一生賃貸は賢い選択?老後に後悔しないよう住まいの選び方を比較
賃貸はメンテナンス費用や固定資産税などが発生しないため、気軽に暮らせるメリットがあります。
しかし、なかには一生賃貸は賢い選択なのか不安を抱く方もいるでしょう。
加齢にともない収入は減少していくため、賃貸料を一生払い続けていけるのかがポイントです。
この記事では一生賃貸は賢い選択なのかお悩みの方向けに、老後に後悔しない住まいの選び方を比較しました。
賃貸のメリットとデメリットもわかるので、どちらが賢い選択か知りたい方は参考にしてください。
目次
一生賃貸は賢い?借家に住む65歳以上の割合
総務省の調査によると、借家に住む65歳以上の割合は約3割です。
高齢者のいる世帯の約8割、単身の場合は約6割が持ち家を保有しています。
そのため、持ち家で長く暮らす選択をする人の割合は高いと考えられます。
高齢者単身世帯は借家に住む割合が高いですが、夫婦のみの世帯では約1割です。
したがって、多くの人は持ち家を購入しており、一生賃貸に暮らし続けている高齢者の割合は低い傾向といえます。
引用元:総務省|令和6年令和5年住宅・土地統計調査住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果
一生賃貸を選択する3つのメリット
一生賃貸を選択するメリットは、以下の3つです。
- ライフスタイルに合わせて引っ越ししやすい
- メンテナンスの負担が少ない
- 諸費用を抑えやすい
賃貸を選択することは賢いのか知りたい方は、参考にしてください。
メリット①:ライフスタイルに合わせて引っ越ししやすい
賃貸は結婚や出産、転勤などライフスタイルの変化にともない、気軽に引っ越しができます。
家族構成やライフスタイルに応じて広さを変えられるため、都度快適な環境を整えられるのがメリットです。
例えば、収入がダウンしてしまった場合、家賃の低い家に住み替えられます。
家計を圧迫しなくて済むため、精神的な安定をもたらせるのも賃貸ならではの良さです。
転勤が決まったときも、賃貸であれば持ち家に比べて家族で移住する決断がしやすくなります。
家に固執する必要がないため、転勤が多い家庭に適した選択といえるでしょう。
メリット②:メンテナンスの負担が少ない
賃貸は持ち家に比べて、賃貸はメンテナンスの負担がかかりにくいメリットがあります。
賃貸の場合、住居や設備のメンテナンスは、マンションの管理人が修繕の義務を負うことが民法で定められているためです。
持ち家では屋根や設備、外壁などが破損すると、自分で修繕しなければなりません。
対して賃貸はご自身の過失でない限り、不具合があれば管理人に連絡すると修繕の手続きをしてくれます。
メンテナンスコストが少ない点は、賃貸の魅力です。
引用元:民法|令和6年e-Gov 法令検索
メリット③:諸費用を抑えやすい
賃貸の主な諸費用は、以下の通りです。
- 敷金
- 礼金
- 前家賃
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 保証料
- 引っ越し費用
賃貸では、諸費用は家賃4~6ヶ月分が一般的で、トータルのコストは数十万程度となります。
対して、持ち家は諸費用は物件購入価格の5〜10%が一般的で、数百万程度かかります。
持ち家に比べて諸費用を抑えやすい点も、賃貸で暮らすメリットです。
なお、建売住宅の諸費用がどれくらいかかるのか、内訳を知りたい方は以下の記事をあわせて参考にしてください。
【関連記事】建売住宅の諸費用ってどれくらい?3,000万円の建売住宅の費用シミュレーションも紹介
一生賃貸を選択する3つのデメリット
一生賃貸を選択するデメリットは、以下の3つです。
- 家賃を払い続けなければならない
- 自由にリフォームができない
- 高齢になると契約や更新がしにくい
賃貸に住み続けることでもたらされるリスクを知りたい方は、参考にしてください。
デメリット①:家賃を払い続けなければならない
賃貸に住み続ける限り、家賃を一生払う必要があります。
年金収入のみになったときも、引っ越さない限り家賃は変わらないため支払い続けなければなりません。
例えば、家賃10万の賃貸に住んでいる場合、1年間で120万の支払いが発生します。
日本の平均寿命は、令和2年時点で男性81.6年、女性87.7年です。
60歳で定年退職した場合、20年間の家賃は2,400万円となるため、年金だけで生活費と家賃を払い続けるのは負担が大きいといえます。
引用元:内閣府|令和2年令和4年高齢社会白書(全体版)
デメリット②:自由にリフォームができない
賃貸は持ち家と異なり、自由にリフォームができません。
住んでいる賃貸マンションによっては、年齢が上がるにつれて不便さを感じる場合があります。
例えば、病気やケガにより足が不自由になった際にバリアフリー化が必要です。
賃貸でリフォームをする際は、管理人から許可をもらった場合のみのため、ダメと言われた場合は引っ越しを余儀なくされます。
つまり、一生賃貸で暮らす場合は、将来性を視野に入れて間取りを検討することが大切です。
デメリット③:高齢になると契約や更新がしにくい
高齢になると、賃貸を借りにくくなってしまう点がデメリットです。
契約や更新がしにくくなるのには、以下の理由が挙げられます。
- 孤独死してしまうリスクが生じる
- 支払能力が懸念される
- 保証人を立てにくい可能性がある
高齢により生活に不自由を感じたため引っ越しを検討しようと思っても、場合によっては条件にあった賃貸を契約できない可能性が考えられます。
契約や更新のハードルが上がってしまうことから、高齢になった際の対策をとっておくことが大切です。
後悔しない賢い住まいの選び方
後悔しない賢い住まいの選び方は、以下の3つです。
- 中長期的な視点でコストを比較する
- ライフスタイルの変化から判断する
- 年金見込み額から検討する
快適な住まいを実現するために、それぞれ見ていきましょう。
選び方①:中長期的な視点でコストを比較する
賃貸と持ち家購入、どちらがトータルコストを抑えられるかシミュレーションをして判断しましょう。
加齢にともない、収入は減少していく傾向です。
一生賃貸で暮らす場合、以下の費用が発生します。
- 家賃
- 共益費
- 引っ越し費用
- 諸費用
- 更新料
日本の平均寿命となる80歳までにどれくらい費用が発生するのか、総額を出します。
次に、持ち家を購入した場合の費用目安をシミュレーションをしてどちらがトータルコストを抑えられるのか比較すると、ご自身にあった住まいを選べるでしょう。
選び方②:ライフスタイルの変化から判断する
賃貸と持ち家購入どちらが良いか悩んだ際は、ライフスタイルの変化から判断してみるのもおすすめです。
ライフスタイルは人によって異なるため、どちらがご自身に適しているか判断する要素となります。
考慮しておきたいライフスタイルや将来計画は、以下の通りです。
- 転勤の有無
- 家族構成の変化
- 老後の生活スタイル
例えば、転勤が多い場合、持ち家を購入してしまうと単身赴任を余儀なくされる場合があります。
ライフスタイルが変わった場合も想定した際に、どちらがご自身にあった暮らしか見極められるでしょう。
アサヒグローバルホームでは、長く住むのに適した建売住宅を多数提供しています。
長く安心して暮らせる保証も充実しているため、「わたしたちのこだわり」をご覧のうえ、持ち家購入か賃貸どちらが良いか検討してみてください。
選び方③:年金見込み額から検討する
収入が年金だけになった場合、いくら必要になるのか年金見込み額から検討しましょう。
令和6年4月からの年金額は、以下の通りです。
令和6年度(月額) | |
国民年金(老齢基礎年金(満額)) | 68,000円 |
厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額) | 230,483円 |
住むエリアによっては、住居費や光熱費が高くなる可能性もあります。
ご自身の年金額は「ねんきんネット」からも確認できるため、一生賃貸で暮らす場合にどの程度の資産が必要になるのかチェックしてみましょう。
引用元:日本年金機構|令和6年令和6年4月分からの年金額等について
老後も快適に過ごせる動線にこだわった間取り例
老後も快適に過ごせる動線にこだわったアサヒグローバルホームの間取り例を紹介します。
こちらの間取りの注目ポイントは、以下の2つです。
- ワンフロア完結タイプの平屋になるため、足腰が衰えても生活しやすい
- 家事動線が短く、無駄な動き不要で家事を進めやすい
平屋は2階がないため、足腰に負担をかけにくい点がメリットです。
コンパクトな間取りになっているため、リビングを中心にトイレや浴室、自室への移動がしやすいのも魅力になります。
また、キッチンを中心にぐるっと回れる回遊動線を設けており、無駄なく家事を進められます。
移動距離が短いため、効率的に家事を進めたい方にピッタリです。
平屋のメリットとデメリットを知りたい方は、以下の記事をあわせて参考にしてください。
【関連記事】平屋のメリットとデメリットは?2階建ての特徴と間取り例も解説
まとめ:一生賃貸と持ち家購入どちらが良いか賢い選択をしよう
一生賃貸と持ち家購入どちらが良いかは、人によって異なります。
賃貸で一生暮らす際は、家賃を払い続ける必要がある点に注意しましょう。
年金見込み額や中長期的な視点から、どちらがご自身にあっているかを判断すると賢い最適な方法を見つけられます。
実際に建売住宅を見学して、長く暮らすために必要な設備や仕様をチェックしてみるのもおすすめです。
アサヒグローバルホームでは、各エリアで建売住宅の現地見学会を実施しています。
来場予約特典も用意しているため、一生賃貸と持ち家購入でお悩みの方は「キャンペーン情報」ページからお問い合わせください。
【関連記事】建売住宅で後悔しないための内覧時・購入時のチェックポイント13選を解説
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以下のステップで理想の住まいを探しましょう!
ステップ①:希望条件を決める
ステップ②:希望条件に合う物件をリストアップ
ステップ③:実物を見て確認する
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この記事の監修

足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。