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2025年12月18日

35坪で総二階の間取りにするメリットは?家づくりのポイントも解説

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マイホームを検討するにあたって、35坪の総二階住宅を検討する方もいるでしょう。
35坪の総二階住宅は、部分二階建てと異なるメリットがあります。

総二階と部分二階の違いを理解したうえで、ご自身のライフスタイルに適した間取りを検討することが快適な家づくりを実現するポイントです。

この記事では、35坪で総二階の間取りにするメリットを解説します。
家づくりのポイントや間取り例も紹介するので、35坪の総二階住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

35坪の総二階住宅とは

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35坪は平方メートルに換算すると115.7㎡の広さで、畳約70帖になります。
また、総二階住宅とは一階と二階の延床面積がほぼ同じつくりの家です。

延床面積は建物における各部屋の床面積を合計した面積を指すため、総二階住宅の場合、ワンフロアあたり約58㎡の広さになります。
「2024年度フラット35利用者調査」によると、注文住宅と建売住宅の平均延床面積は、以下のとおりです。

住宅の種類

延床面積

注文住宅(土地所有済み)

118.5㎡(35.9坪)

土地付き注文住宅

111.1㎡(33.6坪)

建売住宅

100.7㎡(30.5坪)


新築戸建て住宅において、
35坪の総二階住宅は一般的な広さであることがわかります。
3〜4LDKの間取りが多く見られるため、35坪の総二階は家族で暮らすのに適した住宅です。

引用元:住宅金融支援機構|2025年2024年度フラット35利用者調査

 

35坪の総二階間取りにするメリット

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35坪の総二階間取りにするメリットには、以下の3つが挙げられます。

  1. メンテナンス費用を軽減しやすい
  2. 断熱性を確保しやすい
  3. 耐震性を高めやすい


それぞれ見ていきましょう。

 

メリット①:メンテナンス費用を軽減しやすい

35坪の総二階間取りにする場合、部分二階建てと比べてメンテナンスコストを抑えられます。
総二階は一階と二階が縦に重なっている状態で、外壁の表面積が小さいためです。

凹凸が少ないことで、外壁塗装の手間がかからないのに加えて、足場面積も少ないメリットがあります。
また、シンプルな総二階住宅は外壁の継ぎ目が少ないため、凹凸が多い家と比べて雨漏りリスクが低いといわれています。
35坪総二階住宅はメンテナンス面において、費用を軽減できる点がメリットです。

 

メリット②:断熱性を確保しやすい

35坪の総二階住宅は断熱性を確保しやすく、光熱費削減が期待できます。
総二階は、部分二階に比べて外壁が外気に触れる面積が小さいためです。

外壁が外気に触れる面積が小さいと、室内の熱を外に逃がしにくくなります。
また、外気の影響を受けにくい点も特徴です。

なかでも、屋根は日射の影響を受ける部分となるため、同じ延床面積でも屋根面積が少ない総二階のほうが部分二階と比べて断熱性を確保しやすくなります。

当社アサヒグローバルホームでは、1年を通して快適に暮らせる5つの性能を備えた住宅を提供しています。
「60年継続保証」や「地盤保証」など、長く安心して暮らせるサポート体制を整えた当社の家づくりについて知りたい方は「わたしたちのこだわり」をご覧ください。

 

メリット③:耐震性を高めやすい

35坪の総二階は、耐震性を高めやすい設計が可能な点もメリットです。
耐震性を高める構造には、凹凸の少ないシンプルな構造が挙げられます。

総二階は一階と二階が同じ延床面積となるため、長方形や正方形のシンプルな外観です。
シンプルな構造となる総二階は、揺れに対して家全体を支える力が均等に分散され、倒壊リスクを軽減できます。
マイホームを建てるにあたって、耐震性を重視したい方は総二階を検討するとよいでしょう。

地震に強い家の構造について詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせて参考にしてください。

【関連記事】地震に強い家の構造とは?耐震性を高める家の特徴・機能・間取り例を紹介

 

35坪で総二階の間取りをつくるポイント

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35坪で総二階の間取りをつくる際は、以下5つのポイントを意識しましょう。

  1. インナーバルコニーやサンルームを設ける
  2. 吹き抜けをつくる
  3. 趣味部屋や書斎を採用する
  4. リビングと和室を隣接させる
  5. 洗濯動線を1階で完結させる


家族全員が快適に過ごせる間取りをつくりたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

ポイント①:インナーバルコニーやサンルームを設ける

35坪で総二階の間取りをつくる際は、インナーバルコニーやサンルームを設けるのがおすすめです。
インナーバルコニーとは、バルコニー部分が建物の内側にあり、2階以上につくられるスペースをいいます。
インナーバルコニーはベランダと異なり、奥行きのあるスペースをつくれるため、ソファなどを置いてセカンドリビングとして活用するのもおすすめです。

また、室内タイプのサンルームを採用するのも間取りを有効活用する方法になります。
サンルームとは屋外から日光を取り込みやすい設計にした空間で、主にリビングや庭に面した場所に設置される傾向にあります。
間取りをつくる際は、ライフスタイルを考慮することで快適性を高められるでしょう。

サンルームとランドリールームの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】サンルームとランドリールームの違いは?間取り例やおすすめのタイプを紹介

 

ポイント②:吹き抜けをつくる

吹き抜けとは、2つ以上の階層を縦につなげた設計をいいます。
35坪で総二階住宅の場合、部屋数やレイアウトによっては圧迫感が出てしまう可能性があります。

リビングや玄関ホールなど希望の間取りに吹き抜けをつくると、明るく開放的なスペースを実現できるでしょう。

また、吹き抜けを採用することで、おしゃれな雰囲気を演出できます。
大きな開口のあるリビングに吹き抜けを設けると、空間に広がりが生まれ、家族団らんで過ごすのにピッタリな広々としたスペースを実現可能です。

 

ポイント③:趣味部屋や書斎を採用する

35坪の広さと総二階の特徴を活かし、趣味部屋や書斎を採用するのもおすすめです。
総二階は一階と二階の延床面積が同じことから、間取りバランスが難しいと感じる場合があります。

空いたスペースを活用して、2帖ほどの趣味部屋や書斎を採用することで、プライベート時間の充実度が高まります。
スペースの確保が難しい場合は、書斎と兼用したクローゼットを設けるのもよいでしょう。

 

ポイント④:リビングと和室を隣接させる

リビングと和室が隣接した間取りは、LDKを広く見せることができます。
総二階の住宅を建てる際、間取り設計によってはリビングが狭くなってしまう場合があります。

リビングと和室を隣接させることで空間が一体化するため、開放的になるのがメリットです。
和室はゲストルームやキッズスペース、家事室など、多様な使い方が可能な点も魅力といえます。
LDKを広く見せたい場合は、リビングが隣接する間取りを検討するのがおすすめです。

 

ポイント⑤:洗濯動線を1階で完結させる

35坪で総二階の間取りを検討する際は、洗濯動線がポイントです。
「洗う・畳む・干す・しまう」の一連の流れを1階で完結できる間取りは、家事効率を高められます。

水回りを一箇所に集約することで、スペースを節約できる点もメリットです。
洗濯動線を1階で完結させるためには、ランドリールームやファミリークローゼットを設けるとよいでしょう。

また、キッチンや浴室など水回りを集約すると、調理しながら洗濯物を畳むといったように同時並行で家事を進められます。
効率良く家事ができる間取りにしたい場合は、洗濯動線を考慮しましょう。

 

【3LDK】小上がり和室を採用した約35坪の総二階間取り例

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ここでは、延床面積が約35坪の総二階間取りを紹介します。
3LDKとなるこちらの間取りの注目ポイントは、以下の2つです。

  1. LDKと畳コーナーを隣接させて空間を広く見せている
  2. 整理整頓ができるよう各部屋に収納スペースを設けている


こちらの間取りでは3帖の小上がり和室を採用し、メリハリのある空間を実現しています。
小上がり和室とLDKと隣接させることで空間が一体化し、視覚的効果によりリビングを広く見せられるのが特徴です。

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間取り図

また、ファミリークローゼットやパントリーのほか、2階の各部屋に収納スペースを採用しています。
適材適所に収納スペースが設けられているため、家族全員が整理整頓の習慣を身に付けられる間取り例といえます。

小上がり和室のメリットとデメリットについて知りたい方は、以下の記事をあわせて参考にしてください。

【関連記事】小上がり和室のメリットとデメリットは?使い方や失敗を防ぐ対策も紹介

 

まとめ:35坪総二階は家族構成に適した間取りを実現可能

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35坪の総二階住宅は、家族で暮らすのに適した間取りを実現できる広さです。
メンテナンス費用の軽減や断熱性の確保など、35坪の総二階住宅は部分二階建てと異なるメリットがあります。

総二階で居心地の良い住空間を叶えるためには、吹き抜けや趣味部屋などライフスタイルにあった設備を取り入れるのがおすすめです。
35坪総二階住宅の特徴をもとに、家族全員が快適に過ごせる間取りを検討しましょう。

アサヒグローバルホームでは、35坪の総二階住宅をはじめ、ライフスタイルに適した建売住宅を多数販売しています。
理想の間取りを実現させたい方は、当社の「物件を探す」ページをご覧ください。

【関連記事】家事動線のよい北玄関の30・32・35坪の間取り例とポイントを解説
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東海エリアで建売住宅をお探しの方へ

この記事の監修

足立 克久

保有資格
宅地建物取引士、木造建築士、住宅ローンアドバイザー、FP3級、福祉住環境コーデイネーター3級、三重県被災建築物応急危険度判定士

2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。