二世帯住宅を平屋にするメリットは？コの字型などおすすめの間取り例も紹介

二世帯住宅を検討する際、平屋にするか迷う方もいるのではないでしょうか。
平屋は階段が不要でバリアフリー住まいを実現しやすく、親世帯・子世帯ともに快適に過ごせる点が魅力です。

また、平屋であれば二世帯間のコミュニケーションを取りやすい間取り設計も容易です。
しかし、二世帯住宅を平屋にする際は、敷地面積の確保や防犯対策など、いくつかの注意点が存在します。

この記事では、二世帯住宅を平屋にするメリットとデメリット、おすすめの間取り例を紹介します。
二世帯住宅で平屋を検討するときのコツも解説するので、ぜひ参考にしてください。

二世帯住宅を平屋の間取りにする3つのメリット

二世帯住宅を平屋の間取りにするメリットは、以下の3つです。

1. 幅広い世帯が快適に暮らせる
2. 生活音によるストレスを受けにくくなる
3. コミュニケーションが取りやすい間取り設計になっている

それぞれ解説するので、理想の二世帯住宅を実現したい方は参考にしてください。

メリット①：幅広い世帯が快適に暮らせる

平屋の二世帯住宅は、親世帯・子世帯ともに快適に暮らせる点が大きな魅力です。
上下階の移動が不要なため、日々の生活や家事の負担を軽減できます。

また、平屋であればバリアフリー設計がしやすいため、将来的にリフォームする際のコストも低減できます。

たとえば、親世帯が高齢になったときに手すりを追加したり、間取りを変更したりするのが比較的容易です。
幅広い世帯にとって住みやすい環境を整えられるのは、平屋ならではのメリットでしょう。

メリット②：生活音によるストレスを受けにくくなる

平屋の二世帯住宅は上下階の生活音が気にならないため、ストレスを軽減しやすい点がメリットです。
一般的な二階建て住宅では、上階の足音や物音が下の階に響いてしまいます。

そのため、「夜中の歩く音が気になる」「子どもが走る音で目が覚める」などの問題が起こるケースも少なくありません。
しかし、1階のみとなる平屋であれば間取りを工夫してお互いの生活エリアを分けることで、生活音によるストレスをより軽減できるため快適に過ごせます。

メリット③：コミュニケーションが取りやすい間取り設計になっている

平屋の二世帯住宅は、両世帯のコミュニケーションが取りやすい間取り設計になっている点もメリットです。
二階建て住宅では、親世帯と子世帯の居住スペースが上下に分かれることが多く、顔を合わせる機会が少なくなりがちです。

しかし、平屋の場合はすべての部屋がワンフロアにまとまっているため、リビングやキッチン、玄関などで自然に会話が生まれます。

また、程よい距離感を保てる間取りにしやすいのも、平屋ならではの魅力です。
たとえば、共有スペースを中央に配置し両世帯の居住エリアを左右に分けると、プライバシーとコミュニケーションの取りやすさを両立できます。

二世帯住宅を平屋の間取りにする3つのデメリット

二世帯住宅を平屋の間取りにするデメリットは、以下の3つです。

1. 部屋の配置を工夫する
2. 水害リスクが懸念される
3. 防犯対策を徹底する必要がある

後悔しないよう、注意点を踏まえたうえで平屋を検討しましょう。

デメリット①：部屋の配置を工夫する

平屋の二世帯住宅はすべての部屋がワンフロアにまとまるため、部屋の配置を工夫することが欠かせません。
一部共用型の間取りの場合、生活リズムの違いを考慮した動線を設計しないと、生活音が気になりストレスを感じる可能性があります。

また、完全分離型にする場合は、十分な部屋数や収納スペースを確保するために、敷地の広さに応じた間取り計画が必要です。
両世帯のライフスタイルや希望条件を明確にしたうえで、プライバシーを確保できる間取りを検討しましょう。

デメリット②：水害リスクが懸念される

平屋の二世帯住宅は2階建てと比べると、水害リスクが懸念される点もデメリットです。
2階建てであれば、大雨や河川の氾濫などによる浸水被害が発生しても上階に避難できるため、一定の安全性が確保されます。

しかし、平屋の場合は建物全体が浸水の影響を受けやすく、家財の損失だけでなく人命リスクも高まります。
平屋の水害リスクを軽減するためにも、以下の対策を講じましょう。

• ハザードマップを確認して水害リスクの低いエリアを選ぶ
• 地盤の高い場所に建築する
• 基礎を高く設計する

事前に適切な対策を講じることで、安心して暮らせる平屋の二世帯住宅を実現できます。

デメリット③：防犯対策を徹底する必要がある

平屋の二世帯住宅はすべての窓が低い位置に設置されるため、防犯対策を徹底しなければなりません。
人通りが少なかったり、外からの視線が届きにくかったりする場合は、空き巣のリスクが高まるため注意が必要です。

平屋における防犯対策の具体例は、以下のとおりです。

• 防犯ガラス・シャッターを採用する
• 人感センサー付きライトや防犯カメラを設置する
• 植栽の位置を工夫して死角を減らす

防犯対策を徹底することで、安心して暮らせる二世帯住宅を実現できます。
平屋のメリットとデメリットについて、もっと詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。

【関連記事】平屋のメリットとデメリットは？2階建ての特徴と間取り例も解説

二世帯住宅で平屋を検討するときのコツ

二世帯住宅で平屋を検討するときのコツは、以下の3つです。

1. 完全分離型など間取りのつくり方を検討する
2. コの字型など間取りのタイプを考慮する
3. 快適に過ごせる広さにする

家族全員が快適に過ごせるよう、ポイントを見ていきましょう。

コツ①：完全分離型など間取りのつくり方を検討する

二世帯住宅の間取りには、大きく分けて「完全分離型」「一部分離型」「完全共有型」の3種類が存在します。
間取りの種類とそれぞれの特徴は以下のとおりです。

平屋の二世帯住宅の間取りは、プライバシーとコミュニケーションのバランスを考えて決めることが重要です。

コツ②：コの字型など間取りのタイプを考慮する

二世帯住宅を平屋で建てる際は、家族の暮らしやすさを考えた間取りタイプを考慮することが欠かせません。
二世帯住宅の間取りタイプとそれぞれの特徴は以下のとおりです。

両世帯のライフスタイルにマッチした間取りタイプを選択しましょう。
ただし、コの字型は建築コストが高くなる点に注意が必要です。

コツ③：快適に過ごせる広さにする

二世帯住宅の平屋を建てる際は、世帯人数に適した広さを確保するのも重要です。
快適に暮らすために必要な居住面積の目安は、以下のとおりです。

※5人以上の世帯になると、4人世帯の基準から5%ずつ控除した面積が目安となります。

二世帯住宅の場合、親世帯・子世帯の人数に応じた適切な広さを確保しなければなりません。
また、一部共有型や完全共有型の場合は、必要な総面積を抑えられる可能性があります。

引用元：国土交通省｜令和3年住生活基本計画（全国計画）

二世帯住宅としておすすめな平屋の間取り例

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こちらの平屋では二世帯で暮らしやすい間取りを採用しており、注目ポイントは以下の通りです。

• LDK横に6帖の納戸が配置されており、世帯ごとの荷物管理ができる
• 土間収納からパントリーにアクセスできる

土間収納やファミリークローゼットに加えて、LDK横に6帖の納戸が配置されているので、両世帯の荷物をスッキリ片づけられます。

また、玄関から土間収納、パントリーにアクセスできるので、日々の買い物や荷物の移動が楽になる点も魅力です。

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なお、納戸を設けるメリットやデメリットを知りたい方は、以下の記事をあわせてチェックしましょう。

【関連記事】納戸とはどんな部屋？居室との違いやメリット・デメリット・使い方を解説

まとめ：二世帯住宅で平屋を検討する際は間取りが重要

平屋の二世帯住宅を建てる際はプライバシーを確保しながらも、適度なコミュニケーションを取れる間取りがおすすめです。
両世帯の希望条件やライフスタイルに合わせて、間取りを検討しましょう。

また、適切な水害対策や防犯対策を実施すると、平屋の二世帯住宅のメリットを最大限活かしながら安心した生活を送れます。

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