狭いリビングを広く見せるレイアウト実例7選!視覚効果を高めた家具配置のコツも紹介

狭いリビングは、家具の配置や色使いを工夫すると、想像以上に広く見せることが可能です。
ただし、やみくもにインテリアを置き換えても逆効果になるケースがあるため、レイアウトには明確な意図が必要になります。
実際の実例や間取りの工夫を知ると、自宅のリビングにも応用しやすくなるでしょう。
この記事では、狭いリビングを広く見せるためのレイアウト実例や、家具配置のコツを具体的に紹介します。
圧迫感のない快適なリビングを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
目次
狭いリビングを広く見せるレイアウト実例7選
リビングを広く見せるためには、視覚的な工夫や空間の使い方にポイントがあります。
ここでは、実際の住まいで取り入れられている7つのレイアウト実例を通して、広がりを演出するアイデアを紹介します。
- 大きい窓を設けて開放感を生む
- 奥行きを活かす
- 天井を高くする
- 間接照明を設ける
- 縦長リビングを活かして視線が抜けるレイアウトにする
- 畳コーナーとリビングを一体化させる
- 膨張色を用いてカラーコーデする
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
実例①:大きい窓を設けて開放感を生む
壁面に大きな窓を設けると、屋外とのつながりが感じられ、空間に開放感が生まれます。
窓の効果により、限られた面積でも視線が抜け、実際よりも広く感じやすくなるためです。
特に、南向きの窓は日当たりも良く、日中は自然光で十分に明るさを確保できます。
さらに、家具を低めにそろえて壁面をすっきり見せると、より一層の広がりが生まれます。

こちらの間取りでは、リビングの南側に掃き出し窓が設けられており、視線が庭方向へと自然に抜けていきます。
16.8帖のLDKという限られた広さの中でも、空間全体を広々と感じられる設計です。
テレビ側の壁にはあえて装飾や収納を設けず、シンプルに仕上げており、視線を遮る要素が少ないため、居心地の良い空間に仕上がっています。
実例②:奥行きを活かす
リビングダイニングは、奥行きのある空間設計を意識するだけで、視覚的な広がりが生まれますたとえば、キッチンからソファ・テレビ方向まで一直線に視線が通るレイアウトにすると、実際よりも空間が広く感じられます。
家具の配置を「横」ではなく「縦」のラインでそろえると、奥行きの流れが強調され、開放的な印象にできるのです。

こちらの間取りでは、ダイニングとリビングを縦方向にゾーン分けしました。
キッチンからテーブル、ソファ、テレビへとまっすぐ視線が抜けるため、奥行きがより強調されます。
また、収納もリビング収納・階段下収納と複数あり、生活感が出やすい小物を隠す工夫も施しています。
視界を遮る要素が少ないため、15.6帖という限られた空間でも、のびのびと過ごせるレイアウトです。
ゾーンを分けながらも一体感のある設計が、広さと快適さを両立させています。
実例③:天井を高くする
天井を高く設計すると、実際の床面積はそのままでも、空間全体に開放感が生まれます。
縦の広がりが加わり圧迫感が軽減され、リビングがのびやかに感じられるのです。
なお、吹き抜けや勾配天井のような大胆な施工だけでなく、天井の一部を高くするだけでも十分な効果が得られます。
照明計画や窓との組み合わせで、さらに立体感の演出も可能です。
こちらの間取りでは、南側に大きな窓が設けられたリビングに高天井を採用しています。
たっぷりと自然光が入るため、明るさとともに縦の広がりが際立ち、ゆとりのある空間に仕上がっているのも特徴です。
天井の高さに合わせて家具のボリュームを抑えると、上下のバランスが整い、視線がすっきりと抜けます。
さらに、ウッドデッキと連続する配置により、内と外の一体感も感じられる設計です。
実例④:間接照明を設ける
間接照明は、天井や壁をやわらかく照らし、空間に奥行きや上質感をもたらします。
光源が直接目に入らないため、目にも優しく、リラックスした雰囲気を演出できるのもポイントです。
とくにリビングの天井部分に間接照明を仕込むと、天井高が強調されて広く感じやすくなります。
照明計画の工夫で、狭さを感じさせない快適な空間が実現できます。

こちらは、リビングの一部に間接照明を取り入れ、やわらかな光が空間全体を包み込むようになっている間取り設計です。
照明の位置が高いため、視線が天井へ向かいやすくなり、縦の広がりが感じられます。
また、中庭に面したリビングは外からの視線が届きにくく、カーテンを使わない暮らしも可能です。
自然光と間接照明をバランスよく取り入れた設計により、落ち着きと開放感を両立しました。
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実例⑤:縦長リビングを活かして視線が抜けるレイアウトにする
リビングが縦長の形状であれば、その奥行きを活かして視線の抜けをつくると、空間が広く感じられます。
ダイニング・キッチン・リビングが一列に並んだ間取りでは、一直線に視界が通るため、壁で仕切られた空間よりも開放的な印象を実現可能です。
家具を低めにそろえ、中央にゆとりをもたせると、さらに視線が奥へ伸びやすくなります。
こちらの間取りでは、16.3帖のLDKを縦に長く構成し、ダイニング・リビング・キッチンを一直線に配置しました。
キッチンカウンターを採用すると、料理をしながらでもリビングとのつながりが感じられ、家族との会話も自然と生まれる空間です。
大きな窓を南面に設けたため、視線が外へ抜け、より広がりのある空間も特徴です。
間仕切りの少ない構成と明るさを意識した設計により、限られた広さでも居心地の良いリビングになっています。
実例⑥:畳コーナーとリビングを一体化させる
リビングの一角に畳コーナーを設けると、空間に変化が生まれ、奥行きや広がりを演出しやすくなります。
段差をつけずに一体化させると、視線が途切れず、リビング全体をより広く見せられます。
畳のやわらかな素材感が、空間に落ち着きと親しみやすさを加えてくれるのも魅力です。
小さな子どもの遊び場や来客時のくつろぎスペースなど、用途の幅が広がる点もメリットといえます。

こちらの住まいでは、21.5帖のLDKと3.1帖の畳コーナーを一続きに配置しました。
仕切りや段差を設けずフラットに仕上げたため、視覚的にも空間が連続して広がり、開放感のあるリビングが実現されています。
さらに、南側に大きな窓があり、自然光がたっぷりと差し込む明るい空間になっています。
床暖房付きで足元から暖かく、畳のやわらかさと相まって、心地よく過ごせるくつろぎのリビングです。
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実例⑦:膨張色を用いてカラーコーデする
内装に白やベージュ、ライトグレーなどの膨張色を使うと、空間が明るく広く見えやすくなります。
とくに壁・天井・床を同系色でまとめると、色の境界が目立たなくなり、奥行きや広がりを感じやすくなるでしょう。
また、家具やカーテンなども淡い色味で統一すれば、圧迫感が軽減され、すっきりとした印象に仕上がります。

こちらの間取りでは、LDK全体を白を基調にまとめ、視覚的な明るさと広がりを実現しました。
キッチンカウンターやダイニングセットも淡い木目調で統一し、全体に統一感が感じられます。
20.1帖という広さをさらに引き立てているのは、床や天井の色使いによる視覚効果です。
天井の一部は「下がり天井」になっており、空間に変化をつけながらも、全体の色味をそろえれば圧迫感を与えません。
膨張色の効果を最大限に活かしながら、広く・明るく・快適なリビングに仕上がっています。
狭いリビングを広く見せる家具配置のコツ

家具の配置を工夫するだけで、リビングの印象は大きく変わります。
視線の通り道を確保し圧迫感を減らすと、限られた空間でも広く感じられるようになります。
狭いリビングを広く見せる家具配置のコツは、以下のとおりです。
- 背の高い家具は部屋の奥や壁際にまとめる
- 低めの家具を中心に配置する
- 脚が細く抜け感のあるデザインを選ぶ
- 奥にアクセント家具を置いて視線を誘導する
とくに床や壁が見える面積が多いと、それだけで空間が広く感じられます。
家具を置きすぎず、余白を活かしたレイアウトに仕上げるのが、視覚的な広がりをつくるポイントです。
リビングを広く見せる工夫を凝らした間取りを実現するならアサヒグローバルホーム

限られた空間でも、開放感を生み出す間取りは設計力と経験が求められます。
アサヒグローバルホームでは、共働きや子育て世代のご家族が快適に暮らせるよう、広く見せる工夫を随所に取り入れた住まいをご提案しています。
大きな窓で光を取り入れ、視線が抜ける設計、動線は短く、収納は豊富にといった要素でリビングをすっきり保てるからこそ、空間にゆとりが生まれます。
また、ロータイプの家具が似合う床材や、暮らしを支える高品質な住宅設備もすべて標準仕様です。
住まいの快適さと使い勝手、コストバランスにこだわった建売住宅をお探しの方は、アサヒグローバルホームの物件をご覧ください。
間取りの工夫や設備仕様などを直接確認したい方は、「見学予約・建売物件のお問い合わせ」ページからお気軽にご相談ください。
まとめ:レイアウト実例を参考に狭いリビングを広く見せよう

狭さを感じるリビングも、レイアウトや色使いを工夫すれば、開放感のある快適な空間へと変わります。
大きな窓や間接照明、縦長の視線を活かしたレイアウトなど、視覚効果を取り入れると実際以上の広さが感じられます。
また、家具の配置や高さに配慮すれば圧迫感を軽減し、すっきりとした印象をつくることも可能です。
より暮らしやすい間取りを実現したい方は、工務店の実例やプロの提案も活用して、理想の住まいづくりを進めましょう。
アサヒグローバルホームでは、愛知県・岐阜県・三重県にて建売住宅を多数ご用意しています。
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。






