住宅ローン月々10万円がきついと感じる理由は?返済負担を軽減する対策も

家を購入するにあたって、月々10万円の住宅ローン返済を検討する方もいるでしょう。
しかし、月々10万円の住宅ローン返済がきついと感じる可能性もあるため、慎重な資金計画が大切です。
後悔しないためにも、月々10万円の住宅ローンがきついと感じる理由を理解しておきましょう。
この記事では、住宅ローン月々10万円がきついと感じる理由を6つ解説します。
月々の住宅ローン負担を軽減する対策もまとめているので、資金計画にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
住宅ローン月々10万円がきつい6つの理由

住宅ローンを組んだ当時は問題なくても、年数の経過とともに月々10万円の支払いがきついと感じる場合があります。
住宅ローン月々10万円がきついと感じる主な理由は、以下の6つです。
- 返済負担率が25%を超えている
- 住宅ローン以外にも費用が発生する
- 住宅ローンの金利が上昇する
- 生活の変化により収入が減少する
- 教育費を考慮せず返済額を決める
- 収入源が年金のみになる
後悔しないためにも、どのような理由できついと感じるのか理解を深めておきましょう。
理由①:返済負担率が25%を超えている
月々10万円の住宅ローンがきつい理由は、返済負担率の基準を超えていて、家計が圧迫されているためです。
返済負担率とは、ローンを借入れする人の年収に対して、年間返済額の割合を示したものです。
返済負担率の計算方法は「年間のローン返済額÷年収×100=返済負担率(%)」で、25%以内に抑えるのが理想といわれています。
例えば、年収500万円の人が月々10万円を返済する場合の返済負担率は24%と上限ギリギリです。
国税庁の「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は478万円になります。
年収500万円の人でも返済負担率は上限ギリギリになることから、月々10万円の住宅ローン返済を負担に感じる人は多いといえるでしょう。
引用元:国税庁|令和6年分民間給与実態統計調査
理由②:住宅ローン以外にも費用が発生する
住宅を購入した場合、月々のローン返済だけでなく、固定資産税や修繕費などの費用が発生します。
固定資産税や都市計画税は、毎年支払わなければなりません。
また、築年数の経過とともに住宅は劣化していくため、修繕が必要です。
程度にもよりますが、修繕費用はまとまった費用がかかってくるケースもあり、準備しておかなければ家計に負担がかかります。
住宅ローン以外の費用も考慮したうえで、月々の10万円のローン返済がきつくないか判断しなければ、後悔する可能性があります。
固定資産税の計算方法については、以下の記事をあわせて参考にしてください。
【関連記事】建売住宅を購入すると固定資産税はいくらかかる?計算方法や注意点を解説
理由③:住宅ローンの金利が上昇する
月々10万円の住宅ローンがきつい理由は、変動金利により金利が上昇したためです。
変動金利とは、借入れ中の金利が変動するタイプになります。
金利は半年に一度、返済額は5年ごとに見直しが行われるケースがほとんどのため、場合によっては月々の返済額が増える場合もあります。
住宅ローン契約当初は問題なくても、金利の上昇により返済額が増え、家計が圧迫されるケースも少なくありません。
国土交通省の「令和6年度住宅市場動向調査」によると、約8割の人が変動金利を利用しています。
変動金利を利用する際は、金利が上がった場合のリスクを想定しておくことが大切です。
引用元:国土交通省|令和6年度住宅市場動向調査
理由④:生活の変化により収入が減少する
返済期間中に、収入が減少して月々10万円の住宅ローンがきついと感じる可能性があります。
住宅ローンの返済までには長い年月がかかるため、何が起こるかわかりません。
勤め先の業績が悪化し転職を余儀なくされるケースや、介護・病気により仕事を減らさなければならないといった想定外の事態が発生することもあるでしょう。
思わぬ出来事により収入が変化し、月々10万円の住宅ローンが家計を圧迫するケースも十分考えられます。
理由⑤:教育費を考慮せず返済額を決める
教育費を考慮せず返済額を決めてしまうと、住宅ローンがきついと感じます。
子どもの教育費は、年齢が上がるにつれて高くなるためです。
文部科学省の調査結果によると、子どもの教育費は以下のとおりです。
公立 | 私立 | |
幼稚園 | 47.3万円 | 92.5万円 |
小学校 | 211.2万円 | 1,000万円 |
中学校 | 161.6万円 | 430.4万円 |
高校 | 154.3万円 | 315.6万円 |
大学 | 248.1万円 | 469.0万円 |
進学する学校によって教育は異なりますが、なかでも大学は特に出費が大きくなります。
住宅ローンとかぶってしまうと、きついと感じる可能性があるでしょう。
引用元:日本政策金融公庫|教育資金はいくら必要?かかる目安額をご紹介
理由⑥:収入源が年金のみになる
定年後は、月々10万円の住宅ローン返済がきついと感じます。
収入源が年金のみになると、収入が大幅にダウンしてしまうためです。
日本年金機構の令和7年4月分からの年金額は、以下のとおりです。
月額 | |
国民年金(老齢基礎年金満額) | 69.308円 |
厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額) | 232.784円 |
年金だけで生活をする場合、収入の半分ほどはローン返済に充てなければなりません。
自営業であれば受給は国民年金だけになるため、さらに家計が圧迫される可能性があります。
返済計画をする際は、定年後も考慮しなければ後悔してしまうでしょう。
引用元:日本年金機構|2025年令和7年4月分からの年金額等について
住宅ローン月々10万円がきつい場合の対策

月々10万円の住宅ローン返済がきつい場合の対策は、以下の4つです。
- 家計を見直す
- 金利の低い住宅ローンに乗り換える
- 繰り上げ返済をする
- 太陽光発電の導入を検討する
家計の負担を軽減できるよう、対策を知っておきましょう。
対策①:家計を見直す
家計を見直し、不要なものは削りましょう。
月々の支出をチェックすると、不要だと感じるものが出てくる場合もあります。
たとえば、通信費を見直してみると、安いプランに変更できる可能性が考えられます。
ほかにも、利用していないサブスクリプションといったものが見つかるケースもあるでしょう。
家計簿をつけておくと、家計を見直す際に不要なものを見つけやすくなります。
対策②:金利の低い住宅ローンに乗り換える
金利の低い住宅ローンに乗り換えると、月々の返済額の負担を減らせる場合があります。
しかし、乗り換えには登記費用や保証料などの諸費用が発生し、かえって手元資金の負担が増える可能性がある点に注意が必要です 。
月々の返済がすでに厳しいと感じる場合は、諸費用の発生が大きな負担となるため、借り換えのメリットとデメリットを慎重に比較検討しましょう。
対策③:繰り上げ返済をする
繰り上げ返済とは、まとまった金額を住宅ローンの元金に充てる返済方法です。
繰り上げ返済は将来的な総支払額を減らす効果は大きいですが、月々の返済がきついと感じている場合は、現金を用意することが難しく、現実的な対策とはいえません 。
資金に余裕ができたタイミングや、ボーナスなど臨時収入が入った場合に検討する将来的な対策として考えておきましょう 。
対策④:太陽光発電の導入を検討する
太陽光発電システムを導入すると、日々の光熱費を大幅に削減でき、月々の実質的な負担を軽減できる現実的な対策になります。
自宅で発電した電気を消費することで、電力会社から購入する電力量が減り、売電収入を得られる可能性もあります。
初期費用はかかりますが、ローンに組み込んだとしても、月々の返済額増加分以上に光熱費を削減できるケースもあります。
光熱費は毎月かかる固定費のため、ランニングコストを抑えたい方にとって有効な手段です。
アサヒグローバルホームでは、高性能な太陽光発電システムを搭載した建売住宅も取り扱っていますので、物件を探す際に確認してみましょう。
住宅ローン月々10万円で購入できる間取り例
こちらは、アサヒグローバルホームで月々10万円の住宅ローンで購入できる間取りです。
ただし、借入年数35年、金利0.6%のシミュレーションでの概算となるため、あくまで目安として参考にしてください。
こちらの間取り例の注目ポイントは、以下の2つです。
- 洗濯家事も可能なランドリールームを設けている
- デッドスペースを収納スペースとして有効活用している
洗面・脱衣兼用のランドリールームには、カウンターを採用しているため、衣類を畳むのはもちろん、アイロンを使用するのにもおすすめです。
洗濯を一箇所で完結できる点も、こちらの間取りの魅力といえます。

また、階段下にパントリーを設けているのも特徴です。
デッドスペースを活用しているため、部屋を広く見せられるでしょう。
アサヒグローバルホームでは、物件のページごとにローンシミュレーションが可能です。
気になる物件のローンシミュレーションがしたい場合は、「物件を探す」ページをご覧ください。
また、サンルームとランドリールームの違いについては、以下の記事で解説しています。
【関連記事】サンルームとランドリールームの違いは?間取り例やおすすめのタイプを紹介
まとめ:住宅ローン月々10万円がきついと感じないためには購入前の資金計画が重要

月々10万円の住宅ローンがきついと感じるのは、返済負担率や金利上昇などさまざまな理由があります。
きついと感じないためには、購入前に資金計画をしっかり立てることが大切です。
また、万が一月々の支払いがきついと感じた場合には、低金利の住宅ローンに乗り換えたり繰り上げ返済したりと対策するのをおすすめします。
住宅ローン月々10万円を後悔しないためにも、返済額は慎重に決めましょう。
アサヒグローバルホームでは、予算内で充実した生活を送れる建売住宅を多数販売しています。
無理のない返済額で購入できる物件をお探しの方は、「物件を探す」ページをご覧ください。
【関連記事】建売を購入する際に諸費用をローンに組み込む2つの方法とは?注意点も解説
【関連記事】建売住宅の諸費用ってどれくらい?3,000万円の建売住宅の費用シミュレーションも紹介
【関連記事】マイホームの頭金はいくら必要?平均額と頭金の額を検討するポイントを解説
この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。
