土間玄関のメリット・デメリットとは?一般的な玄関との違いも紹介

おしゃれで使い勝手のよい玄関にしたい方には、土間玄関がおすすめです。
土間と聞くと、日本家屋の玄関や台所の床を思い浮かべる方もいるでしょう。
近年になって土間の魅力が再び注目されており、土間玄関を採用する住宅も珍しくありません。
この記事では、土間玄関のメリット・デメリットについて解説します。
一般的な玄関との違いや土間玄関を活用した間取り例も紹介するので、マイホーム購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
土間玄関とは

土間玄関とは、屋内にありながら、土足のまま利用できる玄関のことをいいます。
昔の日本家屋に採用されていた土間は、土を固めて作る三和土(たたき)で仕上げているケースが多く、農作業で汚れた衣類のままでも気にせず過ごせる空間でした。
また、土間は農具を手入れする空間でもあり、かまどを設けて、炊事場としても活用するのが一般的です。
土間の魅力が再び注目され、多目的スペースとして土間玄関を採用する住宅も珍しくありません。
現代の土間玄関はタイルや石材、コンクリートで仕上げることが多く、泥で汚れたアウトドアグッズや外遊び用のおもちゃでも気にせず収納できます。
土間と一般的な玄関との違い

一般的な玄関は、建物の出入り口であり、靴を脱ぎ履きするためのスペースです。
訪問者を迎える場所ではありますが、基本的には出入口以外の用途に利用できません。
シューズクロークやちょっとした収納スペースを設けている玄関が一般的です。
一方、土間玄関は、自転車やベビーカーを収納するスペースとして活用可能で、家族の暮らし方に合わせて使えるのが魅力です。
ライフスタイルに合わせて付加価値を付けている点が、土間玄関と一般的な玄関の違いになります。
土間玄関を採用する3つのメリット
土間玄関のおもなメリットは、以下の3つです。
- 汚れても簡単に掃除できる
- ライススタイルに合わせて利用できる
- 夏は涼しく感じられる
土間玄関の採用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
メリット①:汚れても簡単に掃除できる
土間玄関は、お手入れのしやすさがメリットです。
床材には、コンクリートやモルタル、タイルなど土汚れが目立ちにくく、掃除が楽な素材を使用しています。
土ぼこり程度であれば、掃き掃除すればきれいになり、それほど手間もかかりません。
そのため、ベビーカーやアウトドア用品など、汚れたものを収納しやすい点が土間玄関の良さです。
メリット②:ライフスタイルに合わせて活用できる
土間玄関は多目的に利用しやすく、ライフスタイルに合わせて活用できます。
アウトドア用品や自転車を手入れする場所として利用したり、雨の日は子どもが遊ぶスペースとして使用したりと用途に合わせて使えます。
また、土間玄関は靴を脱ぐ必要がないため、訪問者を気軽に迎えやすい点もメリットです。
テーブルや椅子を配置するなどしてカフェのような空間にすれば、コーヒータイムを楽しめるスペースにもなります。
メリット③:夏は涼しく感じられる
土間玄関は、夏でも涼しく感じられる点がメリットです。
床材には熱伝導率が高いタイルや大理石、コンクリートなどを使用することが多く、床材が熱を素早く逃がしてくれるためです。
たとえば、夏の暑い日にバイクのメンテナンスをする場合も、快適に作業できます。
さらに、窓を設けることで、風通しも良くなります。
窓を複数箇所設けるなどして、気持ちよく過ごせる空間を実現しましょう。
土間玄関を採用する3つのデメリット
土間玄関の採用を検討する場合は、以下の3つの点に注意しましょう。
- 居住空間が狭くなる
- こまめに手入れする手間がかかる
- 湿気や寒さ対策が必要になる
デメリットを解説するので、参考にしてください。
デメリット①:居住空間が狭くなる
土間玄関にする場合は、一般的な玄関よりも広さが必要です。
土地の面積や建ぺい率に応じて建築面積の上限が決まるため、土間スペースを大きくしすぎると居住空間が狭くなってしまいます。
たとえば、収納スペースとして土間玄関を活用する場合は、ウォークスルーできるタイプにしておくと便利です。
土間玄関を採用する場合は、用途をよく考えた上で必要な面積を配分するようにし、居室部分とのバランスを考えて計画するようにしましょう。
デメリット②:こまめに手入する手間がかかる
土間玄関はお手入れが楽な一方、こまめな手入れが欠かせません。
アウトドア用品や自転車などを収納できるスペースになることから、汚れが発生しやすくなるためです。
土やほこりなどをこまめに掃除しなければ、見栄えの悪い玄関になってしまいます。
玄関は家の顔になるため、こまめな掃除が重要です。
できる限り手入れの負担を減らすためには、土間に使用する素材選びがポイントになります。
デメリット③:湿気や寒さ対策が必要になる
土間玄関は、湿気や寒さ対策が必要になります。
土間は地面とつながっているため湿気を帯びやすく、外部や床からの冷気を感じやすい空間になるためです。
湿気により結露やカビを発生させてしまうと、床材の劣化を早めてしまうことになりかねません。
窓や換気扇を設置し、湿気を逃がすために換気しましょう。
寒さで足元を冷やすことがないように、間仕切りドアの設置や断熱性の高い玄関ドアの採用を検討するのもポイントです。
湿気と寒さ対策することで気持ちよく過ごせるうえ、利用頻度も向上するでしょう。
土間玄関の活用アイデア2選

ここでは、土間玄関の代表的なアイデアを2つ紹介します。
- 収納スペース
- アウトドアスペース
それぞれ見ていきましょう。
アイデア①:収納スペース
土間玄関は、収納スペースとして活用できます。
小さな子どもがいる家族であれば、ベビーカーや三輪車、外遊び用のおもちゃなどを収納できると便利です。
室内で保管することで清潔さを保てるだけでなく、劣化を防げる点もメリットといえます。
また、ゴルフバッグを収納できれば、室内まで運び入れる必要がなく外出時もスムーズです。
アウトドアグッズやガーデニング用品など、汚れが気になるものなどを収納する場所として活用しましょう。
なお、室内の収納スペースの1つとなるファミリークローゼットのメリットやデメリットを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】ファミリークローゼットの間取り実例3選!メリット・デメリットも解説
アイデア②:アウトドアスペース
土間玄関は、アウトドアスペースとして活用できます。
大きな掃き出し窓を設けて開放感のある空間にし、外部との境界線を緩やかにしましょう。
土間は土足で歩けるため庭と行き来しやすく、屋根があるため雨の日でもキャンプ気分を味わえます。屋内に居ながら、屋外で過ごしているような感覚になるでしょう。
土間玄関はちょっとしたメンテナンスができるバイクガレージにもなるため、バイク愛好家にとっては、夢のような空間を実現できます。
ガレージ付き建売住宅のメリットやデメリットを知りたい方は、以下の記事をあわせて参考にしてください。
【関連記事】ガレージ付き建売住宅とは?メリット・デメリット・間取り例を解説
おしゃれで広い土間玄関の間取り例
こちらの間取りの注目ポイントは、以下の2つです。
- ベビーカーやアウトドア用品を収納できる広さを確保
- パントリーやランドリーなど室内の収納スペースも充実
土足のまま出入りできる土間収納が設けられているため、アウトドア用品やベビーカーなどをしまえます。
家の中に汚れを持ち込むことなく収納できる点が特徴です。

また、主寝室にはウォークインクローゼット、子ども部屋それぞれに収納を設けているほか、1階にも家族で使えるファミリークローゼットがあります。
収納スペースが充実しているため、生活感のない住空間を実現できるでしょう。
当社アサヒグローバルホームでは、土足のまま出入りできる収納スペースを設けた住宅を多数販売しております。
物件の見学予約も随時受け付けているため、お気軽にお問い合わせください。
まとめ:土間玄関にバイクやインテリアを置いて居心地の良い空間づくりを実現

土間玄関とは、土足で過ごせる屋内空間です。
玄関としての役割を持っていながらも、多目的に活用できる点が魅力です。
土間玄関を収納スペースとして利用することで、日々の生活が楽になり、すっきりした居住空間を実現できるでしょう。
アサヒグローバルホームでは、土間玄関を採用した建売住宅を多数提供しています。
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ステップ①:希望条件を決める
ステップ②:希望条件に合う物件をリストアップ
ステップ③:実物を見て確認する
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。
