玄関の間取りアイデア7選！機能性とデザイン性を両立させるポイントも解説

玄関は家の第一印象を左右するだけでなく、「収納が足りない」「動線が不便」といった悩みに直結する重要な空間です。
間取りに工夫がないと靴や荷物が散らかりやすく、毎日の生活にストレスを感じる原因となります。

理想の住まいを実現するためには、玄関の収納力や動線を最適化することが欠かせません。

この記事では、土間玄関やシューズクローク、2WAY玄関、坪庭や吹き抜けなど、暮らしやすさとデザイン性を兼ね備えた7つのアイデアを紹介します。
収納や家事動線の工夫に加え、住宅性能の観点からも後悔しない玄関づくりのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。

玄関間取りの重要性

玄関は家族や来客が最初に目にする「家の顔」といわれ、住まい全体の印象を大きく左右する重要な空間です。
玄関の方角は採光や快適性に影響し、南・東向きは明るい反面、夏の暑さに注意が必要になるなど、方位ごとに長所と短所があります。

広さの確保も欠かせず、家族4人の場合は一般的に約3畳程度が目安とされます。
狭すぎると窮屈で動線や収納に支障が出るため、全体の間取りとのバランスを踏まえて適切な広さを検討することが大切です。

さらに、玄関の間取りは多様化しており、シューズクロークや2WAY玄関、玄関近くに手洗い場を設けるなど、生活スタイルに合わせた工夫が広がっています。
毎日利用する空間だからこそ、これらの要素を押さえて機能的かつ魅力的な玄関を計画することが、住まい全体の満足度向上につながります。

東玄関の間取りについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】東玄関の間取りで家事動線をスムーズにするコツは？間取り例も紹介

玄関間取りアイデア7選

玄関は、住まいの第一印象を決める重要な空間です。
そこで、暮らしやすさとデザイン性を高める、7つの間取りアイデアを紹介します。

1. 土間玄関
2. シューズクロークが併設された玄関
3. ビルトインガレージに直結している玄関
4. オープンタイプの玄関
5. 2WAY玄関
6. 坪庭のある玄関
7. 吹き抜けを設けた玄関

各アイデアにはメリットだけでなく注意点もあるため、ライフスタイルに合うものを選ぶことが満足度向上につながります。

アイデア①：土間玄関

土間玄関とは、土足のまま出入りできる土間空間と玄関を一体化させた間取りです。
通常よりも広めに設けることで、アウトドア用品やベビーカーなど汚れやすい物を気兼ねなく収納できます。

床をタイルやコンクリート仕上げにすれば水拭き掃除が容易で、汚れを室内に持ち込みにくくなります。
リビングから離れた土間スペースは、趣味の作業場やアウトドア用品の手入れに活用でき、収集日までゴミを仮置きする場所としても便利です。

汚れても掃除がしやすく、臭いもこもりにくいため衛生的に保てます。
ただし、土間玄関には十分な広さが必要です。
さらに、冬場は冷えやすく湿気もこもりがちになるため、断熱材の導入や仕切りドアの設置など快適性への配慮も欠かせません。

アイデア②：シューズクロークが併設された玄関

玄関にシューズクロークを併設すると、靴だけでなくブーツやコート、ベビーカー、スポーツ用品までまとめて収納でき、常にすっきりとした空間を保てます。
靴や荷物があふれず、急な来客にも安心して対応できる点がメリットです。

家族が多い家庭やアウトドア用品が多い家庭に適しており、近年は注文住宅でも定番となっています。
シューズクロークは玄関土間とつながっているため、靴を履いたまま出入りでき、外出や帰宅時の動線も快適です。

ただし、収納したい物に応じて十分な広さを確保することが重要であり、ベビーカーなど大型の物を置く場合は出し入れしやすい間口を検討しましょう。
さらに、靴の臭いや湿気がこもりやすいため、換気や消臭対策を施し、扉は引き戸にするなど使いやすさへの配慮も欠かせません。

アイデア③：ビルトインガレージに直結している玄関

玄関からビルトインガレージに直接出入りできる間取りは、車への乗り降りや重い荷物の運搬を屋外に出ずに行えるため便利です。
雨の日でも濡れる心配がなく、夜間の移動も安全性が高まるため、防犯面でも安心できます。

ただし、ガレージで発生する排気ガスや臭いが室内に流入しないよう、玄関との境には気密性・防火性の高い扉を設置する必要があります。

さらに、換気扇や小窓を備えて定期的に空気を入れ替えられるようにすることも重要です。
ガレージは外気の影響を受けやすく、冬は冷え込みやすく夏は高温になりやすいため、玄関との温度差が生じやすい点にも注意しましょう。

断熱対策や扉の閉め忘れ防止策を講じ、快適さと安全性を両立させることが大切です。

アイデア④：オープンタイプの玄関

オープンタイプは、壁や仕切りを設けず、開放感を演出する玄関です。
玄関ドアを開けた瞬間に視界が広がり、実際の広さ以上のゆとりを感じられます。

玄関とホールやリビングを仕切りなくつなげることで、広々とした印象を与える空間になります。
趣味のコレクションを飾るオープン棚を設置すれば、収納とインテリアを両立させることも可能です。

一方で、生活感が表に出やすい点には注意が必要です。

靴やコートを常に整理しておかないと雑然とした印象になりやすく、仕切りが少ない分、冷暖房の効率も下がります。
そのため、季節に応じた温度管理や断熱の工夫が欠かせません。

さらに、玄関と居室の間に扉がない場合は、視線を遮る仕組みなどプライバシーを確保する工夫も求められます。

アイデア⑤：2WAY玄関

玄関から室内への動線を2方向に設ける間取りです。
正面は通常の玄関ホールとし、横には家族専用の出入口やシューズクロークへの通路を設けることで、来客用と家族用を使い分けられます。

ベビーカーやスポーツ用品を家族用動線側に片付けておけば、メイン玄関をすっきりと保てるのが利点です。
複数人が同時に出入りする際にも混雑しにくく、動線がスムーズになる点も魅力です。

ただし、2WAY玄関を実現するには広めのスペースが必要となり、ほかの部屋を圧迫したり収納量が減ったりする可能性があるため、全体のバランスを考慮することが大切です。
また、動線が増えることで暗くなりやすいため、照明計画を工夫しましょう。

さらに、家族用の通路には扉や目隠し壁を設け、来客から生活感が見えないように配慮することも重要です。

アイデア⑥：坪庭のある玄関

玄関脇に坪庭を設けると、季節の草木や石、水景を楽しめる癒しと高級感のある空間になります。
自然の緑を取り入れることで玄関全体が明るく華やかになり、来客への印象も良好です。

坪庭から差し込む光が玄関周辺を照らし、開放感を高める効果も期待できます。
和風・洋風を問わず多様なデザインが可能で、住まいのアクセントとして人気が高い玄関です。

ただし、坪庭を美しく保つためには、定期的な手入れが欠かせません。

水やりや剪定、落ち葉の掃除を怠ると、かえって荒れた印象を与えてしまいます。
さらに、日照条件に合った植栽計画を立てなければ植物が育たない場合もあります。

屋外に開けた坪庭では雨風の吹き込み対策、屋内タイプでは虫の発生や湿気対策など、維持管理を見据えた工夫が必要です。

アイデア⑦：吹き抜けを設けた玄関

玄関部分の天井を吹き抜けにすると、視線が2階まで抜けるため実際の広さ以上の開放感を得られます。
高窓や採光窓を設ければ自然光をたっぷり取り込み、明るく心地よい玄関を実現できます。

さらに、大きなシャンデリアや個性的な照明を設置すれば、玄関ホールを華やかに演出できる点も魅力です。
ただし、吹き抜け玄関は冬場に冷え込みやすく、暖房を入れても暖気が上昇して足元が寒く感じることがあります。

また、吹き抜けを設けることで2階の床面積が減り、部屋数やレイアウトに制約が出る場合もあります。
加えて、高所の照明交換や窓掃除などメンテナンスが難しい点にも注意が必要です。

収納力を高める玄関間取りの工夫

玄関をすっきりと保つには、用途に応じた収納を組み合わせることが重要です。
代表的な方法は、以下のとおりです。

• シューズクローク：靴やコート、ベビーカーまで収納できる大容量スペース
• 土間収納：アウトドア用品や泥の付いた道具を土足のまま置ける収納
• 壁面収納：壁厚や造作棚を利用して限られた空間を有効活用する方法

これらを適切に組み合わせれば、家族構成やライフスタイルに合った収納計画を実現することが可能です。
湿気や臭いへの配慮をしながら配置すれば、見た目と機能性を兼ね備えた玄関に仕上がります。

また、収納の位置は玄関動線に直結するため、出し入れしやすい工夫が快適な暮らしの基盤となります。

機能性とデザイン性を両立させる玄関間取りのポイント

玄関は家の顔であり、機能性とデザイン性の両立が求められます。
具体的な工夫のポイントは、以下のとおりです。

• 照明：明るさを確保しつつ間接照明で温かみを演出
• 素材選び：滑りにくい床材や調湿・消臭効果のある壁材を採用
• 動線設計：帰宅後の手洗いや収納へ直行できる配置で効率化

これらをバランス良く取り入れることで、使いやすく安全でありながら洗練された玄関を実現できます。
素材や照明の工夫は空間の印象を大きく左右し、家全体の価値向上にもつながります。

ただし、デザイン性を重視しすぎると使い勝手が損なわれる恐れがあるため、快適性を軸に見た目を整えることが理想です。

北玄関の間取りについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】北玄関の間取りで家事動線をスムーズにするコツと約30坪の施工事例を解説

玄関からパントリーに直行できる2WAY間取り例

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この間取りの注目ポイントは、以下の2つです。

• 玄関からパントリーへ直行できる2WAY玄関で、買い物後すぐに収納可能
• 玄関から水回りまで直線につながる家事楽動線で、移動を短縮

2WAYタイプとなっており、玄関からリビング、土間収納を通ってパントリーと用途に合わせて使い分けられます。
玄関からリビングを経由し、洗面室・浴室へ一直線に移動できる動線を確保しているのも特徴です。



2WAY玄関ならではの使い分けにより、来客用と家族用を分けながら効率的に家事を進められます。
また、大容量のパントリーやファミリークローゼット、ランドリールーム、土間収納を備えているため、整理整頓がしやすく、生活感を抑えたすっきり空間を保てるのも魅力です。

アサヒグローバルホームでは、注文住宅と変わらない品質の建売住宅を販売しています。
当社のこだわりについて知りたい方は、「わたしたちのこだわり」からご覧ください。

まとめ：玄関の間取りは暮らしやすさを決めるポイント

玄関は収納や動線の工夫次第で、暮らしやすさを大きく左右します。
パントリーや2WAY玄関を取り入れれば、効率的に荷物を片付けられ、家事負担の軽減も可能です。

さらに、ランドリールームやファミリークローゼットを組み合わせれば、洗濯から収納まで一連の作業をスムーズに完結でき、家族の時間を増やすことにもつながります。

アサヒグローバルホームでは、愛知県・三重県・岐阜県の東海3県で建売物件を多数ご用意しています。
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