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2023年12月23日

建売住宅の寿命は?注文住宅との違い・長寿命化のポイント・選ぶコツを解説

リビングダイニング

「建売住宅はなんだか寿命が短そう」「注文住宅に比べて安価な建材を使っているのでは?」などのイメージを抱いている人がいるかもしれません。

結論としては、建売住宅と注文住宅で寿命に明確な差はありません。しかし、選び方や住み方次第では、建売住宅を長寿命化させることも可能です。

この記事では、建売住宅の寿命を具体的に解説しています。注文住宅との違いや、寿命が長い建売住宅を選ぶコツも紹介しているので、住まい探しの参考にしてください。

 

建売住宅の平均寿命は? 

リビングダイニング

建売住宅の平均寿命は一概には言えませんが、30〜50年程度が一般的とされています。

日本の戸建住宅には「住宅性能表示」という基準が設けられており、以下の等級で区分けされています。

  • 等級1:建築基準法に定める対策が講じられている
  • 等級2:通常想定される自然条件及び維持管理の条件下で、50〜60年まで、大規模な改修工事を改修工事は必要なく、適切なメンテナンスで居住できる
  • 等級3:上記同様の条件で、75〜90年まで居住できる


建売住宅の平均寿命を考える際は、これらを一つの目安にしてもよいでしょう。

引用元:国土交通省|新築住宅の住宅性能表示制度ガイド

 

耐用年数と寿命は異なる

「住宅の平均寿命」というのは定義がやや曖昧であるのは否めず、見出しのとおり「耐用年数」とも意味合いは異なります。

建築基準法では、住宅用の家屋に対する耐用年数を下表のように定めています。

構造

耐用年数

木造・合成樹脂

22年

軽量鉄骨

27年

鉄骨(重量鉄骨)

34年

鉄筋コンクリート

47年


耐用年数は、法律上、建物に資産価値があると評価できる期間のことです。要するに、耐用年数を超えると資産価値がないとされるものの、寿命がきて住めなくなるわけではありません。

これらの数値を踏まえながら、建売住宅の寿命を理解しておきましょう。

引用元:東京都主税局|建造物の法廷耐用年数一覧

 

建売住宅と注文住宅で寿命に差はある?

ダイニングキッチン

建売住宅と注文住宅の寿命について、両者の間に特別な差はありません。その理由をまとめました。

  • 建築基準法で住宅の種別を問わず品質を担保している
  • 住宅性能表示に関しても住宅の種類は問わない
  • 建売住宅が注文住宅に比べて安価なのは施工会社の企業努力によるもの


先ほど解説した通りですが、戸建住宅の建築にあたっては法律に基づく厳格なルールがあります。

基準を満たさないような違法な建物は当然建てられず、建売住宅だとしても高品質な住まいであることに変わりないのです。

そもそも、「安価だから品質が悪い」わけでもなく、建売住宅は資材や施工エリアの調達、建築コストの効率化など、企業努力の賜物といえます。

建売住宅だからと言って、注文住宅よりも寿命が短いわけではないことは覚えておきましょう。

【関連記事】建売住宅の賢い選び方!7つのポイントで徹底解説【後悔しない】

 

建売住宅をメンテナンスで長寿命化させる3つのポイント

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建売住宅は、メンテナンス次第で長寿命化させられます。特に意識したいポイントは以下の3つです。

  1. 適切なタイミングで外壁や屋根を塗り替える
  2. 雨漏りが発生したらすぐに修理する
  3. 定期的にシロアリ対策を施す

 

ポイント①:適切なタイミングで外壁や屋根を塗り替える

建売住宅で快適に暮らし続けるためにも、適切なタイミングで外壁や屋根は塗り替えましょう。一般的な塗り替え・メンテナンスのサイクルは以下の通りです。

  • 外壁:15年を目安に全面補修
  • 屋根:20年を目安に全面ふき替え


この年数は経年変化だけを想定した期間で、建築後、災害などで建物が損傷した場合は前倒しで塗り替えをすべきと言えます。

外壁や屋根は、使用している素材・材質によって耐久性も異なるので、建売住宅を検討する際は、工務店に仕様を確認するようにしましょう。

 

ポイント②:雨漏りが発生したらすぐに修理する

万が一、雨漏りが発生した場合はすぐに修理を依頼することも大切です。

雨水が浸水した箇所は傷みが進行しやすく、そのまま放置すると寿命を短くしてしまう可能性があります。

屋根を点検してもらうのはもちろん、天井に傷みが広がっていないか、柱や構造体に影響を及ぼしていないかなども確認してもらいましょう。

 

ポイント③:定期的にシロアリ対策を施す

木造住宅の場合に欠かせないのが、定期的なシロアリ対策です。

建築基準法により、施工時に防蟻処理を施す旨が規定されていますが、効果は永続するわけではありません。

現在、一般的に使用されているシロアリ対策の薬剤は5年ほど効果が持続するので、入念な対策を施したい場合は5年おきに防蟻処理するのがおすすめです。

 

寿命が長い建売住宅を選ぶ3つのコツ

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寿命が長い建売住宅を選ぶコツを3つ紹介します。

  1. 建物を実際に確認する
  2. 住宅性能表示を確認する
  3. ハザードマップなどで地盤の固さを調べる

 

コツ①:建物を実際に確認する

建売住宅を検討・購入する際は、必ず実物を確認しましょう。

  • どのような建材を使っているのか
  • 建物の造りや構造に違和感を抱かないか
  • 柱や壁の数や位置などから構造的に安定していそうかなど


建売住宅は実際に住むイメージを膨らませられるので、画像や動画などで内覧を済ませるのではなく、その場の空気感を含めて確認することが特に重要です。

 

コツ②:住宅性能表示を確認する

寿命が長い建売住宅を客観的に選びたい場合は、記事の前半で紹介した住宅性能表示を確認しましょう。

そもそも住宅性能表示とは、第三者機関が客観的に、その住宅を定められた評価基準に従って評価するものです。評価した結果は「住宅性能評価書」として交付され、評価を受けた証としてマークも表示されます。

建売住宅を購入する際は、前提として住宅性能表示制度により評価されているかどうか、その結果はどうなのか確認しましょう。

工務店の担当者に確認すれば、どの等級を獲得しているか教えてもらえるはずです。

 

コツ③:ハザードマップなどで地盤の固さを調べる

建物の寿命を延ばす要素として、構造体そのもの以外にも、地盤の固さも影響します。

建売住宅が建築された土地に関して、ハザードマップを確認したり担当者に聞いたりして、どのような地盤であるかも確認しましょう。

川や田んぼの近くの場合は地盤が比較的柔らかい可能性があり、埋立地の場合には液状化現象が発生する可能性もあります。

建物が頑丈なつくりだとしても、地盤が柔らかい場合は長期間安心して暮らせない場合も想定されるので、周辺環境も含めて慎重に検討しましょう。

【関連記事】建売住宅の注意点8選を購入・契約・引渡しの流れ別でわかりやすく解説

 

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まとめ:建売住宅の寿命はメンテナンス次第で延ばせる

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建売住宅と注文住宅に寿命の違いは特段ありません。法律に基づいて適正な検査・評価を受けている住宅であれば、居住後のメンテナンス次第で寿命は延ばせます。

建売住宅をメンテナンスで長寿命化させるポイントをおさらいしましょう。

  1. 適切なタイミングで外壁や屋根を塗り替える
  2. 雨漏りが発生したらすぐに修理する
  3. 定期的にシロアリ対策を施す


当社では、お引き渡しから20年間の無償の定期メンテナンスを提供しています。

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この記事の監修

足立 克久

保有資格
宅地建物取引士、木造建築士、住宅ローンアドバイザー、FP3級、福祉住環境コーデイネーター3級、三重県被災建築物応急危険度判定士

2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。