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2024年11月21日

中庭付き建売住宅のメリット・デメリットは?おしゃれな間取り例も紹介

中庭

住宅を購入するにあたって、中庭を採用するべきか悩む方は少なくありません。
中庭があれば自然光が部屋に入りやすく、天気が良ければ日中は明るい状態を保てます。

しかし、中庭のない住宅と比べて開口部が広い分、部屋の温度管理が難しいといったデメリットがある点も理解しておかなければなりません。

この記事では、中庭付き建売住宅のメリット・デメリットを解説します。
実際の間取り例も紹介するので、中庭付き建売住宅の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

建売住宅で採用されている中庭の種類

建売住宅で採用されている中庭には、以下の3種類があります。

  1. ロの字タイプ
  2. コの字タイプ
  3. L字タイプ

 

種類①:ロの字タイプ

ロの字タイプの中庭は、建物全体が庭を囲む形で配置されています。
4方向から中庭を囲むため、外部からの視線を遮断でき、プライバシーを確保できるのが特徴です。
開口部からは自然光が入りやすく、室内を明るく保つ効果も期待できます。

ただし、ロの字タイプの場合、建物の内部に庭を作るため広い敷地が必要です。
加えて、排水対策を講じないと、雨水の処理に問題が生じる可能性があります。
庭が家の中心に位置するため、家全体の構造や動線に影響を与える点を考慮のうえ検討しましょう。

 

種類②:コの字タイプ

コの字タイプの中庭は、3方向から庭を囲む構造です。
プライバシーを適度に確保しながらも、開放的な空間を生み出せる特徴があります。

一部が開口部になっているため風通しがよく、光を取り込みやすくなります。
適度な開放感を持ちながら、家全体に採光を取り入れられる点がコの字タイプの魅力です。

 

種類③:L字タイプ

L字タイプの中庭は、アルファベットの「L」のように2方向から庭を囲む構造です。
生活動線を遮ることが少なく、間取りの自由度が高いため、使い勝手の良い設計にしやすい点が特徴といえます。

開放感がある分、プライバシーがやや低くなる点には注意しなければなりません。
広がりのあるデザインにできる一方、外部の視線を遮る工夫が求められます。

 

中庭付き建売住宅のメリット3選

中庭

中庭付き建売住宅には、以下3つのメリットがあります。

  1. 自宅でアウトドアを楽しめる
  2. 採光性や通風性を高められる
  3. 防犯性に優れる

 

メリット①:自宅でアウトドアを楽しめる

中庭がある住宅では、自宅でアウトドアを楽しめます。
バーベキューやガーデニングなど、家族や友人とリラックスした時間を過ごせるのが中庭の良さです。

外部からの視線を気にせず、プライベートな空間で活動できる点も魅力といえます。
そのため、都会の住宅地であってもアウトドアを満喫できるでしょう。
お子さまと一緒に自宅で思い切り遊べる点も、中庭のメリットといえます。

 

メリット②:採光性や通風性を高められる

中庭のない建物に比べて開口部が増えるため、採光性と通風性が高まります。
日当たりが悪くなりがちな北向きの部屋や住宅でも、中庭があれば自然光を効率良く取り入れられることから、室内を明るく保てます。

さらに、通風性が高まることによって、湿気がこもりやすい場所でも快適な空間を維持できるでしょう。
採光の確保により、家を視覚的に広く見せられるのも中庭を設けるメリットです。

 

メリット③:防犯性に優れる

道路に面した庭と比較し、中庭は防犯面で優れた特徴を持っています。
中庭は建物や壁面に配置されている庭のため、外部からの侵入が難しくなります。

また、中庭は道路に面した庭と異なり、車の往来を気にする必要がありません。
そのため、小さなお子さまを外で安全に遊ばせられる点もメリットです。
プライバシーと安全性を重視したい家族にとって、中庭は最適な選択肢といえるでしょう。

 

中庭付き建売住宅のデメリット3選

中庭

中庭付き建売住宅には、以下3つのデメリットがあります。

  1. メンテナンス費用が高くなる
  2. 断熱性が低下する
  3. こまめな手入れが必要になる

 

デメリット①:メンテナンス費用が高くなる

中庭付きの住宅では外壁が増えるため、メンテナンス費用が高くなる傾向です。
外壁の塗装や防水対策は定期的に必要となり、その都度コストがかかってしまいます。

さらに中庭では、害虫が発生したり湿気がこもったりといった問題が起こりやすく、対策にも費用がかかるでしょう。

コストを抑えて不十分な湿気対策を講じると木材が腐敗してしまい、カビやシロアリなどを発生させるリスクがあるため注意が必要です。

 

デメリット②:断熱性が低下する

中庭を設けると開口部が広くなるため、断熱性が低下しやすくなるのがデメリットです。
特に窓の多い設計では外部からの冷気や熱気が伝わりやすく、部屋が十分に暖まらない、または涼しくならない可能性があります。

その結果、室内の温度調整が難しくなり、冷暖房の使用が増えることで光熱費の負担が大きくなる場合も考えられるでしょう。

開口部が広いと中庭の採光性や通風性を確保できますが、断熱性能が低下する点は理解しておく必要があります。
住み心地の良さを保つために、断熱性能の高い素材を使用したり、サッシに工夫を施したりするとよいでしょう。

 

デメリット③:こまめな手入れが必要になる

中庭はこまめな手入れをしないと、さまざまな問題が発生する可能性があります。
例えば、湿気がこもりやすいことが原因でカビの発生や防水設備の不備による雨水の滞留が起こりやすくなってしまいます。

水はけが悪い場合、放置するとコケや害虫が発生しやすくなる点もデメリットです。
このような問題を避けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

おしゃれな中庭が付いた建売住宅の間取り例

おしゃれな中庭が付いた建売住宅の間取り例を2つ紹介します。

  1. L字タイプの中庭を取り入れた平屋
  2. プライバシーを確保した中庭のある家

 

間取り①:L字タイプの中庭を取り入れた平屋

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こちらの平屋はL字型の中庭を中心に開放感を意識した間取りを採用しており、注目ポイントは以下の通りです。

  • 断熱性や防音性の高いサッシを採用
  • LDKを見渡せるキッチン


アルゴンガス入りのサッシを採用しているため、
断熱性が高く、冬でも結露が発生しづらい特徴があります。

間取り図

また、中庭を見渡せるLDKを取り入れ、料理しながら家族とコミュニケーションが取れるように工夫されている点もポイントです。
紹介した間取りのように、北玄関で家事動線をスムーズにするコツを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】北玄関の間取りで家事動線をスムーズにするコツと約30坪の施工事例を解説

 

間取り②:プライバシーを確保した中庭のある家

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こちらの住宅は中庭を取り入れた設計でプライバシーと機能性を両立しており、注目ポイントは以下の通りです。

  • キッチンから洗面室、浴室へ続く一直線の家事動線
  • 土足のまま出入りできる土間収納


家事が発生するスペースを一直線に並べて、スムーズに移動できるように工夫が施されています。
往来する時間が減るため、家事の効率性を高められるのが特徴です。

間取り図

間取り図

土間収納は土足のまま出入りできる設計を取り入れ、お子さまが外遊びで使った道具をすぐに収納できるようにしています。
汚れや砂を室内へ持ち込まずに済むため、余計な掃除の手間を省けるのは家族にとってうれしいポイントです。

土間収納のメリット・デメリットについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【関連記事】土間収納のメリット・デメリットは?活用アイデアと3つの施工実例も解説

アサヒグローバルホームでは、暮らす人々が快適に過ごせるようにさまざまなこだわりを持って家づくりに励んでいます。
どのようなこだわりを持っているのかについては、わたしたちのこだわりページで紹介しています。

 

まとめ:中庭付き建売住宅で明るく開放感のある住まいを実現

中庭

中庭付き建売住宅は、自然光や風を効果的に取り入れながら、プライベートな空間を楽しめる点が魅力です。
中庭を取り入れると室内の採光性や通風性が高まるほか、自宅でアウトドア活動を満喫できるメリットがあります。

一方で、断熱性の低下やこまめなメンテナンスが必要になるといったデメリットがある点も考慮しなければなりません。

また、中庭の形状によってプライバシーの確保や空間の使い方が変わる点にも注意が必要です。
ポイントを踏まえたうえで、どのような中庭のある住宅を購入すべきか考えてみましょう。

アサヒグローバルホームでは、中庭のある建売住宅を複数提供しています。
詳細は、物件を探すページよりご覧ください。

【関連記事】建売住宅の寿命は?注文住宅との違い・長寿命化のポイント・選ぶコツを解説
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この記事の監修

足立 克久

保有資格
宅地建物取引士、木造建築士、住宅ローンアドバイザー、FP3級、福祉住環境コーデイネーター3級、三重県被災建築物応急危険度判定士

2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。