【建売住宅のデメリット3選】住宅購入に失敗しないためのコツも解説
誰しも住宅を購入する時には失敗したくないものです。
失敗しないためには、住宅を購入することに関する知識をつける必要があります。
そもそも、ひとくちに住宅購入と言っても、購入方法はさまざまです。
住宅購入は、大きく分けて「建売住宅」と「注文住宅」の2種類があります。
本記事では「建売住宅」に焦点を当て、建売住宅のデメリット3つと、住宅購入に失敗しないためのコツを解説しています。
今後住宅購入を検討している方は、参考にしてください。
また、アサヒグローバルホームでは、ホームページにて注文住宅・建売住宅のパンフレットやカタログを配布しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
目次
建売住宅とは土地と建物がセットになった住宅
建売住宅とは、土地と建物がセットになった住宅のことを指します。
土地の上に建物を建て、それらをセット販売する販売方式です。
基本的には住宅を建てた後に販売を開始しますが、稀に人気のエリアなどは建築前・完成前に販売を開始することもあります。
注文住宅とどこが違うの?
注文住宅とは、土地を自分で購入し、その後工務店に依頼をし、住宅を建てることです。
建売住宅と注文住宅のおもな違いは以下のとおりです。
建売住宅 | 注文住宅 | |
土地・住宅購入のタイミング | 同時期 | 先に土地、その後住宅 |
入居のタイミング | 購入後、すぐに入居可能 | 住宅を注文し、完成後に入居 |
住宅の間取り・設備仕様を決める人 | 工務店 | 購入者 |
建売住宅と注文住宅では、土地と住宅の購入のタイミングや、入居のタイミングなどが大幅に異なります。
注文住宅の場合、間取りや設備を購入者が工務店と相談して決めるため、入居が土地購入から年単位で先になる可能性もあります。
一方で建売住宅は、すでに完成している住宅を購入するため、購入から入居までのラグは数日で済みます。
建売住宅と分譲住宅の違いは?
分譲住宅とは、宅地用に分譲された土地の上に住宅を建てて、土地と住宅セットで販売している住宅を指します。
建売住宅とほぼ同じ意味ですが、細かく言えば土地が分譲されているか、されていないかの違いです。
最近では、建売住宅と分譲住宅が混同して使われていることも多く、使い分けられていない場合もあります。
建売住宅のデメリット3選
一見デメリットがなさそうに見える建売住宅ですが、デメリットは大きく分けて3つあります。
- 100%自分好みにはならない
- 似た外観の住宅が立ち並ぶ場合も
- 工事の様子は確認できない
購入後に後悔しないために、まずはデメリットを理解しておきましょう。
デメリット①:100%自分好みにはならない
1つ目のデメリットは、住宅が100%自分の好みにならない点です。
前述のように、建売住宅は工務店が間取りや設備、外観等を決めて、建築します。
稀に完成前に販売していて、購入を前提にオプションで壁紙や設備を変えられる場合もありますが、間取りや外壁といった大幅な変更をすることはできません。
すべてを自由に決められる注文住宅と違い、希望を100%反映できないため、妥協しないと購入できない場合も多くあります。
デメリット②:似た外観の住宅が立ち並ぶ場合も
建売住宅は、物件ごとに仕様を変える場合はほぼありません。
同じ材料で外壁や屋根をつくるため、似た外観になることがほとんどです。
また奇抜なデザインにしてしまうと、購入者が限られるので、無難な万人受けする見た目になることも。
分譲住宅街の場合は、似た外観の住宅が複数立ち並ぶこともあります。
個性的なマイホームを希望する方は、注文住宅がおすすめです。
デメリット③:工事の様子は確認できない
3つ目のデメリットは、すでに完成している物件の場合、工事の様子が確認できない点です。
元々の土地・地盤の様子や、工事中の基礎や壁の中など、外から見えない部分は確認できません。
相当悪質な工務店でない限り、建築基準法に則り建築しているので、耐久性や耐震性等に過度な心配は必要ありません。どうしても気になる人は、信頼できる工務店を見つけることが大切です。
建売住宅のメリット3選
建売住宅は、3つのメリットがあります。
- 注文住宅に比べて入居がスムーズ
- 完成した住まいを見て購入できる
- 注文住宅に比べて価格は安価
建売住宅のメリットを理解し、住宅購入を検討しましょう。
メリット①:注文住宅に比べて入居がスムーズ
1つ目のメリットは、注文住宅に比べて入居がスムーズな点です。
注文住宅は以下の手順を踏む必要があります。
- 土地を探し、購入する
- 工務店を探し、契約する
- 間取りや仕様の打ち合わせ
- 住宅建設
- 入居
場合によっては土地を購入してから入居まで、数年かかる場合もあります。
それに比べ、建売住宅は気に入った住宅があれば購入・契約し、すぐに入居が可能です。
転勤やお子様の進学などで、すぐに新生活を始めたい人、住宅購入を急ぎでしたい人には大きなメリットになるでしょう。
メリット②:完成した住まいを見て購入できる
賃貸物件でも、内覧して後に部屋を決める人も多いのではないでしょうか。
注文住宅は、住宅が完成した後に、イメージと違ったから購入しない、ということはできません。
しかし建売住宅は、すでに完成している物件を見て、購入するかどうか決められるので、住んだ後のイメージや新しく買う家具・家電の調整がしやすくなります。
間取り等が決められないという自由度が低い反面、完成した物件を見てから決められるという点は非常に大きなメリットです。
メリット③:注文住宅に比べて価格は安価
建売住宅の最大のメリットと言っても過言ではないのが、価格です。
建売住宅の土地は、工務店が購入した土地・保有している土地を分譲していることがほとんど。
分譲住宅の場合、分譲した土地に一斉に住宅を建設するため、材料費などが注文住宅に比べて安価になります。
その分コストカットできるため、注文住宅よりも価格が安くなる傾向にあります。
令和元年度国土交通省の調査では、土地を購入した注文住宅の購入費用の平均が4,615万円、分譲建売住宅の平均が3,851万円と700万円近くも建売住宅の方が安くなっています。
引用元:国土交通省|令和2年|分譲マンションの購入価格は年収倍率で5.6倍
~令和元年度住宅市場動向調査の結果をとりまとめ~
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建売住宅の購入に失敗しないためのポイント3選
それでは、実際に住宅を購入するとなった場合、失敗しないためにはどこに着目すればいいのでしょうか。
住宅購入に失敗しないためには、以下3つのポイントに注意しましょう。
- 価格にどこまで含まれているか確認する
- 周辺環境は時間帯を変えて繰り返し確認する
- アフターフォローが充実した会社を選ぶ
ポイント①:価格にどこまで含まれているか確認する
建売住宅はチラシや看板などで集客します。
もちろん、安いほうが目に留まりやすいため、住宅の価格のみを大々的に掲載している場合もあります。
そのため、実際購入する際に、諸経費の追加があると予算をオーバーする可能性もあります。
- 手付金
- 仲介手数料
- 印紙税
- 登記費用
- 住宅ローン借入費用
- その他、火災保険料等
上記の費用は見落とされがちなので、価格にどこまで含まれているのか工務店に確認しましょう。
ポイント②:周辺環境は時間帯を変えて繰り返し確認する
住宅を購入するにあたり、住まいの周辺環境はとても重要です。
長く住む家になる場合、周辺環境に不満があると後悔する方も多いのではないでしょうか。
近くにスーパーやコンビニなどがあるか、小学校・中学校は遠くないか、通学路は危険ではないか、近所の人の様子はどうかなど、周辺環境をきちんと確認しましょう。
また、後悔しないためには、一度だけでなく、時間帯を変えて繰り返し様子を見ることが大切です。
昼間に見て問題ない場合でも、夜は人が多く騒がしかったり、車どおりが激しかったりする可能性もあります。
また自然災害が近くで起きたことがないかも確認すると良いでしょう。
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ポイント③:アフターフォローが充実した会社を選ぶ
3つ目のポイントは、アフターフォローが充実した会社を選ぶことです。
住宅は建てて終わりではなく、その後も住み続けるために定期的なメンテナンス等が必要になります。
1年点検や10年点検してくれる会社だと、なにか起こった時でも安心できます。
アフターフォローの内容は工務店によって大幅に変わるので、契約前にチェックしておきましょう。
まとめ:建売住宅のデメリットを理解して賢くマイホームをゲット
建売住宅は土地と住宅がセットになった販売方法で、入居のタイミングや価格において注文住宅と大きく異なります。
建売住宅のデメリットは、以下の3つです。
- 100%自分好みにはならない
- 似た外観の住宅が立ち並ぶ場合も
- 工事の様子は確認できない
建売住宅はデメリットだけでなく、大きな3つのメリットもあります。
- 注文住宅に比べて入居がスムーズ
- 完成した住まいを見て購入できる
- 注文住宅に比べて価格は安価
上記のメリット・デメリットを理解し、住宅購入後に後悔しないようにしましょう。
また住宅購入にあたって、周辺環境の調査や価格に何が含まれているかの確認はしっかりと行いましょう。
また、建売住宅を購入するにあたって、工務店の選び方も重要です。
アフターフォローがしっかりとしているかどうかなど、工務店の見極めをしっかりと行い、後悔のないようにしましょう。
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。