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2024年12月25日

24時間換気システムは寒い?原因や新築戸建て住宅でできる対策を紹介

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24時間換気システムは、建築基準法により設置が義務付けられています。
しかし、なかには24時間換気システムを付けていると寒いと感じる方もいるのではないでしょうか。

寒いと感じるのは24時間換気システムの仕組みが原因の可能性もあるため、特徴を理解しておくことが大切です。

この記事では、24時間換気システムが寒いと感じる理由を解説します。
寒さを感じにくくする対策についても紹介しますので、居心地の良い住まいを実現したい方は参考にしてください。

 

高気密高断熱でも24時間換気により寒いと感じる場合がある

和室

室内にいて寒いと感じるのは、24時間換気システムが原因の可能性が考えられます。
24時間換気システムは外部と接する給気口から外気を取り込み、別の排気口から排出し空気を循環する仕組みです。

換気を目的に外気を取り入れているため、室内が寒いと感じやすくなります。
また、換気システムには複数種類があり、循環方法はそれぞれ異なります。
つまり、換気システムの種類によっては室内の温度を下げてしまうものもあるのです。

建売住宅の断熱性能について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】建売住宅の断熱性能は低い?購入前にチェックすべきポイントを解説

 

寒い原因となる24時間換気の種類

玄関

24時間換気システムの種類は、以下の3つです。

  1. 第一種換気
  2. 第二種換気
  3. 第三種換気


それぞれの特徴やメリット、デメリットを見ていきましょう。

 

種類①:第一種換気

第一種換気は、給気と排気のどちらも機械で行う換気方法です。
機械が両方につけられており、適量の空気を取り入れられるという特徴があります。

第一種換気のメリットとデメリットは、下表の通りです。

メリット

デメリット

  • 熱交換タイプの場合、温度や室温を一定に保てる
  • 効率よく換気ができる

家が大きいほどコストがかかりやすい


窓を開けなくても、室内を安定かつ効率よく換気できる点が第一種換気の良さです。
そのため、第一種換気は気密性の低い住宅や寒い地域に適した換気システムといえます。

 

種類②:第二種換気

第二種換気は機械で給気を行い、自然排気する換気方法です。
機械を使って給気を行うため、ほこりや塵(ちり)が室内に侵入しない点が特徴になります。

第二種換気のメリットとデメリットは、下表の通りです。

メリット

デメリット

  • きれいな空気を計画的に取り入れられる
  • ほこりや汚染物質の流入を防げる

湿気が室内に溜まりやすいため、結露が発生する可能性がある


第二種換気はクリーンルームや病院など特殊な場所で使用されるケースが多く、一般的な住宅ではほとんど採用されない換気システムです。

 

種類③:第三種換気

第三種換気は自然給気し、排気を機械で行う換気方法です。
自然に給気できるよう、各部屋に換気口を設置する必要があります。

第三種換気のメリットとデメリットは、下表の通りです。

メリット

デメリット

  • ほかの換気システムと比べてコストがかからない
  • メンテナンスがしやすい

外気が室内に入ってくるため、給気口近くは寒さや暑さを感じやすい


施工が簡単なため、一般の住宅やマンションで多く採用されています。
ただし、自然に給気する第三種換気は寒いと感じやすい場合があることから、導入する際は給気口部分に冷気対策がしてあるかチェックしましょう。

 

24時間換気が寒いと感じるときの対策

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24時間換気が寒いと感じるときの対策は、以下の3つです。

  1. 給気口カバーやフィルターを付ける
  2. 風量を調整する
  3. 交換型第一種換気を採用する


対策を講じて快適な暮らしを実現しましょう。

 

対策①:給気口カバーやフィルターを付ける

24時間換気システムが寒いと感じる場合は、換気口部分に給気口カバーやフィルターを付けて蓋をするのがおすすめです。
外から冷たい空気が入ってくることが、寒いと感じる原因になります。

給気口にフィルターを取り付けると、外気が室内に入り込みすぎないよう調整が可能です。
フィルターは安価で購入できるものもあるため、対策として付けてみるとよいでしょう。
ただし、取り付ける際はフィルターで給気口を完全に遮断しないよう注意が必要です。

 

対策②:風量を調整する

換気システムの種類によっては風量を調整できるため、寒いと感じた場合は風量を弱めるのも有効な手段です。
風量を弱めると給気口が少し閉じる状態となり、外気が室内に入り込みにくくなります。

例えば、部屋の温度が暖かくなるまでの間は風量を弱め、暖房が効き始めたタイミングで元に戻すのもよいでしょう。
風量を弱めたままでいると換気機能が効果を得られない場合があるため、タイミングを見ながら調整するのがポイントです。

 

対策③:交換型第一種換気を採用する

全熱交換型第一種換気を採用するのも、おすすめの対策になります。
第一種熱交換換気システムは外気と室温の温度差が少ない状態で給気できるため、ほかの種類に比べて寒さを感じにくい傾向です。

外気と室内の温度差が少ないことから、不快感を緩和するメリットがあります。
また、第一種熱交換換気システムは寒さ対策だけでなく、結露の発生を防げる点もメリットです。

24時間換気システムによる寒さを感じないよう、建売住宅を購入するにあたって交換型第一種換気を検討するのもよいでしょう。

 

24時間換気以外で寒いと感じさせないコツ

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24時間換気システム以外で寒いと感じさせないコツは、以下の通りです。

  • サーキュレーターを併用する
  • 遮断カーテンを取り入れる
  • ホットカーペットやヒーターなど暖房器具を設置する
  • 床暖房を設ける


暖かい空気は上に行き、冷たい空気は下に溜まりやすい傾向です。
そのため、サーキュレーターをエアコンの対角線上に置いて送風すると、天井に溜まっている暖かい空気を部屋中に行き渡らせられます。

効率良く空気を循環できるだけでなく、電気代節約につながる点もサーキュレーターを活用するメリットです。

また、通常のカーテンより生地が厚い遮光カーテンを取り入れると外気が部屋に入るのを防げます。
快適性を保てるよう、暖房器具や冷感対策をするのもおすすめです。

 

アサヒグローバルホームは全熱交換型第一種換気を標準搭載

アサヒグローバルホームの建売住宅では、全熱交換型第一種換気を標準搭載しています。
全熱交換型第一種換気の特徴は、以下の通りです。

  • 部屋の隅々まで新鮮な空気を供給できる
  • 快適性と省エネを両立できる
  • 室内の汚れた空気は確実に屋外へ排出する
  • 室内と外気の温度差が少なく快適に過ごせる
  • 湿度も排出するため結露の発生を防げる


室内と外気の温度を近づけた状態で給気するため、冷暖房費を削減できます。
快適性を高めた設備により、居心地の良い空間が実現可能です。

なお、当社は注文住宅と変わらない品質にこだわった建売住宅を提供しています。
高品質な設備が標準仕様となっている当社のこだわりを知りたい方は「わたしたちのこだわり」をご覧ください。

全熱交換型第一種換気を搭載した新築戸建て間取り例

外観>>お気に入りの建売物件を探す


全熱交換型第一種換気を搭載した新築戸建ての注目ポイントは、以下の2つです。

  1. 家事が楽に進められるよう効率性を重視している
  2. 開放感を高められるよう勾配天井を取り入れている


キッチンや浴室、洗面室をまとめており、同時進行で家事を行える間取りになっています。
家事動線が短いため、移動の手間を省けられる点が魅力です。

間取り図

間取り図

また、2階の一部の部屋には勾配天井が設置されています。
勾配天井により空間に奥行きが生まれ、開放感のある空間を演出できるのが魅力です。
勾配天井のメリットやデメリットを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】勾配天井とは?新築住宅に取り入れるメリット・デメリットと施工事例を解説 

 

まとめ:寒いと感じさせない24時間換気システムを検討しよう

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24時間換気システムは外部と接する給気口から外気を取り込み、別の排気口から排出し空気を循環する仕組みのため、寒いと感じる場合があります。
種類によってもメリットやデメリットが異なることから、特徴を踏まえたうえでご自身に適したものを選ぶのがおすすめです。

アサヒグローバルホームでは、快適性と省エネの両方を得られる全熱交換型第一種換気を標準搭載しています。
快適な生活を実現したい方は「物件を探す」から、全熱交換型第一種換気を搭載した当社の建売住宅をご覧ください。

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この記事の監修

足立 克久

保有資格
宅地建物取引士、木造建築士、住宅ローンアドバイザー、FP3級、福祉住環境コーデイネーター3級、三重県被災建築物応急危険度判定士

2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。