ホーム ブログ 平屋風二階建てのデメリットは?建てる際のコツや間取り例を解説
2024年07月22日

平屋風二階建てのデメリットは?建てる際のコツや間取り例を解説

リビング

2階部分の面積を小さくして、外観の印象が平屋のように見える「平屋風二階建て」。
画期的ではあるものの、平屋風二階建てには「どのようなデメリットがある?」と疑問に感じる方も多いでしょう。

プライバシーや防犯面に不安が残るなどのデメリットはありますが、メリットも多くあるため双方を比較して決めることが重要です。

そこでこの記事では、平屋風二階建てのメリット・デメリットを解説します。
平屋風二階建て住宅を建てる際のコツも紹介するので、参考にしてください。

 

平屋風二階建てで暮らす3つのデメリット

LDK

平屋風二階建てで暮らすデメリットは、以下の3つです。

  1. プライバシーや防犯面が不安
  2. 普通の平屋より掃除が大変
  3. 災害時に被害が大きくなることも


「思っていたより住みにくい」と後悔しないために、デメリットを踏まえて検討しましょう。

 

デメリット①:プライバシーや防犯面が不安

平屋風二階建ては1階が生活の中心となるため、プライバシー確保や防犯面で不安が残ります。
道路や隣家からの視線が気になりやすく、フェンスなどを取り入れてプライバシーを守る対策が必須です。

加えて、1階部分にほとんどの居室があることから、家族間でのプライバシー確保が難しくなる場合もあります。

また、平屋風二階建ては1階部分に多くの窓があるので、外部から侵入しやすくなります。
窓を防犯ガラスにしたり、センサーライトを設置したりするなどセキュリティ上の手間がかかるので注意しましょう。

 

デメリット②:普通の平屋より掃除が大変

平屋風二階建ては2階部分があるため、普通の平屋より掃除が大変です。
普通の平屋はワンフロアで掃除の手間を軽減できるのが特徴ですが、平屋風二階建ては2階部分の掃除が必要となります。

特に階段はほこりが溜まりやすく、こまめな手入れが必要です。
掃除用具を持って階段を移動するのを負担に感じたり、夫婦が高齢になった際に掃除が大変になったりする場合もあります。

また、掃除だけではなく風を通すことも重要で、窓を開け閉めするために階段を移動する手間もかかるでしょう。

 

デメリット③:災害時に被害が大きくなることも

平屋風二階建ての場合、平屋のメリットとなる耐震性の高さが軽減されてしまうのが難点です。
普通の平屋は重心が低いため地震や台風で揺れにくいものの、平屋風二階建ては普通の平屋ほどの耐震性は期待できません。

また、平屋風二階建ては1階が生活空間のため、台風や豪雨で床上浸水などが発生した場合、被害が大きくなる可能性もあります。
ハザードマップや地盤の強度をチェックせずに土地選びをすると、自然災害の際に多大なダメージを受ける場合があるので十分注意してください。

 

平屋風二階建てで暮らす3つのメリット

子ども部屋

平屋風二階建てで暮らすメリットは、以下の3つです。

  1. 1階だけで生活が完結できる
  2. メリハリのある空間を実現できる
  3. 収納スペースを確保できる


デメリットよりもメリットが上回れば、平屋風二階建てが向いているでしょう。

 

メリット①:1階だけで生活が完結できる

平屋風二階建ては普通の平屋同様に、暮らしの中心が1階となるため、ワンフロアで生活が完結できます。
階段を使った上下移動が少なく、1階部分の水平移動がメインになるので、効率よく生活できるのが魅力です。

家事動線の面でもメリットが多く、水回りをまとめたり、ランドリールームとクローゼットを近くしたりすることで、無駄なく作業ができます。

また、家族の存在を感じやすく、安心して生活できるのも嬉しいポイントです。

 

メリット②:メリハリのある空間を実現できる

平屋風二階建ては高さのある吹き抜けを取り入れやすいため、メリハリのある空間を実現できます。
吹き抜けを取り入れると、採光性や開放感がアップするのもメリットです。

「明るいLDKにしたい」「LDKのスペースが限られるので広く見せたい」といった場合には、2階を活用した吹き抜けが向いています。
そのほかにも、空間を有効活用できるスキップフロアの設置が可能です。

また、2階部分があることで外観に表情が出るため、個性を感じられる印象に仕上げられます。

吹き抜けについてもっと知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

【関連記事】吹き抜けのある家で後悔しない!メリット・デメリット・施工事例を解説

 

メリット③:収納スペースを確保できる

平屋風二階建ては、居室を狭めずに収納スペースを確保できるのが魅力です。
普通の平屋で収納スペースを確保する場合には、ほかのスペースを削ったり、1階の面積を広くしたりする必要があります。

平屋風二階建てであれば、2階部分を収納スペースとして活用でき、階段下収納を設けることも可能です。
収納スペースが充実していると、部屋を整理整頓しやすく、すっきりとした気持ちで生活できます。

「平屋に住みたいけれど、収納も充実させたい」と考える方に、平屋風二階建てはおすすめです。

 

平屋風二階建て住宅を建てる際のコツ

LDK

平屋風二階建て住宅を建てる際のコツは、以下の3つです。

  1. 2階の活用方法を考慮する
  2. 周辺環境を確認しておく
  3. 防犯や災害対策をする


後悔しないよう、ポイントを押さえて家づくりを進めましょう。

 

コツ①:2階の活用方法を考慮する

スペースをフル活用するために、2階部分の使い方について長い目で計画を立てておくことが大切です。
特に2階を子ども部屋とする場合には、子どもが独立したあとの利用方法について事前に検討しましょう。

2階の活用例は、以下の通りです。

  • 収納スペース
  • 趣味部屋
  • 書斎・ワークスペース
  • ゲストルーム


子ども部屋として使い勝手がよいのはもちろんですが、
将来を見越して設計しておくと、2階を長期的に活用できます。

 

コツ②:周辺環境を確認しておく

日当たりの確保やプライバシー保護の観点から、購入予定地の周辺環境をチェックしましょう。
住宅が隣接していたり、窓際に家が建っていたりする土地は採光や通風を確保しにくいため、快適性を損ねる場合があります。

また、道路に面した土地は周囲の視線が気になってしまい、伸び伸びと暮らせない可能性もあるので注意が必要です。
なお、川や山に近い立地は自然災害のリスクを考慮すると、避けるのが無難だといえます。

 

コツ③:防犯や災害対策をする

万が一の場合に備えて、防犯や災害対策を徹底しましょう。

防犯対策の例は、以下の通りです。

  • センサーライトを設置する
  • 窓に防犯フィルムを貼る
  • 防犯ガラスを取り入れる
  • 防犯砂利を敷く


平屋風二階建ては1階部分に窓が多く侵入しやすいため、窓の対策は忘れずに実施してください。
災害対策としては、各自治体が公開しているハザードマップを見て、被害が想定されるエリアを避けて土地を選ぶことが重要です。

加えて、止水板や土のう袋を準備しておくと、豪雨や台風の際にも被害を軽減できます。

家づくりで後悔しないためには、実際に住宅を見学することも重要です。
マイホーム実現に向けて平屋風二階建ての特徴を詳しく知りたい方は、アサヒグローバルホームの見学予約をご覧ください。

 

平屋風二階建ての間取り例2選

平屋風二階建ての間取り例として、以下の2つを紹介します。

  1. プライバシーを重視した平屋風二階建て
  2. 開放感のあるバルコニーが設置された平屋風二階建て


間取りでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

 

間取り例①:プライバシーを重視した平屋風二階建て

外観>>お気に入りの建売物件を探す


この家ではプライバシーを重視した間取りを採用しており、注目ポイントは以下の通りです。

  • LDKを道路の反対側に配置している
  • 回遊性の高い間取りを取り入れている


LDKを道路の反対側に配置したり、道路側の窓を小さくしたりすることで、目線を気にせずに伸び伸びと暮らせます。

間取り図

1階は回遊性の高い間取りで移動しやすく、生活動線と家事動線の両方に優れているのも魅力です。
また、リビングに土間や階段を取り入れており、空間にメリハリが生まれています。

 

間取り例②:開放感のあるバルコニーが設置された平屋風二階建て

外観>>お気に入りの建売物件を探す


この家では2階にバルコニーを設置しており、注目ポイントは以下の通りです。

  • 洋室2部屋の両方がバルコニーに面している
  • ランドリールームと2つのクローゼットが近い


2階の洋室2部屋の両方がバルコニーに面しており、日当たりを確保して快適に暮らしやすい間取りを採用しています。

間取り図

間取り図

ランドリールームと2つのクローゼットが近く、
洗濯から収納までを最短距離でこなせるのもメリットです。
土間収納・パントリー・クローゼットなど収納が充実しており、家全体を整理整頓しやすくなります。

土間収納が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】土間収納のメリット・デメリットは?活用アイデアと3つの施工実例も解説

 

まとめ:平屋風二階建てはデメリットを踏まえて検討しよう

ダイニング

平屋風二階建てには、プライバシーや防犯面に不安があったり、普通の平屋より掃除が大変になったりするデメリットがあります。

一方で、平屋でありながら収納スペースを確保できるなどのメリットもあるので、比較・検討しながら決めましょう。
2階のスペースをフル活用するためにも、長期的な目線で利用方法を計画してください。

アサヒグローバルホームでは、平屋風二階建てを含めたさまざまな建売住宅を取り扱っています。
もっと物件をチェックしたい方は、物件を探すをご覧ください。

【関連記事】ランドリールームは何畳がベスト?検討するポイントと間取り例を解説
【関連記事】建売住宅の注意点8選を購入・契約・引渡しの流れ別でわかりやすく解説
【関連記事】建売住宅のおすすめ・人気間取り5選!後悔しないための注意点も解説

簡単3ステップであなたのお気に入りの住まいに出会えるかも!

以下のステップで理想の住まいを探しましょう!

ステップ①:希望条件を決める
ステップ②:希望条件に合う物件をリストアップ
ステップ③:実物を見て確認する

物件をお探しの方は「詳しくはこちら」から

この記事の監修

足立 克久

保有資格
宅地建物取引士、木造建築士、住宅ローンアドバイザー、FP3級、福祉住環境コーデイネーター3級、三重県被災建築物応急危険度判定士

2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。