平屋のメリットとデメリットは?2階建ての特徴と間取り例も解説
平屋を検討している場合に、「2階建てにするか悩んでいる」という方も多いでしょう。
ワンフロアで生活が完結する平屋は、生活動線をコンパクトにまとめられることから暮らしやすく、世代を問わずに人気を集めています。
しかし、イメージだけで平屋を選ぶと、暮らし始めてから「2階建てにすべきだった」と後悔する可能性もあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、平屋と2階建ての特徴、平屋のメリット・デメリットを解説します。
平屋のメリットを活かした間取り実例についても紹介するので、参考にしてください。
平屋の特徴
平屋の特徴は、以下の通りです。
- ワンフロアで暮らしが完結する
- バリアフリーを実現できる
- 構造上安定しやすい
- メンテナンス費用を抑えやすい
2階のない平屋はワンフロアで暮らしが完結することから、生活動線をコンパクトにまとめやすく、暮らしやすいのが特徴だといえます。
また、ロフトを設置する場合を除いては、基本的に階段の上り下りがないため、バリアフリーを実現することが可能です。
平屋には2階の重さがかからないので、建物の構造がシンプルで安定しやすく、地震に強い家づくりができます。さらに、外壁や屋根の修繕などの際に足場が不要となり、2階建てと比べてメンテナンス費用を抑えられるのも魅力です。
平屋を含めて建売住宅の購入の注意点が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】建売住宅の注意点8選を購入・契約・引渡しの流れ別でわかりやすく解説
2階建ての特徴
2階建ての特徴は、以下の通りです。
- プライバシーを確保しやすい
- 床面積を確保できる
- 日当たりが期待できる
- 地震の揺れを感じやすい
2階建ては部屋や階層で空間を区切れることから、家族それぞれのプライバシーを守りやすく、子どもが思春期を迎えた場合にもストレスなく暮らせます。
また、2階部分は道路などからは確認できないので、外部からのプライバシーを確保できるのも特徴です。
2階建てであれば、狭い土地でも床面積を確保しやすく、「土地は限られているが、部屋数は増やしたい」といった場合にも役立ちます。
周囲に建物や住宅があっても2階部分には日が当たる可能性があり、洗濯物を乾かす際にも便利です。
2階建ては平屋に比べて耐震性が弱い訳ではありませんが、高さがある分だけ地震の揺れを感じやすいでしょう。
平屋のメリット3選
平屋のメリットは、以下の3つです。
- 生活動線がシンプルでコンパクトにまとまる
- 家族の気配を感じやすい
- フルフラットな家づくりを実現できる
メリットを最大限に活用できるか、家族構成やライフスタイルと照らし合わせながらチェックしていきましょう。
メリット①:生活動線がシンプルでコンパクトにまとまる
平屋には上下の移動がないことから、生活動線がシンプルでコンパクトにまとめられるのが魅力です。
2階建ての場合には、洗濯物を干したり寝室に移動したりするのに、階段を使う必要があるので動線が長くなりがちだといえます。
その点、平屋は1階の範囲内で生活が完結するので、効率良く暮らすことが可能です。
延べ床面積を比べると、2階建てに比べて平屋のほうがコンパクトな傾向で掃除の時間も減らせるため、共働きで忙しい世帯にも向いています。
メリット②:家族の気配を感じやすい
平屋ではワンフロアに家族全員が生活しており、気配を感じられたり、コミュニケーションしやすかったりするのがメリットです。
顔を合わせる機会が多ければ、自然と会話も増えるので、子どもとのすれ違いやコミュニケーション不足で悩むこともないでしょう。
玄関からリビングを通ってそれぞれの部屋に移動する間取りにしておくと、日頃から家族の様子を確認できます。
また、家全体に目が届きやすく、子どもがどこで何をしているか把握しやすいため、安心して子育てができる環境です。
メリット③:フルフラットな家づくりを実現できる
平屋には基本的に階段がないので、フルフラットな家づくりを実現できます。
段差につまずいて転倒したり、階段から落下したりするのを防げるので、子育てはもちろん、夫婦が高齢になってからも生活しやすいのが魅力です。
子どもが成長して家を離れると、2階を利用しなくなるケースもありますが、平屋であれば将来的に活用できないスペースは発生しにくいでしょう。
その他にも、手すりを取り付けたり、車椅子でも入れるトイレを設置したりすると、老後も安心して暮らせます。
平屋のデメリット3選
平屋のデメリットは、以下の3つです。
- プライバシーの確保や防犯対策が必須
- 立地次第で日当たりが悪くなることも
- 二階建てに比べて延べ床面積が狭くなりがち
生活をスタートさせてから後悔しないために、デメリットもしっかりチェックしましょう。
デメリット①:プライバシーの確保や防犯対策が必須
窓や出入り口の全てが1階部分に集まっている平屋では、外部から家の中を確認しやすく、プライバシーの確保や防犯対策が必須となります。
プライバシー面や防犯面の対策は、以下の方法がおすすめです。
- 音が出る砂利を敷く
- 人感センサー付きライトや防犯カメラを設置する
- 高窓を取り入れる
- 柵や植木を設置する
入居後に「外部からの視線が気になる」と感じる場合には、追加費用をかけて対策をする必要があるため、設計段階から検討しておきましょう。
デメリット②:立地次第で日当たりが悪くなることも
周囲に高い建物があるなど、立地次第で日当たりが悪くなるケースもあるので、注意が必要です。
家を建てた時点では日当たりに問題がなくても、時間が経ってから周囲に2階建てや3階建ての家が建つ可能性があり、将来を想定して検討しましょう。
また、平屋の中央部分はどうしても明かりを取りづらいため、日中でも暗さを感じるケースもあります。
土地購入前に周りの建物の高さを確認するのはもちろん、天窓や中庭を設置して日当たりを確保するのがおすすめです。
デメリット③:2階建てに比べて延べ床面積が狭くなりがち
2階建てであれば狭い土地でも延べ床面積を確保しやすいですが、平屋は土地に対して確保できる延べ床面積が限られるため狭くなりがちなのがネックです。
広い土地に平屋を建てようとすると、基礎工事に費用がかかったり、固定資産税が高くなったりするため、事前に十分検討する必要があります。
土地の広さから思うような間取りにできない可能性もあるので、住宅会社とよく相談しておきましょう。
入居してから「狭くて生活しづらい」と後悔しないために、モデルハウスなどを見学しておくことも大切です。
その他の建売住宅の後悔しがちな点が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】建売住宅の後悔ポイント9選|失敗しないためのチェック項目も解説
平屋のメリットを活かした間取り実例
平屋のメリットを活かした間取り実例として、以下の2つを紹介します。
- キッチンを中心にした家事ラクな動線を取り入れた間取り例
- プライベートにも配慮した回遊動線が特徴の間取り例
平屋を検討している方は、ぜひ家づくりの参考にしてください。
事例①:キッチンを中心にした家事ラクな動線を取り入れた間取り例
この家は、キッチンを中心に回遊できる間取りとなっており、家事楽動線を実現しています。
注目ポイントは、以下の2点です。
- キッチン・パントリー・脱衣室が隣接している
- リビング・ダイニングは南向きで日当たりを確保しやすい
キッチン・パントリー・脱衣室を一直線に配置し、回遊もできるため、料理をしながら洗濯するなど家事を同時進行できます。
リビング・ダイニングは南向きなので日当たりを確保しやすく、開放感を感じながら生活できるのがメリットです。
事例②:プライベートにも配慮した回遊動線が特徴の間取り例
この家の間取りでは、家事動線の効率化と同時にプライバシーの確保も重視しています。
注目ポイントは、以下の2点です。
- 玄関からLDKを通らずに個室に移動できる
- LDKと個室を離している
玄関からはLDKに繋がる動線と個室に移動する動線の2つがあり、来客の際にも人目に触れず個室へ行けます。
LDKと個室が離れていることからリビングでの声や音が個室に届きにくく、勉強や仕事をする場合にも集中して取り組めるのがメリットです。
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まとめ:平屋のメリットとデメリットを踏まえて理想の住まいを形にしよう
ワンフロアで暮らしが完結する平屋には、生活動線がシンプルでコンパクトにまとめられたり、家族の気配を感じやすかったりするメリットがあります。
プライバシーの確保や防犯対策が必須となるなどのデメリットを踏まえて家づくりを進めると、失敗しにくいでしょう。
また、平屋と2階建てで迷っている方は、両方の特徴を比較してから決めるのがおすすめです。
当社では、コンパクトでおしゃれな平屋の建売住宅を多数ご用意しています。平屋の物件をチェックしたい方は、ぜひ物件を探すをご覧ください。
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ステップ①:希望条件を決める
ステップ②:希望条件に合う物件をリストアップ
ステップ③:実物を見て確認する
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。