スタディーコーナーの3つの特徴とは?設置の注意点や間取り例も解説
「スタディーコーナー」とは、勉強や仕事に取り組むスペースのことです。
リビングや廊下の一角にスタディーコーナーとして採用するケースが多く、子どもの勉強が見守れると子育て世代からも人気を集めています。
しかし、何となくスタディーコーナーを設置すると、「使用頻度が低く、無駄なスペースになってしまった」と後悔する場合もあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、スタディーコーナーの定義や特徴を解説します。
設置の注意点や具体的な間取り例も紹介するので、参考にしてください。
目次
スタディーコーナーとは
スタディーコーナーとは勉強や仕事をするスペースのことで、リビングや廊下にセミオープンの形式で設置するのが一般的です。
子どもが勉強する様子を見守れたり、気軽に勉強を教えたりできることから、子育て世帯から人気を集めています。
スタディーコーナーのテーブルサイズの目安は、以下の通りです。
- 奥行き:約60㎝
- 横幅:約100㎝(2人分の場合は200cm)
- 高さ:約70cm
奥行きが足りなかったり、人数分の横幅が確保されていなかったりすると、圧迫感を感じやすいので注意しましょう。
近年では、スタディーコーナーを取り入れた建売住宅も増加しています。
住宅を購入してから後付けすることも可能ですが、別途費用が発生するため、事前に検討しておくのがおすすめです。
スタディーコーナーの特徴3選
スタディーコーナーの特徴は、以下の3つです。
- 勉強する様子を見守れる
- 親子でコミュニケーションをとれる場になる
- 勉強以外にもマルチに活用できる
1つでも活用できる特徴があると感じたら、スタディーコーナーのある住宅が向いているでしょう。
特徴①:勉強する様子を見守れる
リビングなどにセミオープンの形で設置されたスタディーコーナーであれば、親が子どもの勉強する様子を見守れます。
「子どもが部屋にこもって勉強しているか分からない」といった不安もなく、安心して子育てできるでしょう。
リビングやダイニングなどの親が近くにいるスペースであれば、気軽に勉強を教えたり、質問に答えたりできるのもメリットです。
また、子どもの学習面でのつまずきやすいポイントや苦手分野を把握できるので、受験や進路選択時にも役立つでしょう。
子どもは親の存在を感じながら勉強に向かえるため、緊張感を持って取り組めます。
特徴②:親子でコミュニケーションをとれる場になる
リビングやキッチン横のスタディーコーナーは、親子間で気軽に声をかけやすく、コミュニケーションをとれる場になります。
勉強する場所を子ども部屋のみにすると、学校や友人などの話を聞く機会が限られるのがネックです。
特に、子どもが思春期を迎えた場合に、コミュニケーションをとるのが難しい場合もある一方、スタディーコーナーがあれば自然と会話する量も増えます。
また、子どもも親に対して質問したり話をしたりしやすいので、日常の疑問・不安を解消でき、安心して生活できるでしょう。
特徴③:勉強以外にもマルチに活用できる
スタディーコーナーは、趣味や仕事など勉強以外にもマルチに活用できるのもメリットです。
スタディーコーナーの活用方法は、以下の通りとなります。
- アイロンがけ
- 事務作業
- リモートワーク
- 読書
- 電子機器の充電
子どもが学校に行っている日中の時間は、アイロンがけなどの家事や事務作業に利用することが可能です。
また、リモートワークや読書など、集中して作業する場所としても活用できます。
子どもが成長してスタディーコーナーを勉強のために使わなくなった場合には、電子機器の充電場所として使ったり、鍵を置いたりするスペースとしても利用できるでしょう。
スタディーコーナーがあると便利な空間
スタディーコーナーがあると便利な空間は、以下の通りです。
- リビングの壁面
- ダイニングの壁面
- 階段下のスペース
- 吹き抜けのロビー(2階)
リビングやダイニングの壁面に設置した場合には、子どもの勉強を間近で見守れるのはもちろん、気軽に声をかけやすいのがメリットだと言えます。
また、リビングやダイニングであればアイロンがけなどの家事をする場としても利用可能です。
階段下のスペースや吹き抜けのロビーであれば、デッドスペースを有効活用できます。
家族が集まる空間からはある程度距離があるので、音などが気になりにくく、集中しやすい環境をつくり出せるでしょう。
子どもがメインに利用するのか、家族と共有で使うのかを明確にして、最適な場所を選ぶのがおすすめです。
リビングについて最適な広さが気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】リビングの広さは何畳が理想?ポイント・広く見せるコツ・間取り例を解説
スタディーコーナーを取り入れる場合の注意点
スタディーコーナーを取り入れる場合の注意点は、以下の通りです。
- 適切なテーブルサイズか確認する
- 気が散らない工夫を取り入れる(音や視線など)
- 収納や照明を確保する
- コンセントを設置する
- 子どもの成長後の使い道も考慮する
「狭すぎて使い勝手が悪い」「集中できない」などと後悔しないためにも、テーブルサイズや気が散らない工夫は欠かせません
また、暗いと夜間の勉強に差し支えることから、照明の位置や明るさを確認しましょう。
収納がないと毎回勉強道具を揃えたり、片付けたりするのが手間となるため、ラックや棚などを準備しておくのが無難です。
パソコンやタブレットなどの電子機器の利用を想定して、コンセントの有無や位置をチェックしてください。
子どもが成長した後の使い道も考慮しておくと、スタディースペースを長期間活用できるでしょう。
建売住宅の注意点も知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】建売住宅の注意点8選を購入・契約・引渡しの流れ別でわかりやすく解説
スタディーコーナーを取り入れた間取り実例3選
スタディーコーナーを取り入れた間取りの実例として、以下の3つを紹介します。
- ダイニングの壁沿いに取り入れた間取り
- カウンターに収納棚を横付けした間取り
- 視線を上げた先に窓を取り入れた間取り
スタディーコーナーを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
実例①:ダイニングの壁沿いに取り入れた間取り
この家では、LDKのダイニングの壁沿いにスタディーカウンターを設置しています。
注目ポイントは、以下の2点です。
- ダイニングの壁沿いで子どもの様子を見守りやすい
- LDKカウンターは窓に面している
ダイニングの壁沿いのLDKカウンターは、リビングとキッチンの両側からよく見えるため、子どもの様子を見守りやすいのが魅力だと言えます。
また、目の前にテレビなどはないことから、適度に集中して勉強できる環境です。
LDKカウンターは窓に面しているので日中は明るく、休日などに勉強する場合も快適な空間を確保できるでしょう。
実例②:カウンターに収納棚を横付けした間取り
この家では、カウンターに収納棚を横付けした間取りを採用しています。
注目ポイントは、以下の2点です。
- 勉強道具や教科書を棚に収納できる
- 玄関からも近いため勉強に取りかかりやすい
LDKカウンター横には収納棚があるため、勉強道具や教科書を棚に収納でき、子ども部屋などに必要な道具を取りに行く手間を省けます。
玄関からLDKカウンターの距離も近く、学校から帰宅してスムーズに勉強に取りかかれるのもメリットです。
また、窓が目の前に取り付けられており、開放感を感じながら勉強できるでしょう。
実例③:視線を上げた先に窓を取り入れた間取り
この家は、視線を上げた先に窓を取り入れた間取りとなっています。
注目ポイントは、以下の2つです。
- 日中の明るさを確保できる
- キッチン・リビングの両方から声をかけやすい
LDKカウンターのすぐ近くに窓があるので採光性が高く、休日の日中の勉強はもちろん、子どもの外出中に家事や仕事で利用したい方にも向いています。
キッチンとリビングの間にLDKカウンターを設置していることから、両側から声をかけやすく、気軽にコミュニケーションをとれるのも特徴です。
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まとめ:スタディーコーナーを採用して理想の住まいを実現しよう
スタディーコーナーとは勉強や仕事に取り組むスペースのことで、リビングなどに設置する傾向にあります。
スタディーコーナーの特徴をおさらいしましょう。
- 勉強する様子を見守れる
- 親子でコミュニケーションをとれる場になる
- 勉強以外にもマルチに活用できる
スタディーコーナーは、子どもに声をかけやすいことや勉強を見守れることから、子育て世帯にもぴったりです。スタディーコーナーの用途は幅広く、勉強・仕事はもちろん、家事や趣味などさまざまな目的で利用できます。
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。