建売住宅に和室は必要?上手な4つの使い方と注意点・間取り例を解説
建売住宅は間取りや住宅設備の仕様が決まっていることが大半なので、優先順位をもとに理想のマイホームを検討する必要があります。なかでも、和室が必要かどうかに関して、パートナー間で意見が分かれることもあるでしょう。
この記事では、建売住宅の購入を検討する際、和室が必要かどうか、上手な和室の使い方を詳しく解説しています。
和室を取り入れた間取りの例も具体的に紹介しているので、建売住宅の間取りに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
建売住宅に和室は必要?
戸建て住宅に和室が必要かどうかについて、結論として判断はわかれるでしょう。
- 広いリビングを優先したい
- 和室はメンテナンスが大変そう
- モダンテイストな家にしたいから和室はいらない
上記のように考える人にとっては、和室の必要性は乏しいかもしれません。言い換えると、これらが当てはまらないのであれば、和室はあったほうが便利であることが多いです。
日本人はそもそも床座のライフスタイルを過ごしてきたこともあり、畳の敷かれた和室にどこか懐かしさを覚える人もいるでしょう。
おそらく、多くの人が和室に対して「あれば便利」というイメージを抱いているのではないでしょうか。実際、和室にはさまざまな使い道があり、必要性を感じる機会は比較的多いものです。
次の章では、和室の上手な使い方を見ていきましょう。
和室の上手な使い方4選
和室の上手な使い方を4つ紹介します。
- 小上がりにしてスペースを分けつつ段差を活用する
- 客間や寝室としてマルチに使い分ける
- 子どもの遊び場やお昼寝スペースにする
- 家事のスペースにする
使い方①:小上がりにしてスペースを分けつつ段差を活用する
建売住宅の和室を検討する際、小上がりになっているタイプがおすすめです。小上がりになっていることで、以下のようなメリットがあります。
- スペースを自然と分けられる
- 段差に腰掛けられる
- 段差を収納スペースとして活用できる
リビングに併設して和室を設けるのが一般的で、間仕切りを設けて完全に仕切るのではなく、小上がりにすることでほどよくスペースを分けられます。
また、リビングには収納が不足することも多く、小上がりにしてうまれた段差に引き出し収納などがあれば、整然と片付いたリビングになるでしょう。
さらに、小上がりの段差は腰掛けるのにちょうどよく、来客が多い場合にも役立ちます。
使い方②:客間や寝室としてマルチに使い分ける
和室があることで、客間として使ったり来客の寝室になったりと、マルチに使い分けられます。
近年の一戸建ての傾向としてはコンパクトハウスが好まれており、来客用のスペースを用意するほどの空間の余裕はないことが一般的です。
この点、和室があれば急な来客があった際にも対応でき、親族が泊まりに来た際も和室を寝室代わりとして利用できます。
建売住宅を購入した後のライフスタイルとして、来客の頻度がどの程度かイメージすると、和室の必要性も判断しやすいでしょう。
使い方③:子どもの遊び場やお昼寝スペースにする
和室があれば、子どもの遊び場やお昼寝スペースとしても活用できます。
和室であればフローリングよりも床にクッション性があり、遊んだ際に転ぶなどしても安心です。和室で遊び道具を広げるだけであれば、リビングが散らかることもないでしょう。
また、お昼寝をするには和室がピッタリ。ゴロゴロするにもちょうどよく、キッチンから目の届く範囲に和室があると、ながら作業をしながら子育てもしやすいでしょう。
使い方④:家事のスペースにする
和室は子育てだけでなく、家事のスペースにもおすすめです。
洗濯物をたたんだりアイロンがけをしたりなど、床に座って行う作業は畳のほうがしやすいでしょう。
和室の使い道はさまざまあるので、取り入れて損することは少ないはずです。
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和室を取り入れる際の注意点
和室の使い勝手のよさは大きなメリットですが、注意点もあります。なかでも、以下の2点は事前に押さえておきましょう。
- メンテナンス費用がかかりやすい
- 重たい家具を置くと傷や跡がつきやすい
注意点①:メンテナンス費用がかかりやすい
畳の材質・素材次第ではありますが、フローリングに比べるとメンテナンス費用がかかりやすい点には注意が必要です。
従来のイグサを使った畳の場合、経年劣化はやむを得ないうえ、断続的に日が当たると日焼けして変色することも。
ほかにも、ダニやカビが発生してアレルギーの原因になることもあるため、定期的な交換・張り替えが必要です。
張り替えの目安は5年と言われていますが、イグサ以外のメンテナンス性に優れた畳もあるので、建売住宅を購入する際は使用されている畳の材質も確認しましょう。
注意点②:重たい家具を置くと傷や跡がつきやすい
畳はフローリングよりも柔らかいため、重たい家具を置くと跡がつきやすいだけでなく、引きずると傷ついてしまうこともあります。
- 大型家具は極力置かない
- テーブルを置く際は定期的に場所をずらす
- 移動させる際は引きずらない
少しの意識で畳を傷めないようにできるので、畳の性質を理解したうえで、適切な対策をとりましょう。
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和室を取り入れた間取り実例3選
建売住宅で和室を取り入れた間取りの実例を3パターン紹介します。
- リビングに併設して間仕切りのある6帖の和室を取り入れた例
- リビング後方に3帖の小上がり和室を取り入れた例
- キッチンから見守れる位置に4.5帖の和室を取り入れた例
実例①:リビングに併設して間仕切りのある6帖の和室を取り入れた例
この家では、17.8帖のリビングの横に6帖の和室を配置しました。ポイントは以下の2点です。
- 間仕切りのある和室で独立させることも可能
- 十分な収納スペースを確保し、布団もすっきり収納できる
間仕切りを開ければ、LDKと合わせて23.8帖の広々としたスペースを確保できます。
お子さまの遊び道具や散らかっていた場合も、間仕切りを閉めればLDKのすっきりした状態はキープできるでしょう。
和室には大小2つの収納と2方向の窓があり、風通しもバッチリです。
実例②:リビング後方に3帖の小上がり和室を取り入れた例
この家では、16.5帖のリビング後方に3帖の小上がり和室を配置しました。ポイントは以下の2点です。
- 間仕切りを開けると一つの空間として利用できる
- 小上がりのおかげで収納量もたっぷり確保
スペースそのものは3帖なのでコンパクトですが、ちょっとした作業をしたり、お子さまのお昼寝スペースとして利用したりするには十分です。
小上がりの段差を活用した収納スペースと2箇所の収納があるので、リビングに収納家具を設置する必要もないでしょう。
実例③:キッチンから見守れる位置に4.5帖の和室を取り入れた例
この家では、19.8帖のLDKに加えて、キッチンに立った目線の先に4.5帖の和室を配置。ポイントは以下の2点です。
- 和室で遊んだりお昼寝したりするお子さまをキッチンから見守れる
- 和室を仕切ったとしても広々としたLDKを確保
縦長に配置したLDKに対して、キッチンで作業する目線の先に和室を配置したおかげで、お子さまを見守りやすくなっています。
また、LDKは約20帖と広々したスペースを確保。
一般的なLDKの広さは16〜18帖であることを踏まえると、和室を仕切ったとしてもゆとりのあるLDKで快適な暮らしを実現できるでしょう。
まとめ:和室が必要かどうかはライフスタイル次第で異なる
あると便利な和室ですが、ライフスタイルや目指したい部屋のテイストによっては必要ない人もいるでしょう。
和室の上手な使い方をおさらいします。
- 小上がりにしてスペースを分けつつ段差を活用する
- 客間や寝室としてマルチに使い分ける
- 子どもの遊び場やお昼寝スペースにする
- 家事のスペースにする
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。