「建売にすればよかった」注文住宅がめんどくさいと感じる理由とは?解決策も解説
注文住宅を建築している人や商談を重ねている人のなかには、「注文住宅って思ったよりめんどくさい…」「建売にすればよかった」と思う人がいます。
なぜかというと、建売住宅よりも打ち合わせの回数や決めないといけない項目が多数あるから。実は、それ以外にも注文住宅にして後悔する人に共通する理由があります。
本記事では、「建売にすればよかった」と後悔する人にありがちな理由をまとめました。後悔しない家づくりをするためのコツや、建売住宅が向いている人の特徴も解説しています。
家づくりでつまづいている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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目次
建売にすればよかったと後悔する5つの理由
建売にすればよかったと後悔する人の理由としてよく挙げられるのが、以下の5つです。
- 完成までに時間がかかる
- 実際に暮らすイメージが湧きづらい
- 理想を叶えようとするほど予算がオーバーする
- 土地が一向に見つからない
- 時間をかけた割に仕上がりがイマイチだった
理由①:完成までに時間がかかる
注文住宅は入居までにかかる時間が長く、かなりの長期戦を強いられます。
土地のあるなしに関わらず、注文住宅の場合は検討し始めてから入居までに1年近くかかるのが一般的です。工務店を回って比較検討し、見積もりを出してもらい、契約してからさまざまな設備等を決める打ち合わせなど、決定事項の多さに嫌気がさす人もいるのはやむを得ないでしょう。
とことんこだわれるのが注文住宅ならではのメリットですが、完成までに思った以上に時間がかかることで、「建売にすればよかった」と思う人もいます。
理由②:実際に暮らすイメージが湧きづらい
注文住宅は建売と異なり、現物を見て購入できません。実際に暮らすイメージが湧きづらいため、いざ完成して生活し出すと「動線がイマイチ…」という事態に陥ることもあります。
間取りを決める際は、工務店から提案される3Dの図面などでイメージを入念にすり合わせ、理想の間取りや動線などは、画像や動画で示すなどして具体的に伝えましょう。
注文住宅では、自身の強いこだわりを反映させすぎると、むしろ住みづらい家になってしまうケースもあります。プロの提案やアドバイスも参考にしながら、客観性をもって家づくりを進めましょう。
理由③:理想を叶えようとするほど予算がオーバーする
注文住宅の見積もりをとると、その金額の大きさに驚くこともあります。人生に一度の買い物で、理想を盛り込んだ憧れのマイホームを実現しようとすると、予算を大幅にオーバーしてしまうことが大半です。
こだわりに優先順位をつけて削れる項目から削るしかありませんが、理想の家を一度描いてしまうと、あれもこれもと断念するのはつらいことも。
どうしても予算の範囲内に収まらない場合は、工務店の変更や土地の変更も視野に入れましょう。この点、建売住宅なら「この家にいくらで住める」が明確なので、建売にすればよかったと思う人が一定数いるのです。
理由④:土地が一向に見つからない
土地探しから行う人の場合、お目当ての土地がいつまで経っても見つからないこともあります。
土地情報は簡単に出てこない上に、定期的なリサーチが欠かせません。土地が売り出されても、あっという間に買い手が見つかってしまうケースもあるでしょう。
また、土地の条件はさまざまで、希望を挙げ出したらキリがなく、「気がつけば3ヶ月が経過していた」という事態になりかねないのです。
土地探しを含めて家探しをする場合は、工務店に依頼してみましょう。独自で土地情報を扱っていたり、親身になって相談にのってくれたりします。
建売住宅なら土地探しの手間も省けるため、入居までの期間を短縮できるでしょう。
理由⑤:時間をかけた割に仕上がりがイマイチだった
時間をかけて憧れの注文住宅を建てたのに、いざ住んでみたら「思っていたのとどこか違う…」という事態に陥ることも。
「よくある家になってしまった」「期待していたほどのデザインにならなかった」と感じる人がいるのは事実です。
こだわりを持ち続けて打ち合わせに臨めば、イマイチな仕上がりになってしまうリスクは減らせます。しかし、そこまでこだわりがない、または途中でモチベーションが保てなくなったなどの場合には、万人受けするような家になってしまう可能性があるのです。
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【後悔をなくそう】事前に知っておきたい建売と注文住宅の違い3選
「建売にすればよかった…」と後悔しないためにも、建売と注文住宅の大きな違いを3つ押さえておきましょう。
- 現物があるかどうか
- 完成までの期間や打ち合わせの回数
- 間取りやデザインの自由度
違い①:現物があるかどうか
建売と注文住宅における最大の違いは、購入する住宅が目の前にあるかどうかです。基本的に完成物件を見ながら選べる建売住宅は、家具配置のイメージもしやすく、建具や住宅設備のデザインなども確認できます。
また、日当たりや周りの生活音、道路の接地状況や視線などの住宅環境も把握できるため、住んでから後悔するリスクは低めです。
注文住宅の場合、3Dの図面などでイメージするしかなく、「思っていたのと違う…」という事態に陥るケースは建売よりも発生しやすいでしょう。
違い②:完成までの期間や打ち合わせの回数
入居までにかかる期間や打ち合わせの回数も大きく異なります。
注文住宅の場合は、検討から入居までに1年近くかかりますが、建売住宅の場合は数ヶ月で入居可能。
打ち合わせの回数に関して、注文住宅は契約以外にも、さまざまな仕様を決めるための打ち合わせが欠かせません。一方、建売住宅は契約以外の打ち合わせは数える程度しかなく、効率よく住まいを決められます。
違い③:間取りやデザインの自由度
建売と注文住宅は、間取りのデザインや自由度も大きく異なります。
建売住宅は完成している住まいを購入するのが一般的。なかには住宅設備の一部を選択できるケースもありますが、いくつかのパターンから選択するため自由度はかなり限られます。
注文住宅の場合、建築の工法(鉄骨・木造)や内装・外装、住宅設備のグレードや間取りに至るまで、すべてが自由。注文住宅における最大の特徴でありメリットが自由度の高さです。
しかし、その自由度の高さゆえに悩まされる人が一定数いるのも覚えておきましょう。
【関連記事】【建売住宅のデメリット3選】住宅購入に失敗しないためのコツも解説
建売住宅が向いている人の特徴3選
以下3つのどれかに該当する方は、建売住宅が向いています。
- 効率よく家づくりを進めたい人
- 内装や間取りに強いこだわりがない人
- 購入コストを抑えたい人
特徴①:効率よく家づくりを進めたい人
効率よく家づくりを進めたい人は、建売住宅を検討しましょう。
完成した住まいを見ながら具体的な生活イメージを持てますし、打ち合わせの回数も限定的です。
- 家づくりに充てられる期間が短い
- 引っ越し時期が決まっている
- 入学式などの大事なイベントに合わせたい
入居までの期間も短いため、上記の場合などにもピッタリ。
忙しくて家づくりにまとまった時間を割けない人であれば、建売住宅で効率よく家づくりを進めましょう。
特徴②:内装や間取りに強いこだわりがない人
内装や間取りに強いこだわりがない人も、建売で住まい探しを進めましょう。
注文住宅は、ありとあらゆる設備を自分達で決めなければなりません。工務店に任せることもできますが、そのような場合なら、あえて注文住宅を選ぶ必要はないかもしれません。
建売住宅は工務店がコンセプトを定め、過去の施工事例や培ったノウハウなどをもとに、快適に暮らせる間取りを取り入れています。
内装や間取りにそこまでこだわりがなければ、建売住宅で納得のいく住まい探しを進めるのがおすすめです。
特徴③:購入コストを抑えたい人
家づくりにかけるコストを抑えたい人も建売住宅がおすすめです。
建売住宅は工務店が独自ルートで建材などを安価に仕入れ、効率よく建築しています。そのため建築コストを一定程度まで抑えられ、その分販売価格も割安です。
注文住宅はこだわり次第で価格が上下するため、理想を詰め込むほど価格は上がります。予算を絶対にオーバーさせたくないなどの場合は、建売住宅を比較検討し、最もピッタリな家を選びましょう。
失敗しない建売住宅選びなら注文住宅も扱う工務店がおすすめ
家づくりで失敗しないためにおすすめなのが、建売住宅と注文住宅の両方を扱う工務店で検討することです。
注文住宅しか扱っていない工務店の場合、建売住宅に対しておすすめすることはないでしょう。その逆も当然で、フラットな立場で親身になって相談にのってくれるケースは稀です。
建売・注文の両方を扱う工務店で住まい探しを進めれば、両者のメリット・デメリットを踏まえ、適切なアドバイスをもらえるでしょう。
弊社は建売・注文住宅の両方を扱っていますので、住まい探しでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
まとめ:「建売にすればよかった…」の理由が分かれば失敗は防げます!
憧れの注文住宅を思い描いていたのに、「思ったのと違う…」「建売にすればよかった」と後悔するのは避けたいところです。
建売にすればよかったと後悔しないためには、よくある後悔の原因を知っておくのはもちろん、建売・注文住宅の違いを理解することが大切。
後悔しない家づくりをするなら、建売住宅・注文住宅の両方を扱う工務店がおすすめです。フラットな目線でアドバイスをもらい、納得のいく住まい探しを進めましょう。
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。