自宅ワークスペースの重要性は?おしゃれで快適に過ごせる間取り例も紹介

総務省の「令和5年情報通信に関する現状報告の概要」によると、2020年以降、テレワークを導入している企業の割合は、増加傾向にあります。
そのため、自宅で仕事に集中できるワークスペースが必要だと感じる方もいるのではないでしょうか。
ワークスペースは、工夫次第で狭い空間でも集中できる快適な場所をつくれます。
この記事では、自宅ワークスペースの重要性や設置場所の選び方について解説します。
間取り例も紹介するので、おしゃれで心地よく働ける空間づくりのヒントを見つけてください。
引用元:総務省|令和5年情報通信に関する現状報告の概要
目次
自宅ワークスペースの重要性

自宅ワークスペースとは、家の中で仕事や作業に集中できる場所のことを指します。
必ずしも広い部屋を用意する必要はなく、リビングの一角や寝室の隅など、ちょっとしたスペースでも十分です。
在宅勤務やリモートワークが日常的になった現代において、自宅で働く環境が重要視されています。
ワークスペースを設けるメリットは、以下のとおりです。
- 集中力を保ちやすくなる
- 仕事とプライベートの切り替えがしやすくなる
- 作業道具や資料をまとめて管理できる
- リモート会議やオンライン打ち合わせにも対応しやすくなる
生活空間の一部に専用のワークスペースを設けることでオンオフが切り替えられるため、集中力や作業効率の向上にもつながるでしょう。
自宅ワークスぺースを作る場所の選び方

自宅でワークスペースを作る際の候補には、以下の場所があります。
- リビングの一角
- ウォークインクローゼット
- 寝室の一部のスペース
- ロフトや中二階
- 階段下
それぞれの特徴やメリットについて、詳しく見ていきましょう。
選び方①:リビングの一角
家族との時間を大切にしながら仕事や作業もこなしたい方におすすめなのが、リビングの一角を活用する方法です。
ダイニングテーブルの端や壁際にデスクを置くだけでも、立派なワークスペースになります。
リビングの一角にワークスペースを設けると家族の気配を感じながら作業ができるため、小さなお子さまがいるご家庭でも安心して仕事を進められるでしょう。
ただし、生活音が気になると集中しにくくなる場合もあるため、パーテーションや棚で軽く仕切ると、視線や音をほどよくカットできます。
また、インテリアと調和させれば、リビング全体の印象を損なうこともありません。
選び方②:ウォークインクローゼット
収納スペースとして使われることの多いウォークインクローゼットも、ワークスペースとして活用できる場所の1つになります。
リビングなどの共有スペースと比べて、こもれる空間のため、静かで集中しやすい点がメリットです。
衣類を別の場所に移動すれば、デスクやチェアを置ける十分なスペースが生まれます。
照明や換気の環境によっては調整が必要ですが、落ち着いた空間で仕事に取り組みたい方にはぴったりです。
また、扉を閉めればワークスペースが外から見えなくなるため、生活感を抑えたい方にも向いています。
選び方③:寝室の一部のスペース
寝室の一部をワークスペースとして活用する方法は、書斎を設ける場合に比べて、取り入れやすいアイデアの1つです。
人通りが少なく、静かな環境になりやすいため、集中して作業を進めたい方に適しています。
ベッドの足元や窓際など、少しだけ余裕のあるスペースにデスクを置くだけでも、落ち着いた作業環境が整うでしょう。
ただし、寝る前まで仕事の空気が残ってしまわないように、照明を切り替えたり、目隠しを使ったりといった工夫が必要です。
選び方④:ロフトや中二階
用途が決まっていないロフトや中二階などの空間も、ワークスペースにぴったりです。
ロフトや中二階は家の中でも少し離れた場所に位置するため、生活音が気になりにくく、仕事に集中しやすいメリットがあります。
天井が低かったり、夏場は暑くなりやすかったりといった注意点もありますが、照明や空調を工夫すれば快適に過ごせるでしょう。
また、少しこもった雰囲気になるため作業に集中しやすく、落ち着いた空間を求める方に適しています。
限られたスペースを活かした自分だけの場所として活用しやすいのも、ロフトや中二階ならではの魅力です。
選び方⑤:階段下
限られたスペースを無駄なく活用したい場合は、階段下のデッドスペースをワークスペースにするのがおすすめです。
階段下は収納として使われがちな場所ですが、奥行きを活かすことでワークスペースとして利用できます。
階段下を活用する際は照明をしっかり確保して、圧迫感を減らせる明るめのカラーや素材を取り入れると、使いやすさがアップします。
家全体の空間を有効に使えるうえに、動線も自然なため、仕事や作業に集中できるスペースとして活躍するでしょう。
なお、居心地の良さが増すヌックのある家について知りたい方は、以下の記事をあわせて参考にしてください。
【関連記事】ヌックのある家とは?間取り例や居心地の良さが増す活用アイデア5選
自宅で快適なワークスぺースをつくるポイント

自宅でワークスペースを作る際のポイントは、以下の3つです。
- コンセントデスクの位置は慎重に決める
- 収納や採光が確保できるスペースを選ぶ
- 重視する要素によっては個室を検討する
それぞれ見ていきましょう。
ポイント①:コンセントデスクの位置は慎重に決める
ワークスペースを作るときは、コンセントの位置とデスクの配置が重要です。
作業する際は、パソコンや照明、スマートフォンの充電など電源を使う機会が多くあります。
延長コードで対応できる場合もありますが、足元がごちゃついたり、コードが邪魔になったりする原因になります。
たとえば、壁際のコンセント近くにデスクを置き、コード類をすっきりまとめる工夫を取り入れると作業に集中できるでしょう。
また、必要な電源数や位置をあらかじめ想定しておくことで、ストレスなく作業を進められる環境を整えられます。
ポイント②:収納や採光が確保できるスペースを選ぶ
デスクまわりに収納スペースがあると、作業中の無駄な移動を減らせるため、集中できる空間を実現できます。
書類や文房具、ガジェットなど、仕事に必要なアイテムは思いのほか多くなりがちです。
また、ワークスペースは採光を確保できる場所を選ぶのがおすすめです。
自然光に近い明るさは、目が覚めやすく、集中力を高める効果が期待できます。
採光の確保が難しい場合は、自然光に近い昼白色などの照明を活用し、メリハリのある空間づくりを意識してみましょう。
ポイント③:重視する要素によっては個室を検討する
ワークスペースは大きく分けて、次の3つのタイプに分類されます。
- 個室タイプ
- 半個室タイプ
- オープンタイプ
それぞれに特徴があり、どんな働き方を重視するかによって適したタイプは異なります。
たとえば、静かな環境で集中したい方やWeb会議が多い方には、周囲の音や視線を遮断できる個室タイプがおすすめです。
一方で、生活スペースとのつながりを大切にしながらも、ある程度区切りをつけたい場合は半個室タイプが適しています。
パーテーションや棚を活用することで、仕事とプライベートのバランスを保ちやすくなるでしょう。
オープンタイプは、リビングの一角などに気軽に取り入れられる点が魅力です。
家族の気配を感じられる反面、集中するには工夫が必要になる場合もあります。
ワークスペースを設ける際、ご自身がどのような点を重視したいか検討のうえ、用途に合ったタイプを選びましょう。
なお、2畳の書斎の広さについては、以下の記事をあわせて参考にしてください。
【関連記事】2畳の書斎は狭いのか?メリット・デメリット・おしゃれな間取り例を解説
おしゃれで快適に過ごせる自宅ワークスぺースの間取り例2選

実際に自宅のワークスペースを取り入れた間取り例を紹介します。
- リビングの一角に設けたワークスぺース
- 個室で集中できる1.5階のワークスぺース
それぞれ、どのようなアイデアでワークスペースを取り入れたのか見ていきましょう。
間取り例①:リビングの一角に設けたワークスぺース
こちらの間取りの注目ポイントは、以下の2つです。
- キッチン横に設けられたユーティリティカウンター
- リビングとの一体感を保ちながら作業に集中できる設計
こちらの間取りは、LDKと和室がゆるやかにつながる開放感のある設計が魅力です。
なかでもキッチン横に配置されたユーティリティカウンターは、家事の合間にちょっとした作業ができる便利な空間になっています。
作業スペースや子どもの勉強スペースには、ユーティリティカウンターを活用するのもおすすめです。

ユーティリティカウンターは、リビングとほどよい距離を保ちつつ、空間に自然となじむため、家族の気配を感じながら作業したい方におすすめです。
コンセントや照明の配置にも配慮されており、毎日の生活の中で無理なく使えるバランスのとれたワークスペースとなっています。
間取り例②:個室で集中できる1.5階のワークスぺース
こちらの間取りの注目ポイントは、以下の2つです。
- 通常の2階建てよりもコンパクトな「1.5階構造」
- 高さを活かした洋室は、ワークスペースとしても活用可能
こちらの間取りは、上下階を抑えた「1.5階」の構造になっており、フラットな動線とミニマルな間取りが魅力です。
2階建てのように見えつつも、実際は生活スペースが1.5層に収まっており、階段の上り下りの負担が少なくなっています。

1.5階部分に設けられた洋室は、12帖のゆったりとした広さがあり、寝室としてだけでなく、ワークスペースや趣味の部屋としても十分に活用できます。
扉でしっかり仕切られた空間のため、集中して作業したい方にもぴったりです。
アサヒグローバルホームでは、ワークスペースなどニーズに合ったこだわりの間取りを提供しています。
品質にこだわった当社の建売住宅の特徴を知りたい方は「わたしたちのこだわり」をご覧ください。
まとめ:狭い空間でも快適な自宅ワークスぺースは実現可能

広いスペースがなくても、ちょっとした工夫で快適なワークスペースを実現できます。
自宅での仕事や作業をよりスムーズに行うためには、場所選びや間取り、使い方のバランスを考慮のうえ検討するのがポイントです。
アサヒグローバルホームでは、限られた空間でも暮らしやすさを重視した建売住宅を多数提供しています。
おしゃれさと実用性を両立した当社の物件にご興味のある方は、ぜひ「物件を探す」からご覧ください。
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。

