ダイニングキッチンのタイプ別レイアウト例まとめ!おしゃれな実例も紹介

ダイニングキッチンは、おしゃれで使い勝手の良い間取りです。
毎日使う場所だからこそ、レイアウトにはこだわりたいという方も多いでしょう。
レイアウトを検討する際は、ダイニングキッチンのタイプ別に特徴を理解しておくことが大切です。
この記事では、ダイニングキッチンのタイプ別にレイアウトのポイントを解説します。
ダイニングキッチンを快適にするレイアウトの工夫や実例も紹介するので、ご自身のライフスタイルに合った間取りを採用したいという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ダイニングキッチン(DK)とは

ダイニングキッチン(DK)は、食事をするスペースであるダイニングと、調理スペースであるキッチンを一体化させた空間のことです。
「D」はダイニング、「K」はキッチンを指し、間取り図上ではDKと表記されます。
よくある間取りにLDKというものもありますが、これはリビングダイニングキッチンの略称で、ダイニングキッチンに居間であるリビングも加えた空間を指します。
DKとLDKの違いは、必要になる空間の広さと機能の多様性です。
LDKは、くつろぎ・団らん・食事・調理をすべて同じ空間で行うため、DKよりも広いスペースが必要になります。
ダイニングキッチンのレイアウトが重要な理由

ダイニングキッチンのレイアウトは、暮らしやすさと居心地の良さを大きく左右する重要なポイントです。
レイアウト次第で、調理・配膳・食事・片付けの移動距離が変わります。
キッチンとダイニングを近い位置にレイアウトすれば、家事の時短や効率アップが実現可能です。
調理中も家族と会話しやすく、子どもの見守りや来客対応も容易になるでしょう。
カウンター型のキッチンを採用すれば、ダイニングへの配膳がしやすくなり、子どものお手伝いも促進できます。
一体感のある空間設計は、家族団らんの促進にもつながります。
なお、カウンターキッチンについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
【関連記事】カウンターキッチンのある家のメリット・デメリット3選と後悔しないコツ
ダイニングキッチンのレイアウト例
以下は、3つのレイアウト例における特徴とメリットデメリットをそれぞれ比較したものです。
直線型 | 独立型 | 対面型 | |
特徴 | DKが横一列の配置になっている | DKが完全に区切られている | KがDに向けて配置されている |
メリット |
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デメリット |
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ここからは、ダイニングキッチンにおける基本のレイアウト例を3つ紹介します。
レイアウト上のポイントも合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
レイアウト①:直線型
直線型のダイニングキッチンは横並び型とも呼ばれるレイアウトで、ダイニングテーブルとキッチンを一直線に配置するのが特徴です。
回遊動線向上のために、キッチンとダイニングの通路を作るケースもあります。
調理場と食卓の動線が最も短いことから、家事動線がコンパクトで配膳・片付けがしやすいのがメリットです。
比較的狭いスペースでも取り入れやすく、狭小住宅にも採用しやすいという魅力もあります。
ただし、キッチンが丸見えになってしまうため、生活感が出やすい点が欠点です。
ダイニングとキッチンを離しすぎてしまうと、かえって家事動線が悪くなるパターンもあるため、レイアウトを検討する際は注意しましょう。
レイアウト②:独立型
独立型のダイニングキッチンは、キッチンとダイニングが完全に別々になっているレイアウトです。
壁や扉などでしっかりと空間が区切られており、食事や調理に集中できます。
独立型レイアウトのメリットは、調理時の音や匂いがダイニングに広がりにくく、生活空間を清潔に保ちやすい点です。
壁面を有効活用できることから、収納スペースも作りやすい魅力があります。
ただし、配膳や片付けで移動距離が増えてしまうデメリットも生じます。
調理中は家族とのコミュニケーションが難しいのに加えて、狭い空間には匂いがこもりやすいため、レイアウト時は換気対策に留意しなければなりません。
レイアウト③:対面型
対面型のダイニングキッチンは、キッチンの作業カウンターやシンクがダイニングスペースに向けて配置されている、オープンなレイアウトです。
対面型レイアウトのメリットは、調理や片付けをしながら家族やゲストと顔を合わせて会話できることです。
視線がダイニング側に広がっているため調理時も孤立せず、家事と子どもの見守りが両立できます。
ただし、キッチンとダイニングをT字型に配置するため、広いスペースが必要です。
匂いや油はねが広がりやすい点にも留意しなければなりません。
そのため、レイアウト時は次のようなポイントに留意するのがおすすめです。
- 腰壁を作って手元を隠す
- 収納や間取りを工夫する
- 水はね・油はね防止のガードをつける など
ダイニングキッチンを快適にするレイアウトの工夫

ダイニングキッチンを快適にするレイアウトの工夫は、以下の3つです。
- すっきり見えるダイニングテーブル・椅子を選ぶ
- 照明にこだわる
- ダイニングまわりの生活導線を考慮する
見た目と機能性の両方にこだわりたいという方は、ぜひ参考にしてください。
工夫①:すっきり見えるダイニングテーブル・椅子を選ぶ
限られた空間でダイニングキッチンを採用したい場合は、次のようなすっきり見える家具を選ぶと効果的です。
- 背の低いダイニングテーブルを選ぶ
- 細脚・中脚の椅子を選ぶ
- 背もたれに抜け感がある椅子を選ぶ
- コンパクトなダイニングセットを選ぶ
- 伸縮式テーブルやダイニングベンチを選ぶ など
圧迫感の出ない工夫をしたり、高さのない家具を採用したりすることで、空間に余白や広がりが出ます。
椅子の場合は、4本脚よりも中脚のほうがすっきり見えるでしょう。
工夫②:照明にこだわる
ダイニングキッチンを安全かつおしゃれに使いたい場合は、照明にこだわることが大切です。
照明を選ぶ際は、次の4つのポイントを押さえておきましょう。
明るさ | 独立照明ならしっかり明るいものを選ぶ(畳数に合ったもの) |
照明の色 | 電球色(オレンジ色):リラックス・温かみ |
種類 |
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メンテナンス |
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空間が広い場合、複数の光を重ねる「多層照明」がおすすめです。
空間に奥行きや広がり、リラックス感が演出できます。
キッチンは明るさや安全性を重視し、ダイニング側には雰囲気のある照明を採用するとおしゃれです。
また、調光・調色機能を搭載した照明を使えば、シーンに応じて光の色味や明るさを調整できるので、快適性がアップします。
工夫③:ダイニングまわりの生活導線を考慮する
ダイニングキッチンを快適に使うなら、ダイニングまわりの生活導線も重要です。
ダイニングテーブルの椅子に腰かける場合、最低でも60cm程度のスペース確保が必要になります。
さらに、椅子の後ろを人が通るスペースも確保するなら、1m前後の通路幅を確保しなければなりません。
また、キッチンとダイニングの間に十分な移動スぺ―スを確保することで、配膳や片付け、調理がスムーズになるでしょう。
使い勝手の良いリビングダイニングキッチンのレイアウト実例
使い勝手の良い、リビングダイニングキッチンのレイアウト実例です。
こちらの間取りはLDKですが、リビングとダイニングキッチンが分離されたL型構造を採用しています。

リビングとキッチンが離れており、全熱交換型の24時間換気システムを搭載しているので、匂いや汚れが生活空間に広がる心配もありません。
また、この実例では回遊動線にもこだわっています。
玄関・土間収納・パントリー・キッチンの動線ができているので、買い物後でもすぐに整理整頓が可能です。
毎日の家事が楽になるよう、キッチンの収納・設備も充実させています。
建売住宅のキッチンの使い勝手について知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事】建売住宅のキッチンは使い勝手がよい?ポイントやおしゃれな間取り例を紹介
まとめ:使い勝手の良いダイニングキッチンにするためにはレイアウトの工夫が大切

ダイニングキッチンは見た目のおしゃれさだけでなく、使い勝手にもこだわることが大切です。
長く快適に使うためには、さまざまなレイアウトの工夫が欠かせません。
照明や家具選び、動線についても吟味し、ライフスタイルや家族構成に最適なものを選びましょう。
また、ダイニングキッチンの各レイアウトにおけるメリット、デメリットをしっかり把握しておくことで、後悔のないレイアウトが叶います。
物件情報や施工事例を参考にして、理想のダイニングキッチンを見つけましょう。
アサヒグローバルホームでは、さまざまなダイニングキッチン・LDKの物件を提供しています。
紹介した実例以外のレイアウトが知りたい方、物件情報を見たい方は「物件を探す」ページからご覧ください。
【関連記事】平屋間取り例4選!新築建売住宅で購入するメリット・デメリットも紹介
【関連記事】使いやすいキッチンレイアウトを考えるコツは?実例や種類別に特徴を解説
【関連記事】建売住宅におけるキッチンカウンターの種類とは?DIY活用アイデアも紹介
この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。
