老後・シニア世帯が暮らしやすい平屋の間取りアイデアとは?注意点も紹介
平均寿命の延伸にともない、老後・シニア世帯が暮らしやすい家づくりを検討している方が増えています。
特に平屋はバリアフリーに対応しやすく、人気のある間取りです。
シニア世帯でも暮らしやすい間取りを考える際は、快適に過ごせるポイントを押さえておくのが大切です。
この記事では老後・シニア世帯が暮らしやすい平屋の間取りアイデアを紹介します。
現在だけでなく、未来のことも見据えた家づくりを検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
シニア世帯が二人暮らししやすい平屋の間取りと坪数の目安
シニア世帯が2人暮らししやすい平屋の間取りは約20坪で、1LDK〜3LDKが目安です。
居住する世帯人数と坪数には相関があり、世帯人数に最適な坪数は誘導居住面積水準をもとに算出されます。
誘導居住面積水準とは、人が生活を豊かな生活を実現するために多様なライフスタイルにあわせた居住面積の水準であり、計算式は下記の通りです。
居住面積=25 ㎡×世帯人数+25 ㎡ |
間取りは、ライフスタイルにより最適な部屋数が異なるため、下表を参考にしてください。
広々とした間取りにしたい場合 | 1LDK |
それぞれの自室を設けたい場合 | 2LDK |
来客用の部屋を設けたい場合 | 3LDK |
老後も豊かな生活を送るためにライフスタイルにあわせた間取りを検討しましょう。
平屋がご自身に適した間取りか知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】シンプルな平屋の魅力とは?おすすめな人の特徴・注意点・間取り例を解説
引用元:国土交通省|令和3年住生活基本計画(全国計画)
シニア世帯が平屋で快適に暮らす間取りアイデア
シニア世帯が平屋で快適に暮らすためのポイントは、以下の5つです。
- トイレと寝室を近くに配置する
- 移動が楽な回遊動線を取り入れる
- バリアフリーを意識した設計にする
- 家の中心にLDKを設ける
- ランドリールームを設置する
老後を想定した間取りを検討しましょう。
アイデア①:トイレと寝室を近くに配置する
トイレと寝室を近くに配置すると、使い勝手の良い間取りになります。
老後の悩みとして多いのが、トイレの回数増加です。
年を重ねると、夜間にトイレで起きてしまうこともしばしばあるでしょう。
その際に寝室とトイレが近い位置にあると、行く手間や時間が省けるため安心して寝られます。
また老後だけでなく、小さなお子さまがいる家庭でも寝室とトイレが近くにあると安心です。
老若男女問わず便利な配置になるため、平屋は長く住みたい方にはおすすめの間取りです。
アイデア②:移動が楽な回遊動線を取り入れる
移動が楽な回遊動線を取り入れる配置も良いでしょう。
回遊動線とは、一箇所を軸として家の中に行き止まりをつくらずスムーズに移動できる動線を指します。
回遊動線を取り入れた間取りは、ほかの部屋との距離を短くできる点がメリットです。
老後足腰が弱り、家事の移動が負担になる場合もあります。
足腰への負担を軽減できれば老後も快適に暮らせるため、間取りを検討する際は参考にしてください。
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アイデア③:バリアフリーを意識した設計にする
バリアフリー設計とは、以下のポイントを押さえた間取りを指します。
- 段差をなくす
- 手すりを設ける
- 階段ではなくスロープを採用する
- 玄関やドアの幅を広くとる
シニア世帯や老後を見据えて間取りを検討する際は、車いすなどでも出入りしやすいよう、玄関やドアの幅を考慮しましょう。
介護状態になったときを踏まえた間取りにすると、リフォームを急ぐ必要なく暮らせます。
なお、バリアフリー設計を採用すると居室が狭くなりがちですが、天井を高くしたり、キッチンまわりを回遊できるようにしたりすると空間を広く見せられます。
平屋の玄関の配置について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】平屋では南玄関がおすすめな理由とは?28坪・35坪の間取り例を解説
アイデア④:家の中心にLDKを設ける
家の中心にLDKを設けると、老後も快適な間取りになります。
LDKは、1日を通してほかの部屋よりも滞在時間が長い場所です。
滞在時間の長いLDKを中心に配置することで、各部屋までの距離が短くなり移動時間が短縮されます。
足腰が弱くなる老後、家の中での移動が負担になる場合もあります。
そのため、なるべく移動する距離を省ける間取り設計がポイントです。
アイデア⑤:ランドリールームを設置する
ランドリールームを設置することも、シニア世帯が快適に暮らすためのポイントです。
ランドリールームには、洗濯物を「洗う」から「しまう」までの工程を1つの部屋で完結できるメリットがあります。
移動や持ち運びといった無駄な工程が省けるため、家事の効率性を高められるでしょう。
頻繁に洗濯しない家庭は、脱衣所兼ランドリールームにすれば場所も取らず効率よく家事ができます。
シニア世帯が平屋で暮らす際の注意点
シニア世帯が平屋で暮らす際の注意点は、以下の3つです。
- 断熱性に考慮する
- 防犯対策をしておく
- 生活音を考慮した間取りを意識する
注意点を意識したうえで、快適な間取りを検討しましょう。
注意点①:断熱性に考慮する
家づくりにおいて、断熱性の有無は非常に重要です。
平屋は2階部分がないため、夏は暑くなりやすい構造になっています。
さらにコンパクトな間取りだと熱がこもりやすいので、屋根の断熱性を考慮しましょう。
また、高齢者はヒートショックを起こしやすいといわれています。
ヒートショックは急激な温度差で血圧の変動により起こる現象のため、浴室の断熱性にも注意が必要です。
お風呂場や浴室を暖かくすることでヒートショックを防げるため、浴室・脱衣所の断熱性も意識しましょう。
注意点②:防犯対策をしておく
防犯対策も、シニア世帯が平屋で生活する際に注意しておきたいポイントです。
平屋は歩行者の目線に居住スペースがあるため、外から見えやすい構造になっています。
特に高齢者は空き巣や強盗などに狙われやすいため、防犯対策をしっかりすることが大切です。
外からの目線を気にしすぎてしまい、内部の様子がまったく見えない構造も危険です。
見える位置に防犯カメラを取り付けるなどの対策をしましょう。
注意点③:生活音を考慮した間取りを意識する
平屋を検討する際は、生活音を考慮した間取りを意識するのが大切です。
平屋は2階建てに比べて、各居室との距離が近く生活音が気になってしまう場合があります。
洗濯機の音で起きてしまう、またはテレビの音が気になって眠れないといったケースが起こらないよう生活音を考慮した間取りを意識しましょう。
特に注意すべき点は、以下の通りです。
- 寝室の場所
- テレビ線の位置
- 洗濯機や乾燥機の位置
家の中は音や振動が響きやすいため、音が出るものは寝室から遠ざけると良いでしょう。
【20坪】老後・シニア世帯が暮らしやすい平屋の間取り例2選
老後・シニア世帯が暮らしやすい平屋の間取り例は、以下の2つです。
- 家事の効率性を高めた平屋
- 各部屋への移動が楽な平屋
老後も快適な住まいを実現したい方は、参考にしてください。
間取り①:家事の効率性を高めた平屋
こちらの住宅は家事動線を意識した間取りで、ポイントは以下の通りです。
- 脱衣所とファミリークローゼットの位置
- キッチン横の勝手口
脱衣所とファミリークローゼットを隣に配置しているため、洗濯物の工程を移動せずに行えます。
また、それぞれの洋室とファミリークローゼットを近くに配置し、個室との距離も短くしています。
キッチン横に勝手口をつくることで駐車場からキッチンに物を置けたり、ゴミ出しが簡単にできたりと家事動線を重視した間取りです。
間取り②:各部屋への移動が楽な平屋
こちらの住宅はシニア世帯も暮らしやすい各部屋への移動が楽な間取りで、ポイントは以下の通りです。
- リビングの位置
- 生活音を考慮した寝室の位置
部屋の中心にリビングを配置することで、各部屋への移動が楽な間取りになっています。
ランドリールームやお風呂場など、水回りをまとめると各部屋からも遠くならず、家事動線も考慮されている快適な間取りです。
音の出る洗濯機や乾燥機があるランドリールームから寝室が遠いため、寝ている間でも生活音が気にならない配置になっています。
普段生活する中での移動や生活音などの小さなストレスも軽減される考え抜かれた間取りです。
快適な家づくりをするために、実例を参考にしながら間取りを検討しましょう。
まとめ:シニア世帯に最適な平屋の間取りで老後も居心地のよい住まいを実現
老後・シニア世帯でも暮らしやすい間取りは、家の中の移動や段差のないバリアフリーに配慮した家です。
現在だけでなく、老後も過ごしやすい家にできるよう注意点を把握することが大切です。
快適に過ごせるよう、それぞれのライフスタイルにあわせた間取りを考えましょう。
アサヒグローバルホームでは、老後・シニア世帯も暮らしやすい平屋を多数提供しています。
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。