24時間換気を1ヶ月使用した場合の電気代相場は?節電のポイントも解説
マイホームを検討するうえで、24時間換気の電気代がいくらかかるか気になる方もいるのではないでしょうか。
家を購入すると出費が増えるため、不要な部分は節約したいと考えてしまいがちです。
しかし、24時間換気は法律で設置が義務付けられており、止めてはいけません。
この記事では、24時間換気を1ヶ月使用した場合の電気代相場を解説します。
24時間換気を使用しながら節電するポイントも紹介しますので、家づくりの参考にしてください。
目次
24時間換気を1ヶ月使用した場合の電気代相場
24時間換気を1ヶ月使用した場合、電気代相場は月々205円〜760円ほどです。
ただし、24時間換気の電気代は使用する機器や使用時間、電力料金によって異なります。
例えば、消費電力が9~34Wの24時間換気の電気代算出方法は、下表の通りです。
消費電力 | 算出方法 |
9W | 9W(0.009kW)×24時間×30日×31.7円/kWh(※)=205.4円 |
34W | 34W(0.034kW)×24時間×30日×31.7円/kWh(※)=760.0円 |
※2024年7月時点の全国の電気料金単価で算出
つまり、24時間換気を1年間使用した場合、年間で2,460円〜9,120円ほどになります。
引用元:一般社団法人エネルギー情報センター|令和6年電気料金単価の推移
電気代節約のために24時間換気を止めても問題ない?
24時間換気を止めるのはNGです。
ここでは、24時間換気に関する2つのポイントを解説します。
- 新築住宅は設置が義務付けられているためNG
- 雨風が強い場合は一時停止にしても良い
止めてはいけない理由を見ていきましょう。
新築住宅は設置が義務付けられているためNG
建築基準法により新築住宅は24時間換気の設置が義務付けられているため、停止させないよう注意しましょう。
24時間換気が義務付けられている理由は、シックハウス症候群が影響しています。
シックハウス症候群とは、室内の汚染された空気を吸うことで引き起こされる体調不良をいいます。
シックスハウス症候群が起きる要因は、以下の通りです。
- 建材や家具などから化学物質が発散されている
- 住宅の気密性能が高くなっている
- ライフスタイルに変化により換気が不足しがちになっている
シックハウス症候群対策のため、住宅の場合は換気回数0.5回/時間以上の24時間換気設備が必要になります。
なお、0.5回/時間は1時間あたりに部屋の空気が半分以上入れ替わることです。
雨風が強い場合は一時停止にしても良い
一般的に24時間換気を止めてはいけませんが、雨風が強い場合は一時停止してください。
台風など雨風が強いときに24時間換気をつけていると、雨水が浸水する可能性があるためです。
周囲が濡れたり雨漏りしたりする原因になるため、雨風が強い場合は一時的に停止しても問題ありません。
ただし、停止し続けるとシックハウス症候群だけでなく、湿気がたまり結露やカビが発生する原因になります。
一時停止した際は、24時間換気をオンにすることを忘れないようにしましょう。
24時間換気を使用しながら節電する5つのポイント
24時間換気を使用しながら節電するポイントは、以下の5つです。
- 浴室の扉と窓は閉める
- こまめにフィルターの手入れをする
- エアコン設定時は強さを調整する
- エアコンから離れた場所に位置する窓を開ける
- 電力会社を見直す
電気代を節約できるよう、見ていきましょう。
ポイント①:浴室の扉と窓は閉める
24時間換気を使用しながら節電する際は、浴室の扉と窓を閉めて密室状態にします。
密室状態にすると湿気の通り道が換気扇1つに集中するため、効率よく換気が可能です。
お風呂上がりに浴室の扉を開けっぱなしにしていると、湯気が部屋へ充満してしまいます。
ほかの部屋へ広がる分だけ換気が必要になるため、逆効果です。
浴室の扉と窓を閉めると湿気を排出する通り道が1箇所に集中し、効率よく換気できることから節約につながります。
ポイント②:こまめにフィルターの手入れをする
24時間換気の効率性を高めたい場合は、こまめにフィルターの手入れをしましょう。
24時間換気し続けているため、フィルターには汚れやホコリが付着しています。
フィルターが汚れていれば、24時間換気の効果が低下し消費電力が増える原因になるでしょう。
定期的にフィルターの汚れを取り除くことで、消費電力を抑えつつ24時間換気を使用できます。
なお、フィルターだけでなく給気口や排気口の掃除も節電のポイントです。
ポイント③:エアコン設定時は強さを調整する
エアコンを設定している場合、24時間換気の強さを調整すると節電効果が期待できます。
24時間換気は給気口から外部の空気を取り込み、室内の排気口から外部へ排出する仕組みです。
例えば、夏の暑い時期に24時間換気を「強」にすると、外気を室内へ取り込むことになります。
エアコンは部屋の温度を下げようとしているのに、外からの温かい空気が入ってくると冷房の効率を低下させてしまいます。
エアコンを使用する際は、24時間換気は「弱」にするなど調整するのがおすすめです。
ポイント④:エアコンから離れた場所に位置する窓を開ける
エアコンを使用している間に窓を開けて空気を入れ替える場合にも、24時間換気をつけておくと効率よく換気ができます。
ただし、窓を開ける際はエアコンから離れた場所に位置する窓を開けるのがポイントです。
外気と部屋で温度差が生じれば、エアコンに負荷がかかり電気代が上がる原因になります。
そのため、エアコンから離れた場所にある窓を開けて温度差をつくらないようにするのが大切です。
ポイント⑤:電力会社を見直す
電力会社を見直す方法も、24時間換気を使用しながら節電するコツです。
電気料金単価は使用している電力会社によって異なるため、電気代を抑えられるよう契約先やプランを見直すのも効果的な方法といえます。
電気料金プランの種類は多く、ライフスタイルに適したプランを検討するのがおすすめです。
24時間換気は一般的にずっと回し続ける必要があるため、電気会社を変更することで電気代を抑えられる場合があります。
アサヒグローバルホームでは24時間換気システムを標準搭載
当社アサヒグローバルホームでは、全熱交換型24時間換気システムを標準搭載しています。
全熱交換型24時間換気システムは第1種換気に分類されており、換気効率を高められるのが特徴です。
換気の効率性を向上できるため、冷暖房費の節約につながります、
室温を一定に保てる24時間換気システムの導入により、快適な暮らしを実現可能です。
なお、アサヒグローバルホームでは24時間換気システムのほか、暮らしを支える5つの性能を備えています。
性能に妥協しない当社のこだわりを知りたい方は「わたしたちのこだわり」をご覧ください。
24時間換気システムが搭載されている間取り例2選
24時間換気システムが搭載されているアサヒグローバルホームの間取り例をは、以下の2つです。
- 全室に新鮮な空気を取り込める平屋
- 快適さと省エネを両立した2階建て戸建て住宅
理想の家を実現したい方は、参考にしてください。
間取り①:全室に新鮮な空気を取り込める平屋
こちらの間取りの特徴は、以下の2つです。
- プライバシーに配慮できるよう、空間をゾーン分けしている
- 水回りが集中しているため、効率よく家事を進められる
居室と公共スペースがしっかり分けられた間取りになっているため、個々にプライベートタイムを充実させられます。
LDKを中心とした配置になっており、各部屋への移動に便利な点も特徴です。
また、トイレや浴室、キッチンと水回りがまとまっているため、同時並行させながら家事を進められます。
効率良く移動が可能となり、スムーズに掃除ができる点もこちらの間取りのメリットです。
家事動線のアイデアを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】南玄関の間取りでスムーズな家事動線を作るアイデアとは?間取り例も解説
間取り②:快適さと省エネを両立した2階建て戸建て住宅
こちらの間取りの特徴は、以下の2つです。
- 大容量の収納スペースが設けられているため、生活感のない住まいを実現
- 洗面室とランドリールームを隣接し、洗濯動線を確保
土間収納や階段下収納、ウォークインクローゼットなど、随所に収納スペースを設けているため部屋が衣類や荷物で溢れる心配がありません。
生活感を見せず、すっきりとした空間をつくれる点がポイントです。
また、洗面室とランドリールームを隣接しているため、洗うからしまうまでを1階で完結できます。
移動の手間なく洗濯を済ませられることから、家事効率を高めた設計が魅力です。
ランドリールームの広さについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】ランドリールームは何畳がベスト?検討するポイントと間取り例を解説
まとめ:24時間換気を効率よく使用し電気代を抑えよう
24時間換気は建築基準法により設置が義務付けられているため、停めないようにしましょう。
電気代を抑えたい場合は、こまめにフィルターのお手入れをしたり浴室の扉を閉めたりといった工夫がポイントです。
なお、アサヒグローバルホームでは全熱交換型24時間換気システムを導入しており、快適性と省エネの両立を実現しています。
24時間換気を効率よく使用しながら電気代を抑えたい方は「物件を探す」から各間取りに搭載された設備をご覧ください。
【関連記事】ウォークインクローゼットは2畳で十分?収納術やおしゃれな間取り例も紹介
【関連記事】新築一戸建て建売住宅の相場は?エリア別・年収別・諸費用の目安を解説
【関連記事】コンパクトな平屋の定義とは?価格目安や老後も暮らしやすい間取り例を解説
簡単3ステップであなたのお気に入りの住まいに出会えるかも!
以下のステップで理想の住まいを探しましょう!
ステップ①:希望条件を決める
ステップ②:希望条件に合う物件をリストアップ
ステップ③:実物を見て確認する
物件をお探しの方は「詳しくはこちら」から
この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。