平屋風二階建ての間取りとは?取り入れたいアイデアや施工事例を解説
平屋風二階建ての間取りを検討するうえで、どのような間取りになっているのか構造が気になる方も多いでしょう。
平屋風二階建ては、一般の平屋では足りない奥行きを持った空間が実現できます。
明るく開放的な雰囲気になるだけでなく、平屋でも家族内のプライバシーを配慮できるスペースを確保できるのが特徴です。
この記事では、平屋風二階建ての間取りについてまとめました。
平屋風二階建ての魅力や取り入れたいアイデア、間取り例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
平屋風二階建ての一般的な間取りとは
平屋風二階建てとは1階にリビングルームやキッチンなどの住宅設備を配置し、2階に寝室や書斎といったプライベート空間を設けている間取りのことです。
1階と2階の間に異なる高さのスペースが設置されている半階のため、「1.5階建て」「スキップフロア」とも呼ばれています。
したがって、平屋風二階建ては2階が1階の半分ほどの床面積になっている「部分二階建て」です。
なお、間取りや空間の使い方は家庭によってさまざまで、必ずしも「1階に住宅設備、2階はプライベート空間」と決まっているわけではありません。
ライフスタイルにあわせて多目的に使えるのが、平屋風二階建ての特徴です。
平屋風二階建てとロフトの違いやデメリットについて知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
【関連記事】平屋に中二階を取り入れるメリット・デメリットは?間取り例も解説
平屋風二階建ての魅力5選
平屋風二階建ての魅力は、以下の5つです。
- おしゃれで個性的な外観を作れる
- 暮らしやすい動線を設計できる
- 明るく開放的な空間を取り入れられる
- プライベート空間を確保できる
- 防犯やプライバシー面でも安心して暮らせる
それぞれ見ていきましょう。
魅力①:おしゃれで個性的な外観を作れる
平屋風二階建ては一般的な平屋と異なり、おしゃれで個性的な外観を演出できます。
二階部分が小さいことから、凹凸や傾斜のある外観を作れるためです。
カフェ風の三角屋根や大きな片流れ屋根など、一般的な平屋とは違う形状の外観を実現できます。
ほかにも、住宅部分をコの字型やL字型など、間取りのタイプにあわせた独特な外観に見せることも可能です。
半階となる平屋風二階ならではのオリジナル性の高い外観となるのが、魅力といえます。
魅力②:暮らしやすい動線を設計できる
平屋風二階建ては生活動線や家事動線を上手く配置しやすいため、暮らしやすい動線設計が可能です。
1階で生活がほぼ完結する間取りとなっており、一般的な平屋のように家事をスムーズに行える動線の短さが魅力といえます。
動線をしっかり設計しておくことで、料理しながら洗濯といったように効率よく家事をこなせるでしょう。
また、2階を寝室にしていたとしても、足腰が弱くなった老後は1階で就寝できるような配置にも変えられます。
ライフスタイルにあった生活ができるため、長く住む住まいにピッタリです。
魅力③:明るく開放的な空間を取り入れられる
平屋風二階建てを設けることで、明るく開放的な空間を取り入れられます。
一般的な平屋に比べて、平屋風二階建ては床の表面から天井までが高く、奥行きのあるスペースや採光を確保できるためです。
平屋は近隣に高い建物があると採光をとるのが難しくなりますが、平屋風二階建てだと吹き抜けなどで明るさを感じられます。
リビング上部に吹き抜けを作ると、日光が差し込むおしゃれな空間を作れるため、居心地のよい家族団らんスペースになるでしょう。
魅力④:プライベート空間を確保できる
平屋風二階建てを取り入れるとプライベート空間を確保できるため、一人の時間を作れます。
ワンフロアとなる平屋を検討するうえで、家族内のプライバシーを気にする方も少なくありません。
平屋風二階建てはプライベートゾーンと共有ゾーンのゾーン分けが可能なため、個々の空間を持てます。
たとえば、1階は家族が集まるリビングと夫婦の寝室、2階は子ども部屋といった間取りにすると受験シーズンのお子さまでも勉強に集中できるでしょう。
魅力⑤:防犯やプライバシー面でも安心して暮らせる
平屋風二階建てでは、防犯やプライバシー面でも安心感があります。
一般的な平屋は2階建て以上の住宅に比べて、侵入できる場所が多いことから空き巣に狙われやすい傾向です。
特に道路に面している部屋は、まわりの視線やセキュリティーに不安を感じる場合があるでしょう。
平屋風二階建ての場合、2階部分に寝室や子供部屋を配置できるため外部からの視線を気にせず、プライベートタイムを満喫できるのが魅力です。
平屋のデメリットといえる防犯性やプライバシー対策を検討している場合に、平屋風二階建ては最適な間取りといえます。
平屋風二階建てに取り入れたい3つのアイデア
平屋風二階建てに取り入れたいアイデアは、以下の3つです。
- 広々としたバルコニー
- プライベートを楽しめる中庭
- 開放感が増す吹き抜け
建物内外にさまざまなアイデアを取り入れると、より快適に過ごせる住居になります。
アイデア①:広々としたバルコニー
平屋風二階建てには、機能性が向上するバルコニーを取り入れるのがおすすめです。
ワンフロアの平屋を検討する際、洗濯物をどこで干すか悩む方は少なくありません。
洗濯物を外で干す場合、まわりからの視線だけでなく1階は地面と近いため、衣類に砂がつきやすくなります。
バルコニーを設けることで中二階部分に干せるため、洗濯物に関する課題を解決可能です。
また、2階部分にバルコニーがあると、採光を確保しやすい点もメリットといえます。
明るいプライベート空間を実現できるため、より快適な暮らしができるでしょう。
なお、アサヒグローバルホームでは、バルコニーや中庭を取り入れた間取りなど、さまざまな建売住宅を提供しています。
当社の建売住宅へのこだわりを詳しく知りたい場合は、アサヒグローバルホームの建売の特徴をご覧ください。
アイデア②:プライベートタイムを楽しめる中庭
平屋風二階建てに中庭を取り入れると、開放的な空間でプライベートタイムを楽しめます。
中庭と平屋風二階建てにより、1階と2階どちらも採光と通風を高められるため、家全体を明るくできるのがメリットです。
また、コの字型の間取りにしてリビングとつながる場所にウッドデッキを配置すれば、アウトドアリビングになります。
ほかにも土間リビングと中庭を設けることで奥行き感が増し、より広々とした空間を演出できます。
2階は一人時間を楽しむスペースにして、中庭は家族とコミュニケーションをとる場所にするのもよいでしょう。
土間リビングについては以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
【関連記事】土間リビングの魅力とは?後悔しないためのポイントや間取り例を解説
アイデア③:開放感が増す吹き抜け
開放感が増す吹き抜けも、平屋風二階建てにはおすすめのアイデアです。
1階と2階のスペースを吹き抜けでつなぐと、天井に高さができて開放感が生まれます。
吹き抜けによって、採光ができる点もメリットです。
一般的な平屋の場合、周辺環境によっては採光の確保が難しくなります。
一方、平屋風二階建ては吹き抜けから1階部分への採光や通風をとりやすくなるため、周辺に住宅が密集していても光が差し込みやすくなるでしょう。
平屋風二階建ての間取り例2選
平屋風二階建ての間取りとして、2つの事例を紹介します。
- 家族内でのプライベート空間を大切にした家
- バルコニーにより開放的な空間を実現した家
それぞれの特徴を参考にして、間取りの検討に活かしましょう。
間取り例①:家族内でのプライベート空間を大切にした家
こちらの家は寝室や居室など、個々のプライベート空間を確保した間取りになっています。
注目ポイントは、以下の2点です。
- 1階に主寝室を設けている
- 2階に洋室を2室確保している
1階には約7畳の主寝室を設け、玄関やリビングからアクセスしやすい間取りになっています。
生活動線が短いため、リビングやトイレへ行き来しやすいのが特徴です。
また、2階には約5畳の洋室を2室配置しており、子供部屋や書斎などプライベートな空間として利用できます。
平屋ではあるものの、家族内のプライバシーに配慮できるため、快適な生活が実現できるでしょう。
間取り例②:バルコニーにより開放的な空間を実現した家
こちらの家は中二階部分にバルコニーを取り入れ、開放的な空間を実現しました。
注目ポイントは、以下の2点です。
- バルコニーはさまざまな用途に使える広さになっている
- 1階からアクセスしやすい位置にバルコニーを配置している
2階にあるバルコニーは十分な広さがあるため、まわりの目を気にせず布団や洗濯物を一気に干せます。
また、階段を昇るとすぐ左手にドアがあるため、1階からバルコニーまでアクセスしやすい点も特徴です。
居室側に窓が設置されているため、自然光が差し込む明るい寝室になっています。
まとめ:平屋風二階建ての間取りで理想のマイホームを実現
平屋風二階建てでは、平屋と二階建ての良さを取り入れた間取りを実現できます。
開放感やプライベート空間を確保したいときには、平屋風二階建てを検討してみましょう。
バルコニーや吹き抜けなどを取り入れると、平屋のデメリットとなる採光や通風をカバーできるため、より快適な空間を実現できます。
なお、アサヒグローバルホームでは、平屋風二階建てを含むさまざまなタイプの建売住宅を取り扱っています。
当社の物件をほかにも見たい方は、「物件を探す」からご確認ください。
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。