木造と鉄筋の違いを比較!エアコンの選び方やメリットとデメリットも紹介
家を検討するうえで、木造と鉄筋コンクリート造どちらが良いか悩む方もいるのではないでしょうか。
ご自身にあった構造を見極めるには、木造と鉄筋コンクリートそれぞれの特徴を理解するのが大切です。
費用や耐震性、耐用年数などさまざまな点に違いがあるため押さえておきましょう。
この記事では、木造と鉄筋コンクリート造の違いを比較しました。
それぞれのメリットとデメリットも紹介するので、構造選びにお悩みの方は参考にしてください。
目次
木造と鉄筋コンクリート造の違い
ここでは、木造と鉄筋コンクリート造の違いを紹介します。
各構造にどのような違いがあるのか、見ていきましょう。
木造とは
木造とは、柱や壁など主要な部分の建材に木材を利用した住宅のことです。
日本で馴染み深い建築様式で、建売住宅をはじめとする多くの一戸建て住宅では木造を使用しています。
鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べて、木造は軽量です。
熱伝導率が低く、調湿性能が高いため年中快適な室内環境を実現できる点が木造の特徴といえます。
木造住宅の工法は、以下の2つに分類されます。
- 木造軸組工法
- 木造枠組壁工法(ツーバイフォー(2×4)工法)
設計の自由度が高く、日本の気候に適した住まいを実現できるのが木造の魅力です。
鉄筋コンクリート造とは
鉄筋コンクリート造とは、言葉の通り鉄筋とコンクリートで造られた住宅で「Reinforced Concrete」の頭文字をとり、RC造とも呼ばれています。
柱や壁など、強度が必要となる主要構造部分には鉄筋コンクリートが用いられています。
強度が強く、耐震性に優れているのが特徴です。
鉄筋コンクリート造は、一戸建て住宅だけでなくマンションやビルなどにも取り入れられています。
木造と鉄筋の構造別に特徴の違いを比較
木造と鉄筋の構造別に、特徴の違いをまとめました。
木造 | 鉄筋コンクリート造 | |
坪単価 | 約66万円 | 約95.4万円 |
耐用年数 | 22年 | 47年 |
断熱性・気密性 | ◎ | ○ |
遮音性 | ○ | ◎ |
耐震性 | ○ | ◎ |
鉄筋コンクリートに比べて、木造の方がコストを抑えられます。
1.4倍ほど違いがあるため、建築コストを抑えたい場合は木造がおすすめです。
また、断熱性は鉄筋コンクリートの方があると思いがちですが、木造の方が燃えるのに時間がかかります。
木造は火災が発生した際、延焼しても木材が炭化するため、木材が燃えにくくなる性質を持っています。
木造と鉄筋コンクリート造では特徴が異なるので、比較のうえどちらの構造がご自身に適しているか見極めましょう。
なお、建売住宅の寿命について知りたい方は、こちらの記事もあわせて参考にしてください。
【関連記事】建売住宅の寿命は?注文住宅との違い・長寿命化のポイント・選ぶコツを解説
引用元:政府統計の総合窓口(e-Stat)|2023年建築着工統計調査(用途別、構造別/建築物の数、床面積、工事費予定額 )
木造のメリット・デメリット
ここでは、木造のメリットとデメリットを解説します。
それぞれを理解したうえで、導入を検討しましょう。
メリット
木造のメリットは、以下の通りです。
- 建築費を抑えられる
- 対価性に優れている
- 一年中快適に過ごせる
鉄筋コンクリートに比べて建築費用を抑えられる点が、木造のメリットです。
また、木造は日本の風土に適した構造で、木のぬくもりを感じながら過ごせるため温かみのある家づくりを実現できます。
調湿性にも優れており、結露やカビが発生しにくくなる点も木造の強みです。
居心地の良い空間で生活したい場合に、木造はおすすめの構造といえます。
デメリット
木造のデメリットは、以下の通りです。
- シロアリ被害にあう可能性がある
- 耐久年数が低く、こまめなメンテナンスが必要になる
- 外の音が聞こえたり漏れたりする場合がある
木造住宅にするうえで、シロアリは脅威の存在です。
万が一、シロアリ被害にあうと木材が食べられてしまうため、修復しなければなりません。
状況によっては、メンテナンス費用がかさむ可能性もあることから、シロアリ対策をこまめに実施する必要があります。
また、木造は鉄筋コンクリート造に比べると防音性が低く、まわりの音が気になってしまうケースもあるでしょう。
気になる場合は、防音カーテンや防音シートなどを活用し、音漏れ対策をするのがおすすめです。
鉄筋コンクリート造のメリット・デメリット
鉄筋コンクリート造のメリットとデメリットを解説します。
特徴を理解したうえで、どちらがご自身に適しているか判断しましょう。
メリット
鉄筋コンクリート造のメリットは、以下の通りです。
- 防音性に優れている
- 耐震性があり、揺れによるダメージを抑えられる
- 長持ちする家で暮らせる
コンクリートは気密性が高く、声が外に漏れたり聞こえたりする心配はありません。
周囲を気にせず快適に暮らしたい場合に、鉄筋コンクリートはおすすめです。
また、鉄筋コンクリートは耐用年数47年と長持ちするのが特徴です。
木材に比べて劣化が起こりにくいだけでなく、自身にも強いため、長く住む家の構造に適しています。
地震に強い家の構造を知りたい方は、以下の記事をあわせて参考にしてください。
【関連記事】地震に強い家の構造とは?耐震性を高める家の特徴・機能・間取り例を紹介
デメリット
鉄筋コンクリート造のデメリットは、以下の通りです。
- 建築コストがかかる
- 結露やカビが発生する可能性がある
- リフォームするのには向きな構造となる
鉄筋コンクリート造は耐震性や防音性に優れているものの、費用面が大きな悩みといえます。
前述したように、鉄筋コンクリートは木造より1.4倍ほどコストがかかるため、予算オーバーになってしまう可能性があるでしょう。
また、頑丈な構造になっており、増改築や取り壊しが難しい点も鉄筋コンクリートのデメリットです。
リフォームする場合はコストが高くなってしまうため、老後を視野に入れた間取り設計をする必要があります。
耐震性や防音性にこだわりたい場合や予算内におさまる場合に鉄筋コンクリート造は適した構造です。
エアコンの選び方も木造と鉄筋で条件に違いがある
エアコンを選ぶ際は、木造と鉄筋コンクリート造で条件に違いがあるため注意しましょう。
部屋の広さにあったエアコンを選ぶ必要がありますが、構造によって表記の見方が異なります。
例えば10帖用のエアコンで冷房8帖~12帖と記載があった場合、8帖は冷房、12帖は鉄筋コンクリート造が目安となります。
つまり、12帖を目安にして木造で使用すると消費電力が異なるため、電気代に差が生じてしまうのです。
電気代がかさまないよう、家の構造を考慮のうえエアコンを選ぶのがポイントです。
木造の戸建て住宅の間取り例
こちらの間取りの注目ポイントは、以下の2つです。
- プライベート空間と公共空間を分けた配置になっている
- キッチンに回遊動線を設けているため、少ない移動距離で家事を進められる
木目調の外観が魅力のこちらの間取りは、L字型になっていてプライバシーを確保した間取り設計になっています。
居室を3部屋用意しているため、プライベートタイムを満喫できるのがポイントです。
また、家事動線にもこだわっており、キッチンを中心に回遊できる仕様になっています。
スムーズに移動できるため、無駄な動きをせずに家事を進められます。
まとめ:木造と鉄筋の違いを理解したうえで最適な選択を
木造と鉄筋コンクリート造では特徴に違いがあるため、それぞれのメリットとデメリットを踏まえたうえでご自身にあった構造を検討するのが大切です。
耐用年数や耐震性、コストなどからどちらが良いか見極めましょう。
なお、当社アサヒグローバルホームでは木造の建売住宅を多数提供しています。
木のぬくもりあふれる住宅の魅力を知りたい方は、現地見学会への参加がおすすめです。
来場予約特典も用意しているため、当社の物件をご覧になりたい方は「キャンペーン情報」からお問い合わせください。
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この記事の監修

足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。