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2024年05月15日

中古戸建て住宅のリノベーション費用は?施工内容ごとや坪数別で解説

ダイニングキッチン

中古戸建て住宅のリノベーションを検討して、「費用はどの程度かかる?」と疑問に感じる方も多いでしょう。

リノベーションは新築や建て替えよりも費用を抑えられるなど利点も多く、近年人気を集めています。

ただし、部分的なリノベーションにするか、フルリノベーションするかによっても費用は大きく異なるため、事前に費用相場を把握しておくことが重要です。

そこでこの記事では、中古戸建て住宅のリノベーション費用についてケース別に解説します。

中古の戸建て住宅をリノベーションするメリット・デメリットも紹介するので、参考にしてください。

 

中古の戸建て住宅のフルリノベーションにかかる費用

外観

中古の戸建て住宅のフルリノベーションにかかる費用相場は最低でも1,000万円、場合によっては2,500万円ほど発生します。

ただし、上記はあくまで一般論であり、リノベーションの内容や範囲、現在の住宅の状況次第で変化するため注意が必要です。

改めて「リフォーム」と「リノベーション」の意味を整理しておきましょう。

  • リフォーム:老朽化した建物を新築に近い状態に回復させる
  • リノベーション:改修によって新たな機能や付加価値を加える


また、フルリノベーションとは
内装を一度解体して、間取りを含めて住宅全体を一新する大規模な改修工事を指し、「スケルトンリノベーション」とも呼ばれます。

 

内装と水回りをリノベーションする場合の費用相場

内装と水回りをリノベーションする場合の費用相場は、両者ともにリノベーションする範囲によって大きく異なるのが特徴です。

まず、内装部分は工事面積に加えて、クロスと床材の種類やグレードなどの条件によって費用が左右されます。

例えば、6帖分の内装リノベーションを実施する場合の床材別の費用相場は以下の通りです。

床材

費用相場

フローリング

10〜15万円

クッションフロア

4〜10万円

フロアタイル

5〜10万円


クロスはグレードにもよりますが、6帖あたり4〜7万円が相場となります。

続いて、水回り部分の費用相場は、以下の通りです。

リノベーション箇所

費用相場

キッチン

50〜150万円

お風呂

100〜150万円

洗面台

20〜50万円

トイレ

20〜50万円

水回り4点セット

100〜300万円


セットプランのほうがリーズナブルに済む可能性が高い
ため、どの範囲で実施するか十分に検討してください。

 

屋根と外壁もリノベーションする場合の費用相場

屋根と外壁もリノベーションする場合の費用相場は100〜200万円で、建物の状態やリフォーム方法によっても異なります。

延床面積120㎡の屋根を想定した場合のリノベーション費用相場は、以下の通りです。

方法

費用相場

塗り替え

50万円前後

重ね葺き

100〜250万円

葺き替え

100〜300万円


同じ想定で外壁をリノベーションする場合の費用相場は、以下の通りとなります。

方法

費用相場

塗り替え

50〜100万円

重ね張り

100〜300万円

張り替え

200〜500万円


屋根の素材や外壁の塗料によっても改修すべき周期に違いがあるので、建築年数を踏まえながら検討しましょう。

建売住宅の諸費用が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】建売住宅の諸費用ってどれくらい?内訳と特徴をわかりやすく解説

 

坪数ごとの戸建て住宅のリノベーション費用相場

LDK

1坪あたりの戸建て住宅のリノベーション費用相場は30〜80万円とされており、坪数ごとで換算すると下表の通り計算できます。

坪数

費用相場

10坪

300〜800万円

25坪

750〜2,000万円

30坪

900〜2,400万円


新築の注文住宅の坪単価は50万円前後なので、中古戸建て住宅をリノベーションするよりも
新築のほうが安く済む可能性も。

また、リノベーションの坪単価は、施工会社の規模や導入する設備のグレードによっても変化するので、注意が必要です。

 

築年数によっても費用は異なる

中古戸建て住宅は建てた時期によって断熱性や耐震性などに違いがあるため、築年数次第ではリノベーション費用が変化します。

築年数ごとのリノベーション費用相場は、以下の通りです。

築年数

費用相場

10年未満

10~20万円

11〜20年

50〜350万円

21〜30年

100〜600万円


築年数が経過するにつれて、内装・外装・水回りなどさまざまな箇所を改修する必要があり、費用が高くなる傾向にあります。

 

中古の戸建て住宅をリノベーションするメリット・デメリット

ダイニングテーブル

中古の戸建て住宅をリノベーションするメリット・デメリットを紹介します。

メリットのみで判断すると後悔する可能性があるので、デメリットもチェックしてから決めましょう。

 

中古の戸建て住宅をリノベーションするメリット

中古の戸建て住宅をリノベーションするメリットは、以下の通りです。

  • 施工費用を抑えやすい
  • ライフスタイルに合わせられる
  • 完成した住まいをイメージしやすい


中古の戸建て住宅のリノベーションは住宅の基礎や柱を活用するため、新築や建て替えよりも施工費用を抑えられる可能性があります。

水回りや外壁など、部分的な改修で済むのであれば、より安価な費用でリノベーションが可能です。

一気に改修するのではなく、段階的にリノベーションを実施するプランにすれば、子育て・リタイア後などライフスタイルに合った住宅を実現できます。

既存の住宅に手を加えるので、完成した住まいをイメージしやすいのもポイントです。

 

中古の戸建て住宅をリノベーションするデメリット

中古の戸建て住宅をリノベーションするデメリットは、以下の通りです。

  • 住宅の状況次第では高額な費用がかかる
  • 理想の間取りを実現できるとは限らない
  • 住み始めるまでに時間がかかる


築年数の経過した住宅や傷みの激しい住宅は想定以上の費用がかかる可能性があるため、事前に住宅の状態を把握しておくことが重要となります。

既存の基礎や柱を利用するため、理想の間取りを実現できるとは限らないのもネックです。

新築とリノベーションでは工期に大きな差がなく、住み始めるまでに時間がかかるので、スケジュールには注意しましょう。

 

中古の戸建住宅をリノベーションする際の3つのコツ

ベッドルーム

中古の戸建住宅をリノベーションする際のコツは、以下の3つです。

  1. リノベーションしたい場所や内容に順位をつける
  2. 工務店や施工会社は複数から比較する
  3. 交換する設備や建材のグレードを慎重に選ぶ


コツを把握しておけば、スムーズにリノベーションを進められるでしょう。

 

コツ①:リノベーションしたい場所や内容に順位をつける

予算には限りがあるため、リノベーションしたい場所や内容に優先順位をつけましょう。

「リビングを広くしたい」「水回りを一新したい」など、リノベーションする目的や現状の課題を洗い出して、優先順位をつけるのがおすすめです。

理想の間取りやデザインがある場合には、写真などを使って工務店にイメージを伝えると、入居してからの後悔を回避できます。

 

コツ②:工務店や施工会社は複数から比較する

工務店や施工会社によって工事費が異なるので、複数の会社を比較・検討することが重要です。

費用だけではなく、工務店や施工会社で得意分野に違いがあったり、アフターフォローに差があったりするため、さまざまな点を比較する必要があります。

公式ホームページには施工事例が掲載されているケースが多く、イメージに近い施工を実施している工務店や施工会社を選びましょう。

 

コツ③:交換する設備や建材のグレードを慎重に選ぶ

トータルの費用を左右するので、交換する設備や建材のグレードを慎重に選びましょう。

多機能で高性能な設備に憧れを抱く方が多いものの、機能を使いきれない場合には無駄となってしまうため、ライフスタイルに合った設備を選択してください。

また、建材は単価で確認すると安い印象を受ける可能性もありますが、床面積など全体でかかる費用をチェックしてから決めることが大切です。

建売住宅の設備やオプションが気になる方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】建売のおすすめオプション10選!相場と選び方のポイントを解説

 

費用次第では新築の建売住宅も検討しよう

ソファー

現在賃貸物件に住んでいる方で「中古の戸建住宅のリノベーションは思ったよりも費用がかかる」と感じる場合には、新築の建売住宅も検討しましょう。

建売住宅であっても間取りをある程度決められる場合もあるため、選択肢に建売住宅を入れておくのもおすすめです。

新築かつ比較的間取りの自由度がある建売住宅なら、中古住宅のリノベーションよりも高い満足度を得られる可能性もあります。

建売住宅の物件詳細を知りたい方は、物件を探すをご覧ください。

 

まとめ:戸建て住宅のリノベーション費用を踏まえて理想の住まいをイメージ

LDK

中古の戸建て住宅のフルリノベーションにかかる費用相場は、1,000〜2,500万円です。

部分的にリノベーションする場合には、内装・水回り・屋根など、改修する箇所によって費用相場が異なります。

また、坪数ごとの戸建て住宅の費用相場は30〜80万円で、新築と比較・検討しながらリノベーションするか決めましょう。

費用を抑えて住宅を購入したい場合には、建売住宅を検討するのもおすすめです。アサヒグローバルホームの建売住宅の特徴を知りたい方は、アサヒグローバルホームの特徴をご覧ください。

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この記事の監修

足立 克久

保有資格
宅地建物取引士、木造建築士、住宅ローンアドバイザー、FP3級、福祉住環境コーデイネーター3級、三重県被災建築物応急危険度判定士

2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。