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2024年07月11日

平屋に中二階を取り入れるメリット・デメリットは?間取り例も解説

階段

平屋の中二階を検討するうえで、どのようなメリットやデメリットがあるか知りたい人も多いでしょう。
中二階を取り入れることで、空間にメリハリのある平屋が実現できます。

一方で、平屋ならではの良さが損なわれてしまうため、中二階の特徴を理解したうえで間取りを検討するのが重要です。

この記事では、平屋に中二階を取り入れるメリットとデメリット、ロフトとの違いを解説します。
平屋に中二階を取り入れるコツや実際の間取り例も紹介するので、参考にしてください。

 

中二階とは?普通の平屋・ロフトとの違いを解説

中二階

中二階の特徴がわかるよう、普通の平屋・ロフトとの違いとあわせて解説します。

  • 2階建てと平屋の中間に位置する階層
  • ロフトとの違い


中二階とはどのようなフロアか見ていきましょう。

 

2階建てと平屋の中間に位置する階層

中二階は、1階と2階の間に設けられる半階のことで、「スキップフロア」や「1.5階」とも呼ばれています。
1階と2階の間に異なる高さのスペースを設けているのが、中二階の特徴です。

一般的に平屋は横に広がる空間構造を持っていますが、中二階を導入すると縦方向へもスペースが広がります。
中二階の設計により空間にメリハリがつくため、室内の雰囲気や機能性が向上し、一般的な平屋よりゆとりあるスペースとなっているのが魅力です。

 

ロフトとの違い

ロフトと中二階は、主に使用目的に違いがあります。
ロフトは収納スペースとしての役割を持ち、天井の低さが特徴です。

一方、中二階は居住空間として十分な天井高を確保しているため、多目的スペースとして活用できます。
居心地の良い環境で快適に過ごせるように設計されており、居住者の生活の質を重視した空間です。

したがって、ロフトと中二階は天井の高さによる違いから、それぞれ異なる役割を担っています。

 

平屋に中二階を設けるメリット・デメリット

中二階

平屋に中二階を設ける際のメリットとデメリットを解説します。

設計してから後悔しないよう、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。

 

平屋に中二階を設けるメリット

平屋に中二階を設ける主なメリットは、以下の通りです。

  • 視覚的な広さがある
  • 多目的なスペースとして活用できる
  • プライベート空間を作れる
  • コミュニケーションの活性化を図れる
  • 採光を確保できる


中二階は天井高を自由に設計できるため、書斎やセカンドリビング、ワークスペースなど、好みに応じた多目的スペースとして活用できます。
個人の部屋や寝室にすれば、普通の平屋では難しいとされるプライベート空間の確保も可能です。

また、中二階に大き目の窓を設置すると、採光を確保して空間が明るくなります。
視覚的なメリハリと採光により、明るい雰囲気の間取りを実現できるのが中二階を取り入れるメリットです。

 

平屋に中二階を設けるデメリット

平屋に中二階を設けるデメリットは、以下の通りです。

  • 耐震性が低下する
  • 階段の上り下りの手間がある
  • 室内の温度管理が難しくなる
  • 建築費用が増加する
  • バリアフリーがしづらくなる


中二階を設けると
耐震性能が低下しやすくなり、平屋の良さを損ねてしまいます。
普通の平屋はシンプルな構造のため、地震により家にかかる力が分散されるのが特徴です。

中二階を取り入れることで構造の複雑さが増し、家にかかる力が分散されにくくなってしまいます。
そのため、耐震性を重視する方に中二階は不向きです。

また、中二階を取り入れると室内に温度差が生じます。1階は高さの異なるスペースになるため、空調設備の風が届きにくく、夏場は暑いと感じる可能性があるでしょう。
全部屋に空調を行き届かせようとすると、電気代も上がりやすくなるといったデメリットも生じます。

平屋の魅力について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】平屋のメリットとデメリットは?2階建ての特徴と間取り例も解説

 

平屋に中二階を取り入れる3つのコツ

リビング

平屋に中二階を取り入れる際のコツは、以下の3つです。

  1. 固定資産税が高くなることを念頭に置く
  2. 室温の管理を工夫する
  3. 転落対策をする


参考のうえ、理想の間取りを実現させましょう。

 

コツ①:固定資産税が高くなることを念頭に置く

中二階は普通の平屋よりも、固定資産税が高くなる可能性を考慮しておくのがポイントです。
固定資産税は、延べ床面積によって変動します。
中二階によっては延べ床面積が含まれてしまい、2階建て住宅の税額より高いケースが考えられます。

ただし、中二階が以下の条件を満たす場合は延べ床面積に含まれないため、固定資産税の課税対象になりません。

  • 天井までの高さが1.4m以下
  • 設置されている床面積の2分の1未満の面積


固定資産税は各自治体でも基準が異なるので、住宅の購入・設計段階で条件を確認しておくとよいでしょう。

住宅の天井の高さについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】天井が高い家は何センチ?一般的な天井高・メリット・デメリットを解説

 

コツ②:室温の管理を工夫する

平屋の中二階を検討する際は、室温の管理を工夫するのが大切です。
1.5階のスペースを設けることで、
スペースが広がり断熱性の効果が低下しやすくなります。

一般的な平屋は太陽光の熱が伝わりやすいだけでなく、周辺環境によっては風通しが悪いです。
平屋の特徴に加えて、奥行きのある中二階は外気の影響を受けやすく、室温調整が難しくなります。

中二階を取り入れる場合の室温管理対策は、以下の通りです。

  • サーキュレーターを設置する
  • 空調機を設ける
  • 天井や壁の断熱性を向上させる
  • 冬場は中二階と1階の境目に補助暖房を置く


空調機で冷暖房をかけてサーキュレーターを回せば、空気が循環して1階との温度差が生じにくくなります。

また、外気の影響を受けにくい断熱性の高い素材を取り入れるのもおすすめです。
「暑くて中二階にいられない」とならないよう、室温調整の方法を検討しましょう。

 

コツ③:転落対策をする

中二階は1階と2階建ての中間階層とはいえ、1階部分とは高さが異なります。
1階から中二階に上がるまでの段差や階段により、転落する可能性もあるので注意が必要です。
特に、小さい子どもや高齢者が暮らす際は、転落防止対策をとる必要があります。

転落防止対策は、以下の通りです。

  • 柵やネットの設置
  • 手すりの設置
  • 段差の軽減
  • 階段周辺に置いてある物を撤去


柵やネットを取り付けると中二階からの転落を防止できるため、安心して子どもを見守れます。

また、段差をできるだけ低くすると、小さな子供や高齢者が踏み外しづらくなるでしょう。
中二階を安全に活用できるよう、間取りにあわせた対策をとるのが大切です。

 

平屋に中二階が設けられた間取り例2選

平屋に中二階を設けた間取りを、2つご紹介します。

  1. 中二階を寝室として活用できる平屋
  2. 中二階に広々としたベランダが設けられた平屋


間取りを検討するときの参考にしてください。

 

間取り例①:中二階を寝室として活用できる平屋

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中二階を寝室として活用できる平屋の注目ポイントは、以下の2点です。

  1. 洋室を2部屋確保している
  2. バルコニーやトイレも設計されている


中二階ではありますが、
寝室としては十分な広さである5.2帖の洋室を2部屋確保しました。

間取り図

また、収納もあるので、居室としても使えるでしょう。
バルコニーやトイレが完備されている点も魅力で、中二階でも十分に生活空間として利用できます。

 

間取り例②:中二階に広々としたベランダが設けられた平屋

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中二階に広々としたベランダが設けられた平屋の注目ポイントは、以下の2点です。

  1. 洋室に引けを取らない広々としたベランダが設置されている
  2. 2室の洋室いずれもベランダ側に窓がある


それぞれ6帖の洋室ですが、ベランダも同程度の広さを確保しています。
広々としたベランダで開放された気分になったり、ゆったりと過ごしたりできるでしょう。


間取り図

また、洋室は2室ともベランダ側に窓が設置されており、採光を確保できます。ベランダからの自然光により、明るく開放的な空間を実現しました。

なお、アサヒグローバルホームでは中二階のある平屋以外にも、こだわりのつまった建売住宅を提供しています。
当社のこだわりポイントを知りたい方は、アサヒグローバルホームの建売の特徴をご覧ください。

 

まとめ:平屋に中二階を取り入れメリハリのある空間を実現

LDK

平屋に中二階を取り入れると、居住スペースを確保したりベランダやバルコニーを設置できたりするなど、空間の活用方法の幅が広がります。
平屋はワンフロアで横に広く見えますが、中二階を取り入れれば縦に奥行きが生まれ、メリハリのある空間が実現可能です。

ただし、平屋に中二階を設ける際は固定資産税や温度管理、転倒防止などに注意しましょう。

アサヒグローバルホームでは、中二階のある平屋を含めた建売住宅を幅広く取り扱っています。
さまざまな物件を確認したい場合は、物件を探すをご覧ください。

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この記事の監修

足立 克久

保有資格
宅地建物取引士、木造建築士、住宅ローンアドバイザー、FP3級、福祉住環境コーデイネーター3級、三重県被災建築物応急危険度判定士

2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。