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2024年07月04日

中庭がある平屋で後悔しないためには?メリットと注意点・間取り例を解説

中庭

平屋を検討する際、中庭を取り入れたいと考える人も多いでしょう。
中庭を設置することで、平屋だと不安に感じやすいプライバシーや防犯面の課題を解決してくれます。

一方、草木の手入れや移動のストレスなどのデメリットも生じるため、あらかじめ考慮しておくのが大切です。

この記事では、中庭がある平屋のメリットとデメリットを詳しくまとめました。
後悔しないための注意点や実際の間取り例も紹介するので、住宅選びの参考にしてください。

 

中庭がある平屋の間取り3選

リビング

中庭がある平屋には、主に以下3つの間取りがあります。

  1. ロの字タイプ
  2. コの字タイプ
  3. Lの字タイプ

 

間取り①:ロの字タイプ

ロの字タイプは、カタカナの「ロ」のように4つの壁に囲まれた中庭が特徴です。
家の中心に中庭を配置するため、高い防犯性とプライバシーを確保できる利点があります。

中庭から各部屋に日差しが届きやすくなるので、家全体を明るくできるのも魅力といえるでしょう。
一方、外壁や窓を4面設置する必要があり、建築費が高くなりがちです。

また、各部屋へのアクセスが長くなりがちで、室内の移動が不便になる点もネックといえます。

 

間取り②:コの字タイプ

コの字タイプは、中庭が3つの壁に囲まれており、1面が外部と接している間取りです。
ロの字タイプと異なり、
家の内側からだけでなく外部からも中庭に入れます。
コの字型の平屋は、開放感を持たせながらも家庭菜園やガーデニングを楽しみたい人におすすめです。

一方、コの字型は外部と面している部分があり、近くを通る人の視線が気になりやすいため、プライバシーの確保には工夫が必要です。
外からの視線を遮る対策を講じることで、快適に中庭を使えるでしょう。

 

間取り③:Lの字タイプ

2つの壁で中庭が囲まれており、上から見ると建物が「L」の形に見えることから、Lの字タイプと呼ばれます。
間取りは外部に面する部分が多いため、中庭でありながらも開放感を強く感じられる点が魅力です。

とはいえ、外から中庭が見えやすく、プライバシー確保の難しさがネックといえます。
ほかの間取りと比較するとプライバシー対策には、特に注意が必要です。

 

中庭がある平屋で暮らす3つのメリット

LDK

中庭がある平屋にするメリットは、以下の3つです。

  1. 屋内に自然光を取り入れられる
  2. 防犯面で安心できる
  3. プライベート空間で有意義に過ごせる

 

メリット①:屋内に自然光を取り入れられる

平屋に中庭を設けることで、窓から室内に自然光を取り入れやすくなるのがメリットです。
平屋は間取りや立地によって、日当たりが悪くなってしまう可能性があります。

特に、周囲にビルや二階建て住宅といった高い建物が多いと、十分な採光を確保しにくい傾向です。

一方、中庭を取り入れるとあらゆる角度から採光を確保しやすくなり、日中は自然光だけで快適に過ごせるでしょう。
中庭がある平屋にすると、明るく開放的な住まいを実現可能です。

 

メリット②:防犯面で安心できる

平屋は1階部分のみの構造となっているため外から室内が見えやすいですが、中庭の設置により防犯性を高められます。
例えば、中庭を家の中心に配置するロの字型の間取りにすると、外壁側に小窓や高窓を設置できて、外からの視線を遮断可能です

空き巣の侵入経路となる開放的な窓が外壁側になくなるため、防犯面でも安心できます。
ただし、間取りによっては外から中庭が見えてしまいやすいので、防犯面を考慮する場合はロの字型を検討するとよいでしょう。

 

メリット③:プライベート空間で有意義に過ごせる

中庭を取り入れた平屋では周りの目を気にせず、さまざまな活動を楽しめます。
家の中心に中庭を設けると、周囲の視線が遮られるためです。

プライベート空間となるため、以下のような楽しみ方ができます。

  • 子どもやペットの遊び場
  • アウトドアリビング
  • バーベキュー
  • 洗濯物の外干し
  • 家庭菜園


子どものプール遊びやバーベキューなど、人目を気にせず楽しめるため、
家族全員がリラックスできる場所として便利です。
二世帯住宅の場合は、中庭を世帯間の緩衝帯として活用すると、適度な距離感を保ちながら快適に過ごせるでしょう。

 

中庭がある平屋で暮らす3つのデメリット

中庭がある平屋には、以下のデメリットがあることも理解しておきましょう。

  • こまめなメンテナンスが必要になる
  • 移動にストレスがかかる
  • 外的要因の影響を受ける

 

デメリット①:こまめなメンテナンスが必要になる

中庭のある平屋は草木の手入れや害虫対策など、定期的なメンテナンスが不可欠です。
日常的な手入れとして、サッシの拭き掃除や落ち葉清掃のほか、湿気対策も求められます。

いずれかの作業を怠ると美しい景観の維持が難しくなるため、こまめな掃除はマストです。

また、住宅は通常、10~15年に1度の外壁メンテナンスが必要とされています。
中庭がある住宅は外壁の面積が増えるだけでなく、建物の構造が複雑なため、特殊な工事が必要になる場合もあり、コストがかかりやすい点が難点です。

 

デメリット②:移動にストレスがかかる

中庭の平屋は複雑な構造となっている住宅のため、移動にストレスを感じる場合があります。
動線が長いので家事を効率良くできず、余分な労力を使いやすいのがネックです。

たとえば、コの字タイプの間取りでキッチンと洗面所を両端に配置すると、家事を行う際の移動距離が増えるため効率が悪くなります。

中庭を通って移動できますが、外へ出ると天候によっては雨で室内を汚してしまうケースもあるでしょう。
年を重ねていくごとに、各部屋への移動に負担を感じる可能性もあります。

 

デメリット③:外的要因の影響を受ける

中庭のある平屋は開口部が多く、外気の影響を受けやすいデメリットがあります。
日当たりや風通しを確保できるよう、中庭に面した部分に大きな窓を採用しやすいためです。

開口部が多いほど、以下の状況を引き起こす可能性が高くなります。

  • 断熱性能が低下して冷暖房のコストが高くなる
  • PM2.5や花粉などのアレルギー物質が家に入りやすくなる


また、寒冷地では冬場の積雪や凍結への対処も必要で、メンテナンスも多くなりがちです。
外的要因により生活に不便さを感じないよう、工務店と相談しながら快適に暮らせる平屋の実現を目指しましょう。

なお、平屋のメリットとデメリットについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】平屋のメリットとデメリットは?2階建ての特徴と間取り例も解説

 

中庭がある平屋を後悔しないための注意点

中庭を取り入れた平屋を建てる際、後悔しないよう以下6つのポイントに注意しましょう。

  1. 生活動線を考える
  2. プライバシーを確保する
  3. 防犯対策をする
  4. 虫対策を取る
  5. 水はけを考慮する
  6. 外的要因の影響を受けづらい設計にする


間取りによっては、生活動線が長くなるほか、プライバシーの確保が難しい場合もあります。
各間取りの特徴を踏まえたうえで、ライフスタイルや家族構成にあった住宅を検討するのが大切です。

また、中庭があると虫が出てくるため、室内に侵入してこないよう虫よけ対策も欠かせません。
納得いく間取りを見つけられるよう、実際に物件を見に行くのも手段の1つです。

家づくりで後悔しないよう間取りを見て検討したい方は、アサヒグローバルホームの見学予約をご覧ください。

 

中庭があるおしゃれな平屋の間取り例

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こちらの間取りの注目ポイントは、以下の2点です。

  1. リビングと中庭をつなげて明るい空間を実現している
  2. Lの字タイプのためプライベート空間を確保している


リビングと中庭をつなげているため、居住空間に光や風を取り入れやすくなっています。
リビングから中庭が見えるため、子どもの姿を確認しやすいのも魅力です。

間取り図

また、Lの字タイプのため、プライベート空間と家族で過ごす空間をゾーン分けできます。
プライバシーにも配慮されているため、1人の時間を満喫できるのが魅力です。

建売住宅の選び方が知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】建売住宅の賢い選び方!7つのポイントで徹底解説【後悔しない】

 

まとめ:中庭がある平屋で開放感あふれる空間を実現

中庭

中庭がある平屋は、自然光を取り入れやすく、防犯性やプライバシーを確保できるといったメリットがあります。
間取りにはロの字、コの字、Lの字タイプがあり、それぞれ特徴と注意点が異なるため、自分のライフスタイルにあった間取りを選ぶとよいでしょう。

中庭のある平屋で快適に暮らすためには、生活動線やプライバシー、防犯対策などに注意する必要があります。おしゃれな平屋の間取り例も参考にして、後悔しない家づくりを目指しましょう。

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この記事の監修

足立 克久

保有資格
宅地建物取引士、木造建築士、住宅ローンアドバイザー、FP3級、福祉住環境コーデイネーター3級、三重県被災建築物応急危険度判定士

2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。