パントリーがいらなかったと後悔する理由は?家事動線の良い間取り例も紹介
パントリーを導入したものの、玄関から距離があって不便に感じたり、うまく活用できずに食材を腐らせてしまったりなど、後悔する人も少なくありません。
パントリーで後悔しないためには、いくつかのポイントを考慮したうえで取り入れる必要があります。
この記事では、パントリーがいらなかったと後悔する7つの理由を解説します。
後悔しないためのコツや、パントリーが必要な人と不要な人の特徴も紹介しますので、パントリーを導入すべきかお悩み方は参考にしてください。
目次
パントリーがいらなかったと後悔する7つの理由
パントリーがいらなかったと後悔する主な理由は、以下の7つです。
- 玄関からパントリーまでの距離が遠い
- 棚板の高さを変えられない
- 奥行きが深く出し入れしにくい
- 扉の使い勝手が悪い
- 湿気や熱がこもりやすい
- 食材をムダにしやすい
- コンセントが足りない
理由①:玄関からパントリーまでの距離が遠い
玄関からパントリーまでの距離が遠いと、いらなかったと感じる場合があります。
重い食材や飲料を買った際、移動距離が長ければ荷物の運搬に苦労するためです。
一般的に、キッチンは北側や涼しい場所に設けられます。
例えば、南玄関の場合にリビングを南側に配置すると必然的にキッチンは北側になり、パントリーまでの距離は遠くなってしまう傾向です。
玄関の向きによって影響されるため、間取りによっては動線が長く不便に感じるケースが考えられるでしょう。
南玄関の間取りで家事動線をスムーズにするコツを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】南玄関の間取りでスムーズな家事動線を作るアイデアとは?間取り例も解説
理由②:棚板の高さを変えられない
固定タイプの棚板を導入してしまうなど、高さを変えられないためパントリーの使い勝手が悪くなり、後悔につながる場合があります。
ライフスタイルや収納物の変化により、後から調整が必要になることは多い傾向です。
収納物に棚板の高さをあわせられなければ、スペースを活用できずキッチンまわりが雑然とする場合もあるでしょう。
収納スペースとしての機能を活かせず、後悔する人も少なくありません。
理由③:奥行きが深く出し入れしにくい
パントリーは、奥行きが深すぎると使い勝手が悪くなる可能性があります。
奥行きが深ければ、かえって出し入れしにくくなり、使いにくさを感じるためです。
例えば、調味料や食材などの小さな物を収納する場合に棚の奥が見えづらい、あるいは手が届きづらいといった不便さが生じやすくなります。
その結果、何を収納したのかを忘れてしまったり、デッドスペースが発生したりしてパントリーを有効活用できないケースもあるでしょう。
理由④:扉の使い勝手が悪い
扉の使い勝手が悪ければ、パントリーに不便さを感じて後悔してしまう原因になります。
一般的にパントリーは物を収納するスペースのため、手がふさがっている状態で移動することも多い傾向です。
ドアノブをまわして開閉する開き戸の場合、両手がふさがっている状態では開け閉めがしにくくなります。
パントリーに扉を設置すると生活感が薄れ、すっきりした印象を与えられる一方、開閉の手間によって家事効率が低下する可能性もあるでしょう。
理由⑤:湿気や熱がこもりやすい
パントリーに湿気や熱がこもりやすい点も、後悔しがちなポイントの1つです。
主に食材を保管する場所となるパントリーは密閉された空間になりやすく、こまめに換気しなければ湿気や熱がこもってしまい、保存食品の品質を低下させてしまいます。
特にキッチンに近い場所に配置されている場合、調理時の熱やにおいがパントリー内にこもりやすくなるでしょう。
換気がしやすい間取りになっていなければ、食材にカビが発生するなどパントリーを上手く活用できない場合があります。
理由⑥:食材をムダにしやすい
パントリーは食材を大量に収納できる一方、ムダにしてしまうデメリットが生じます。
収納しているものをきちんと管理していなければ、食材を腐らせてしまうケースもあるためです。
特に奥行きのあるパントリーの場合、奥にしまい込むと購入したことを忘れてしまう場合があります。
同じ食材を購入してしまうなど、ムダな買い物をしてしまいやすいのがパントリーの難点です。
フードロスが増えてしまい、後悔につながるケースも考えられるでしょう。
理由⑦:コンセントが足りない
パントリーに十分なコンセントを設置しないと、後から不便に感じるケースは少なくありません。
キッチン家電をパントリーに設置する際、コンセントがなくて使えなかったり、プラグを頻繁に差し替える手間が生じたりする場合があります。
パントリーを単なる収納としてではなく、家電の使用場所としても活用したいと考えている場合は、過不足のないコンセントの数を考えなければなりません。
コンセントの数が足りない、または位置が悪いという理由から家事をスムーズに進められず後悔する場合もあります。
パントリーが必要な人と不要な人の特徴
パントリーが必要な人と不要な人の特徴を解説します。
入居してからパントリーを後悔しないよう、チェックしましょう。
必要な人の特徴
パントリーが必要な人の特徴は、以下の通りです。
- まとめ買いを頻繁に行う人
- キッチンをすっきり保ちたい人
- 家事を効率的に進めたい人
- 食材だけでなく食器や調理器具が多い人
- 料理教室などキッチンを使う人
パントリーは食材や調理器具などを収納できるスペースのため、買い置きする習慣がある人やキッチンスペースに物を置きたくない人におすすめです。
また、料理教室などでキッチンを仕事に使う人や料理の合間に別の作業をしたい人は、パントリーに作業スペースを設けると効率よく作業できます。
なお、パントリー以外の収納スペースを設けたい場合は、納戸を取り入れるとよいでしょう。
納戸については以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
【関連記事】納戸とはどんな部屋?居室との違いやメリット・デメリット・使い方を解説
不要な人の特徴
パントリーが不要な人には、以下の特徴があります。
- キッチンに十分な収納がある人
- 作業スペースをコンパクトにまとめたい人
- 料理中は手の届く範囲に調味料などを置きたい人
- 買い置きの習慣がない人
- 掃除の手間をかけたくない人
パントリーを設けるとキッチンと行き来する必要があり、往復の手間がかかって面倒だと感じる場合があります。
キッチンに十分な収納スペースがある場合や、作業をキッチン内で完結したい人はパントリーを不要に感じるでしょう。
また、食材の収納スペースとして活用しがちなパントリーは衛生上、定期的な掃除が必要になります。
なるべく掃除の手間を省きたいと考えている人にとっても、パントリーは不要なスペースになる可能性が考えられます。
パントリーがいらなかったと後悔しないコツ
パントリーがいらなかったと後悔しないためには、以下のコツを押さえる必要があります。
- 何を収納するのか事前に考える
- 稼働棚を設ける
- 家事動線を考慮して配置する
- 換気や湿気対策をする
- パントリーを配置する方角を意識する
パントリーを検討する際、事前に収納計画を立てておくのが重要です。
ライフスタイルや家族構成に応じて必要な収納量を把握すると、無駄のない空間が作れます。
また、パントリーは家事動線を考慮した位置に配置するのがポイントです。
キッチンや玄関に近い場所に設置するだけで、重い物の運搬や調理中の出入りがスムーズになります。
収納スペースの広さや家事動線などを考えてパントリーを設けると、入居後の後悔を防げるでしょう。
そのため、間取りだけでなく実際に物件を見ることをおすすめします。
当社の住宅においてどのようにパントリーが活用されているのかを知りたい方は、見学予約ページより物件の見学を予約してください。
玄関からパントリーまでの距離が近い間取り例
こちらの家では家事効率を意識した間取りを実現しており、注目ポイントは以下の通りです。
- 玄関からパントリーまでの距離が近い
- パントリーの収納スペースが広い
玄関から土間収納を通ってパントリーへ直接アクセスできるため、買い物から戻った際にスムーズに荷物を収納できます。
回遊動線を設けており、来客のときでも鉢合わせせずに荷物を運搬できるのもメリットです。
また、パントリーは大容量収納になっており、食材だけでなく普段使わない調理器具を保管するのに適しています。
常に整理整頓できる仕様のため、キッチンまわりをすっきり見せられるでしょう。
まとめ:パントリーなしで後悔しないためにも必要性を考慮しよう
パントリーを導入する際は、動線や収納の使い勝手を考慮する必要があります。
玄関からの距離や棚の高さ、換気対策など、後悔しがちなポイントを避けるための工夫が求められます。
ライフスタイルや家族構成を踏まえて、パントリーの必要性を検討するとよいでしょう。
食材や調理器具をストックできるため、キッチンまわりをすっきり見せられるのはパントリーを設けるメリットです。
アサヒグローバルホームでは、家事動線に考慮したパントリーを取り入れたさまざまな建売住宅を提供しています。
最適なパントリーを設けて快適な暮らしを実現したい方は、パントリーの物件一覧ページよりご確認ください。
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。