広いリビングは何帖以上?約40坪の間取り例・メリット・デメリットも解説
「家族全員が使うスペースだから快適に過ごせるように広いリビングにしたい」と考えている人は多いでしょう。
広いリビングを導入すると家族が増えても快適に過ごせたり、レイアウトの選択肢が広がったりするなど、さまざまなメリットがあります。
しかし、深く考えずに広いリビングを取り入れると、不便さが生じてしまい後悔の原因になりかねません。
この記事では、広いリビングといわれる間取りサイズの目安をまとめました。
メリット・デメリットや広いリビングにして後悔しないコツ、実際の間取り例も紹介しますので、マイホーム購入を検討中の人はぜひ参考にしてください。
目次
広いリビングには20帖以上の間取りが必要
一般的なリビングの広さは16〜20帖といわれているため、20帖以上の間取りであれば広いリビングといえます。
20帖以上のリビングであれば、家具を配置しても圧迫感がなく、家族がくつろげる十分な広さを確保可能です。
とはいえ、家族構成やリビングの形状、家具のサイズなどによっても広さは異なります。
快適に過ごせるリビングを考える際は、メリットやデメリットを踏まえたうえでご自身や家族に適したサイズを検討するのが大切です。
広いリビングの間取りにする3つのメリット
広いリビングの間取りにするメリットは、以下の3つです。
- 空間の余白により快適にくつろげる
- おしゃれで上品な印象を与える
- レイアウトの選択肢が広がる
メリット①:空間の余白により快適にくつろげる
広いリビングにするメリットの1つは、空間の余白によって生み出される開放感とリラックス効果です。
広々とした空間は圧迫感がなく、心地よい環境を提供します。
広いリビングでは大きな窓を設置しやすいため、自然光や通風を十分に取り入れられる点も魅力といえるでしょう。
採光の確保により室内が明るくなるだけでなく空気の流れも良くなり、家族全員が快適に過ごせる場所となります。
広いリビングであれば、家族が増えても窮屈さを感じにくい点も利点です。
メリット②:おしゃれで上品な印象を与える
広いリビングはおしゃれで上品な印象を与えられるため、気分よく過ごせる居住スペースを実現できます。
デザインのある空間になりやすいため、ゲストを招きたいときにもおすすめです。
また、吹き抜けやリビング階段、勾配天井などの立体的な要素を取り入れると、空間全体に奥行きと高さが生まれて開放感のある雰囲気を演出できます。
高い天井は視覚的に広がりを感じさせるため、ゆったりくつろげる快適性の高いリビングになるでしょう。
なお、勾配天井について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】勾配天井とは?新築住宅に取り入れるメリット・デメリットと施工事例を解説
メリット③:レイアウトの選択肢が広がる
広いリビングを採用すると、レイアウトの選択肢が広がります。
床面積に余裕がある分、家具配置や間取りのバリエーションが広がり、家族のライフスタイルにあわせやすくなります。
例えば、小上がりの畳スペースをリビングに組み込めば、おしゃれで機能的な空間を作り出すことが可能です。
広いリビングなら家具配置の選択肢が多いため、快適な動線を確保しつつ、デザイン性にもこだわった理想のリビングを実現しやすくなるでしょう。
広いリビングの間取りにする3つのデメリット
広いリビングの間取りにするデメリットは、以下の3つです。
- 殺風景な雰囲気になりがち
- 動線が長くなりやすい
- 光熱費がかさみやすい
デメリット①:殺風景な雰囲気になりがち
広いリビングは開放感が魅力ですが、広さゆえに殺風景な雰囲気になりやすいデメリットもあります。
空間には視線が集まるポイントが必要になり、バランスよく家具やインテリアを配置しなければ、寂しい印象を与えてしまうためです。
家具同士が離れてすぎていると不自然な余白が生まれて、かえってマイナス要素となってしまいやすい点が広いリビングにする難点といえます。
殺風景なリビングは居心地の良さを感じにくくなってしまうため、レイアウトの工夫が必要です。
デメリット②:動線が長くなりやすい
広いリビングには快適さがある一方で、動線が長くなりやすい点がデメリットです。
動線が長くなってしまうと、移動のストレスが出てしまい生活に不便さを感じてしまいます。
例えば、ソファから冷蔵庫までの距離が遠くなり、飲み物を取りに行くとき手間がかかります。
リビングは家族全員が頻繁に利用する空間となるため、動線が長くなると家事や移動の効率性を低下させる可能性があるでしょう。
デメリット③:光熱費がかさみやすい
広いリビングは、光熱費がかさみやすいデメリットもあります。
窓の面積が増えると外気の影響を受けて、冷暖房効率が低下しやすくなるためです。
窓付近では暑さや寒さを感じやすくなるほか、冷暖房が効きはじめるまでに時間がかかるため、コストも増えます。
広いリビングは快適に暮らせる一方、ランニングコストの面においてネックに感じる場合があります。
広いリビングを後悔しないためのコツ
広いリビングを後悔しないためには、リビング全体を踏まえたコーディネートが求められます。
快適なリビングをつくるコツは、以下の通りです。
- リビング内の動線を考える
- 気密性や断熱性を意識する
- 視線が集まるポイントを作る
- 日当たりの良い場所にリビングを設ける
- インテリアのバランスを考慮のうえ配置する
実際の生活を想定し、無駄な動線が発生しないように間取りや開口部の配置を考慮すると、生活しやすい広いリビングを実現できるでしょう。
主役となるソファの位置を基準に全体のインテリアの配置を考慮すると、バランスの良いリビングがつくれます。
なお、ソファや観葉植物、フロアライトは視線を集めやすいアイテムとなり、リビングの印象を高めるのに効果的です。
空間づくりにこだわった約40坪の広いリビング間取り例
空間づくりにこだわった約40帖の広いリビングの間取り例は、以下の3つです。
- 空間のつながりを活かしたリビング
- 採光を確保した明るい雰囲気のリビング
- 奥行きによりすっきり見せられるリビング
間取り①:空間のつながりを活かしたリビング
こちらの間取りは家族が快適に過ごせるように空間のつながりを意識して設計されており、注目ポイントは以下の2つです。
- 広々としたLDKと畳コーナーにより一体感のある空間を実現
- 広くても寒さを感じさせないよう床暖房を設置
LDKと畳コーナーの隣接により一体感が生まれ、リビングをさらに広く見せられる工夫がされています。
畳コーナーは多目的スペースとしても活用できるため、用途にあわせて使えるのもポイントです。
また、こちらの間取りは床暖房がついており、冬でも寒さを感じず快適にくつろげます。
大きな窓が設置されていますが、床暖房により外気の影響を受けにくい点もうれしいポイントです。
さらに、カウンターキッチンがあるため、料理をしながら家族とコミュニケーションが取りやすい設計になっています。
カウンターキッチンの詳細は以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
【関連記事】カウンターキッチンのある家のメリット・デメリット3選と後悔しないコツ
間取り②:採光を確保した明るい雰囲気のリビング
こちらの家は採光を重視した間取りが特徴で、注目ポイントは以下の通りです。
- 多面採光で光が降り注ぐリビング
- 南面庭を眺められる広々としたスペース
多面採光を取り入れているためリビングにはたっぷりの自然光が差し込み、日中は照明なしでも十分に明るく快適に過ごせます。
さらに、広々とした中庭を眺めながらリラックスできるリビングは、家族全員がゆったりと過ごせる空間となっています。
間取り③:奥行きによりすっきり見せられるリビング
こちらの家は奥行きを活かしたリビングが特徴的で、注目ポイントは以下の通りです。
- 奥行きのある開放的な空間になる縦長リビング
- リビング内に設置された収納スペースとLDKカウンター
縦長リビングになっているため、空間に奥行きが生まれやすく視覚的に広く見せられるのが特徴です。
また、リビング内にはLDKカウンターが設置されており、勉強したり作業したりできる設計になっています。
キッチンからリビング全体が見渡せるため、家族間でコミュニケーションを取りやすいメリットもあります。
アサヒグローバルホームでは、広いリビングを設けたさまざまなタイプの建売住宅を提供しています。
当社が提供しているほかの住宅も見てみたい方は、物件を探すをご覧ください。
まとめ:広いリビングの間取りで居心地の良い空間を実現
広いリビングを取り入れる際は、メリットとデメリットを理解し、快適な空間を作り上げるために工夫する必要があります。
広さが20帖以上であれば家具を配置しても圧迫感がなく、家族全員がリラックスできる空間を実現できるでしょう。
ただし、動線が長くなりがちで光熱費がかさみやすいなどのデメリットもあります。
収納やレイアウトを工夫して快適な動線を確保したり、気密性や断熱性を高めたりする対策が有効です。
アサヒグローバルホームでは、動線や気密性・断熱性などの問題を考慮した家づくりを行っています。
広いリビングの間取りを採用している住宅もありますので、詳細をリビング20帖以上ページよりご覧ください。
【関連記事】リビングの広さは何畳が理想?ポイント・広く見せるコツ・間取り例を解説
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【関連記事】吹き抜けのある家で後悔しない!メリット・デメリット・施工事例を解説
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。