縦長リビングのレイアウトのコツや16畳・17畳・18畳の施工事例を紹介
家の中心となるリビングをおしゃれな空間にしたいと思う方は多いでしょう。
縦長リビングは建売住宅で取り入れられている一般的な間取りですが、レイアウトに悩んでしまいやすい形状といえます。
縦長リビングのレイアウトを検討する際は、奥行きを活かした空間づくりがポイントです。
この記事では、縦長リビングのレイアウトを考えるときのコツを解説します。
パターン別のレイアウト方法や間取り例も紹介するので、居心地のよいリビングをつくりたい方はぜひ参考にしてください。
目次
縦長リビングのレイアウトを考えるときのコツ
縦長リビングをレイアウトするコツは、以下の3つです。
- 採光を遮らない位置に家具を配置する
- ソファとテレビの距離感を考慮する
- 生活動線を確保する
それぞれ見ていきましょう。
なお、リビングの広さについて知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
【関連記事】リビングの広さは何畳が理想?ポイント・広く見せるコツ・間取り例を解説
コツ①:採光を遮らない位置に家具を配置する
縦長リビングの家具レイアウトで意識したいポイントは、採光を遮らない家具の配置です。
奥行きのある縦長リビングは横長タイプに比べて窓の面積が少ないため、レイアウトによっては光を遮ってしまいます。
光の広がりが狭まってしまうと、リビング本来の広さを感じにくくなってしまう場合もあるでしょう。
そのため、奥行きのある広い視界をつくれるよう、家具の配置は慎重に検討するのが大切です。
コツ②:ソファとテレビの距離感を考慮する
縦長リビングのレイアウトを考える際は、ソファとテレビの距離感を意識する必要があります。
縦にスペースができる分、縦長リビングは横幅を狭めてしまうためです。
ソファとテレビの最適な視聴距離は、以下の計算式で算出できます。
テレビのタイプ | 最適な視聴距離計算式 |
4K | 画面の高さ×1.5 |
フルHD | 画面の高さ×3 |
例えば、55v型フルHDテレビの場合、画面の高さは約68cmのため、最適な視聴距離は204cmとなります。
したがって、テレビとソファは約2.0m離す必要があります。
ただし、リビングのレイアウトパターンによって最適な視聴距離は異なるため、目安として参考にしてください。
コツ③:生活動線を確保する
さまざまな部屋へ移動しやすいよう生活動線を確保するのも、縦長リビングのレイアウトを考えるときのポイントです。
快適に過ごせるリビングをつくるには、ストレスなく通れる広めの動線設計が重要といえます。
縦長リビングで動線を作るコツは、以下の通りです。
- 軸となる動線を1本確保する
- 頻繁に通る場所は幅を広めに設ける
- 回遊できる通路を意識してレイアウトする
生活動線を確保する際は、人が余裕を持って移動できる60cm以上の幅を設けるようにしましょう。
縦長リビングのレイアウトパターン
縦長リビングのレイアウトパターンは、以下の5つです。
- 家具を壁面によせる
- 収納家具などで仕切る
- カウンターにテーブルを横付けする
- 窓側に沿ってソファを配置する
- 壁側に高さのある収納家具を設置する
ポイントを押さえて、理想の住まいを実現しましょう。
パターン①:家具を壁面によせる
家具を壁面によせると、部屋が広く見せられるレイアウトになります。
部屋を広く見せる方法は、以下の通りです。
- 床を見せる
- 視界を家具で遮らないようにする
ソファやダイニングテーブルを壁面に配置することで、部屋の中央にスペースが生まれます。
床が見えると空間にゆとりを感じられるため、リビングが広く見えるのが特徴です。
なお、ロースタイルの家具で統一すると空間をさらに広く感じられます。
家具を壁面によせるレイアウトは、開放感のあるリビングにしたい方におすすめです。
パターン②:収納家具などで仕切る
リビングとダイニングを収納家具などで仕切ると、ゾーン分けしたレイアウトになります。
仕切りを設けることで、公共的な空間とプライベート空間を分けられるのが特徴です。
リビングはテレビなどを観てゆっくりする場所・ダイニングは食事をする場所といったように、メリハリをつけて過ごしたい場合におすすめの配置といえます。
リビング中央にソファや収納棚などの家具を配置するため、圧迫感がないか確認しながらレイアウトするのがポイントです。
まわりの視線を気にせず過ごしたい方に、おすすめのレイアウトパターンとなります。
パターン③:カウンターにテーブルを横付けする
カウンターキッチンに沿って垂直に横づけするレイアウト方法では、キッチンとダイニングに一体感が生まれます。
カウンターに料理やお皿を置けるため、片付けや配膳をスムーズにできるのが特徴です。
朝の忙しい時間帯でも、効率よく家事を進められるメリットがあります。
また、ダイニングテーブルがキッチンによせられるため、リビングスペースを広く取れるのもポイントです。
ほどよく視線が向き合うレイアウトになり、家族とコミュニケーションをとりたいときにもおすすめです。
パターン④:窓側に沿ってソファを配置する
窓に沿ってソファが中心を向くように配置すると、リビング内のどこにいても視線が向きやすいレイアウトになります。
部屋の中央に顔が向くため、家族間でコミュニケーションを取りたいときにおすすめです。
また、壁側と窓側に沿ってL字型のソファを配置すると、会話だけでなくテレビを観て過ごせます。
ソファに座る位置によって過ごし方を変えられるため、より快適にくつろげるでしょう。
ただし、ソファを壁側に配置する際は光を遮らないようにレイアウトするのがポイントです。
パターン⑤:窓際に高さのある収納家具を設置する
窓際に高さのある収納家具を設置すると、メリハリができて縦長リビングの特徴を活かせるレイアウトになります。
一般的に、高さのある収納家具はフロアを圧迫しやすい傾向です。
しかし、高さに変化を取り入れると空間に立体感が生まれて、広く見せられます。
例えば、高さのある収納家具の横にローボードを置くとバランスが取りやすいため、圧迫感も軽減できるでしょう。
リビング入り口から見たときに、奥へ行くにつれて高さのある家具を並べることがポイントです。
快適な暮らしが実現できる縦長リビングの施工事例3選
縦長リビングの施工事例は、以下の3つです。
- 生活動線を確保した16畳の縦長リビング
- カウンター横にテーブルを配置した17畳の縦長リビング
- ほどよく視線が向き合う18畳の縦長リビング
なお、建売住宅で人気の間取り例を知りたい方は、以下の記事をあわせて参考にしてください。
【関連記事】建売住宅のおすすめ・人気間取り5選!後悔しないための注意点も解説
事例①:生活動線を確保した16畳の縦長リビング
こちらの間取りの注目ポイントは、以下の2つです。
- リビングとダイニングに大きな窓があり明るく開放感的な空間となっている
- プライベートタイムを満喫できる空間をつくれる
リビングとダイニングをゾーン分けしやすい間取りになっており、メリハリがあるライフスタイルを送れるのが特徴です。
リビングには床暖房を設けているため、寒い時期でもプライベート空間で快適にくつろげます。
また、リビングの南側に大きな窓を採用しており、採光により明るく広々とした空間に見せられるのも魅力です。
事例②:カウンター横にテーブルを配置した17畳の縦長リビング
こちらの間取りの注目ポイントは、以下の2つです。
- ダイニングテーブルをキッチンの横に配置している
- リビングとダイニングをゾーン分けしている
ダイニングテーブルをキッチンに横付けしており、家事動線を短くしています。
片付けや配膳がしやすく、ダイニングテーブルに移動する手間がないため忙しい朝でも効率よく家事を進められるのがうれしいポイントです。
また、こちらの間取りではダイニングとリビングをゾーン分けしているため、リビングではまわりの視線を気にせずゆったりくつろげます。
プライベート空間と公共の空間を分けることで、メリハリのある生活が実現できる間取り例です。
事例③:ほどよく視線が向き合う18畳の縦長リビング
こちらの間取りの注目ポイントは、以下の2つです。
- キッチンからリビングが見渡せるレイアウトになっている
- 和室が隣接しているためリビングを広く見せられる
キッチンからダイニングとリビングを見渡せるレイアウトになっているため、家族の様子を見ながら家事ができます。
小さな子どもがいても、安心して調理を進められるのが特徴です。
また、和室がリビングに隣接されているため、一体感が生まれてより広い空間を演出できます。
奥行きを活かすことで、風通しのよい開放的なリビングを実現できるのが魅力です。
アサヒグローバルホームでは、注文住宅と同品質の建売住宅にこだわり続けています。
当社のこだわりを詳しく知りたい方は、「アサヒグローバルホームの建売住宅の特徴」をご覧ください。
まとめ:レイアウトしやすい縦長リビングで快適な空間を実現
縦長リビングのレイアウトを考えるときは、採光の確保や生活動線を意識するのがポイントです。
家具を壁面によせたり、窓際に高さのある収納棚を設けたりする配置の場合、縦長リビングの特徴を活かしたレイアウトになります。
アサヒグローバルホームでは、縦長タイプ以外のリビングを設けた建売住宅を提供しています。
おしゃれで快適な生活を実現できるリビングを取り入れた建売住宅を知りたい方は、「物件を探す」からご覧ください。
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。