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2025年06月25日

戸建住宅における階段の形状の種類まとめ!デザインや間取り例も紹介

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マイホームの購入を検討している方の中には、階段までこだわりたいと考える方も多いでしょう。
住宅の階段は単なる移動経路ではなく、空間の印象を大きく左右する重要な設備です。

マイホームに適した階段の形状とデザインを選ぶことで、限られたスペースを有効活用しながら、スタイリッシュな住空間を実現できます。

この記事では、戸建住宅における階段形状の種類やデザインについて解説します。
選ぶ際のポイントも紹介するので、理想の住まいを実現したい方はぜひ参考にしてください。

 

階段の形状の主な種類

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戸建住宅における階段形状の主な種類は、以下の6つです。

  1. 直階段
  2. かね折れ階段
  3. 折り返し階段
  4. 回り階段
  5. 螺旋階段
  6. カーブ階段


それぞれの特徴を理解して、マイホームに適した階段を選びましょう。

 

種類①:直階段

直階段は下階と上階を一直線で結ぶ、シンプルな形状の階段です。
階段の形状の中でもっともポピュラーなタイプであり、日本の住宅で広く採用されています。
直階段のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

メリット

デメリット

  • 踊り場が不要のため、狭いスペースに設置できる
  • 設置コストを安く抑えられる
  • 2階へ大型荷物を搬入をスムーズに行える
  • 転倒した際に階段下まで一気に落下するリスクがある
  • 設置するには縦長のスペースが必要になる


直階段は、シンプルな階段を希望する方や建築コストを抑えたい方におすすめです。

 

種類②:かね折れ階段

かね折れ階段とは、途中で90度に折れ曲がる「L字型」の階段のことです。
折れ階段や折曲がり階段とも呼ばれており、日本の住宅でもよく見られる階段形状の1つです。

メリット

デメリット

  • 転倒時の怪我のリスクを抑えられる
  • 直階段より面積を抑えて配置できる
  • 階段下のスペースを有効活用できる
  • 大きな荷物は運びにくい
  • 直階段よりも設置コストが高い


かね折れ階段は、安全性とデザイン性を両立させたい方や収納スペースを確保したい方に向いています。

 

種類③:折り返し階段

折り返し階段は、途中に踊り場を挟んで180度反対方向に折り返す「U字型」の階段です。
屈折階段や回り階段とも呼ばれており、より広い踊り場を設けられる点が特徴です。

メリット

デメリット

  • 広い踊り場を設置できるため安全性が高い
  • 踊り場を多目的に活用しやすい
  • U字型の形状により空間に立体感を生み出しやすい
  • 直階段やかね折れ階段に比べて設置面積が大きい
  • 施工コストが高くなりやすい
  • 小規模な住宅には不向き


折り返し階段は、踊り場を多目的に活用したい方や安全性を重視したい方におすすめです。

 

種類④:回り階段

回り階段とは、曲線を描くように構成された階段です。
折り返し階段の1種に分類されることもありますが、空間に動きと流れを生み出せる点が特徴です。

メリット

デメリット

  • 曲線構造により勾配を調整しやすい
  • 狭い場所でも設置できる設計がしやすい
  • 室内空間にアクセントを加えやすい
  • 大きな荷物は運びにくい場合がある
  • 設置コストが高くなる傾向がある


回り階段は、デザイン性を重視したい方や省スペースに階段を設置したい方に向いています。

 

種類⑤:螺旋階段

螺旋階段とは、中心の柱を軸として円を描きながら設置される階段です。
スパイラル階段とも呼ばれ、立体的な美しさと省スペース性を兼ね備えているのが特徴です。

メリット

デメリット

  • 最小限のスペースで設置できる
  • 家全体が明るく開放的な空間になる
  • 空間のアクセントやシンボルになる
  • 内側が狭く、外側が広い段板のため歩きにくい
  • 設計・施工費用が高額になりやすい
  • 急勾配になりやすい


螺旋階段は、デザイン性を重視したモダンな住宅やスペースを有効活用した狭小住宅を希望する方に向いています。

なお、インテリアをおしゃれにするコツを知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事】建売住宅をおしゃれにしたい!インテリアと外観をおしゃれにする3つのコツを解説

 

種類⑥:カーブ階段

カーブ階段とは、緩やかな曲線を描くように設計された階段です。
サーキュラー階段とも呼ばれ、欧米風住宅や輸入住宅でよく見られる階段タイプです。

メリット

デメリット

  • 曲線による柔らかさや優雅な印象を与えやすい
  • 緩やかなカーブで昇り降りしやすい
  • 手すりや柵のデザインで個性を出しやすい
  • コンパクトな住宅には不向き
  • 設置費用が高額になりやすい


カーブ階段は、デザイン性と高級感を重視した大型住宅を希望する方に向いています。

 

階段デザインの種類

階段

住宅に設置される階段には、
形状だけでなくデザインにもさまざまな種類が存在します。
代表的な階段デザインは、下表のとおりです。

デザイン種類

特徴

箱型階段

  • 両側に壁があり、箱の中を上がるような構造
  • 外部から段板が見えないため、安全性やプライバシー性の高さが特徴

スケルトン階段

  • 段板と骨組みのみで構成され、視線が抜けるデザイン
  • 開放感があり、空間を広く見せたい住宅向き

ひな檀階段

  • 踏み板と蹴込板がそれぞれ明確に分かれた、オーソドックスなスタイル
  • 施工しやすく、コストパフォーマンスにも優れている点が特徴

片持ち階段

  • 壁側から踏み板だけを突き出すようなデザイン
  • スタイリッシュで現代的だが、構造計算が重要となるため注意が必要


家全体の間取りやインテリアスタイルにあわせて、階段デザインを選択しましょう。

 

戸建住宅で階段の種類を選ぶ際のポイント

階段

戸建住宅で階段の種類を選ぶ際のポイントは、以下の3つです。

  1. 手すりの種類にもこだわる
  2. 安全性を重視する
  3. メンテナンスの手間を考慮する


階段の種類を選ぶ際は、デザイン性だけでなく、安全性や機能性も考慮するのがポイントです。

 

ポイント①:手すりの種類にもこだわる

手すりにはさまざまな形状が存在し、握りやすさも異なります。
たとえば、丸型の手すりはどの角度からでもしっかりと握れるため、子どもから高齢者まで安心して使えるのが特徴です。

一方、平らな形状の手すりはモダンなデザインにマッチしやすい反面、手の大きさによってはやや握りにくいと感じることがあります。
楕円形の手すりは手にフィットしやすく、見た目の美しさと機能性を両立できる点が魅力です。

 

ポイント②:安全性を重視する

階段の種類を選ぶ際には、安全性を考えるのも重要です。
とくに小さな子どもや高齢者がいる家庭では、転倒や転落を防ぐための配慮が欠かせません。

安全性を最優先にする場合は直階段や螺旋階段よりも、かね折れ階段や折り返し階段がおすすめです。
ただし、かね折れ階段や折り返し階段であっても、蹴込板がないデザインにすると、転倒・落下のリスクが高まるため注意しましょう。

マイホームに最適な階段を判断したい方は、ショールームや建売物件で実物を確認するのがおすすめです。
アサヒグローバルホームでは、見学予約を随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

ポイント③:メンテナンスの手間を考慮する

階段は毎日使う場所だからこそ、メンテナンスのしやすさにもこだわりましょう。
階段の角にはほこりがたまりやすく、掃除を怠るとリビングやホールにほこりが広がってしまうこともあります。 

直階段やかね折れ階段などポピュラーな形状であれば、毎日の掃除にそれほど手間がかかりません。
一方、回り階段や螺旋階段など複雑な形状の階段は、手入れのしにくさを感じてしまう可能性が高まります。

なお、日々の掃除・家事がスムーズに行える家事楽動線の間取りを知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事】家事楽動線の間取りをつくるポイントは?レイアウト例や施工事例を紹介

 

折り返し階段を設けたアサヒグローバルホームの間取り例

外観>>お気に入りの建売物件を探す


こちらの間取りの注目ポイントは、以下のとおりです。

  • 土間収納・ウォークインクローゼットで収納力が確保されている
  • LDKに折り返し階段が採用して空間を有効活用している


玄関部分に土間収納、2階部分にウォークインクローゼットが設置されており、家全体をスッキリと整理整頓できる収納力が確保されています。

間取り図

間取り図


折り返し階段が採用されているため、
LDKを圧迫することなく、空間が有効活用されています。
動きのある形状となり、居住スペースを視覚的に広く見せられる点も特徴です。

 

まとめ:種類を踏まえたうえで安全で使い勝手の良い階段づくりを実現しよう

LDK

階段や手すりの形状によって、昇り降りのしやすさや安全性は異なります。
また、家全体の印象やデザインにも大きく影響するため、マイホームの階段を検討する際は、実物を確認するのがおすすめです。

アサヒグローバルホームでは、直階段やかね折れ階段などさまざまな階段形状を採用しております。
ライフスタイルに合った階段が設置された住まいを実現したい方は、当社の「物件を探す」ページをご覧ください。

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この記事の監修

足立 克久

保有資格
宅地建物取引士、木造建築士、住宅ローンアドバイザー、FP3級、福祉住環境コーデイネーター3級、三重県被災建築物応急危険度判定士

2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。