23坪平屋を広く見せる間取りの工夫とは?家づくりで考慮すべき点も解説

マイホームを購入するにあたって、23坪の平屋がどれくらいの広さか気になる方もいるでしょう。
23坪の平屋は2〜3人に適した広さで、コンパクトさの活用により利便性に優れた住まいに近づきます。
とはいえ、コンパクトな平屋を広く見せるためには間取りの工夫がポイントです。
この記事では、23坪平屋の間取りの目安をまとめました。
広く見せる間取りの工夫や考慮すべき点も紹介するので、平屋で快適な暮らしを実現したい方はぜひ参考にしてください。
目次
23坪平屋の間取り目安

23坪平屋は、平方メートルに換算すると76.0㎡とコンパクトな広さです。
国土交通省が公表した「住生活基本計画」の誘導居住面積水準を参考に、世帯人数別に適した広さを以下にまとめました。
なお、一般型誘導居住面積水準とは、豊かな住生活の実現を前提とし、多様なライフスタイルに対応するために必要な住宅面積水準です。
世帯人数 | 誘導居住面積水準 |
単身 | 12.1坪~16.6坪(40㎡~55㎡) |
2人 | 16.6坪~22.7坪(55㎡~75㎡) |
3人 | 22.7坪~30.25坪(75㎡~100㎡) |
23坪の平屋は、2〜3人家族に適した広さといえます。
平屋によっては3LDKの間取りもあるため、老後を見据えて暮らす住居にも適しています。
引用元:国土交通省|2021年住生活基本計画(全国計画)
23坪平屋を狭いと感じさせない間取りの工夫

23坪の平屋はコンパクトさが特徴のため、間取りによっては狭いと感じる場合があります。
狭いと感じさせない間取りの工夫は、以下の5つです。
- 廊下をなくす
- LDKを家の中心に配置する
- 部屋の大きさに適した家具を選ぶ
- 勾配天井を取り入れる
- リビングと屋外をつなげる
居心地の良い空間づくりの参考にしてください。
工夫①:廊下をなくす
23坪の平屋を広く見せるためには、廊下を極力なくす間取りにするのがポイントです。
廊下が少ない分、居室や収納スペースを確保できます。
平屋は、ワンフロアのため収納スペースを確保しにくい点がデメリットです。
特に、コンパクトな広さであれば、居室のスペースを確保するために収納を設けにくくなります。
しかし、廊下をなくすと余分なスペースがなくなり、その分居室や収納に当てられるため狭いと感じにくいでしょう。
工夫②:LDKを家の中心に配置する
LDKを家の中心に配置すると、光が各フロアに届きやすくなります。
光が家全体に届くと、視覚的効果により部屋を広く見せられます。
例えば、リビングが南側であれば大きな開口部を設けるのも、部屋を広く見せる方法として効果的です。
また、LDKを家の中心にすると各部屋への行き来がスムーズになるため、開放感と快適さを両立した間取りを実現可能です。
工夫③:部屋の大きさに適した家具を選ぶ
23坪の平屋はコンパクトなため、家具選びは重要です。
家具の大きさや配置によっては、空間を圧迫して狭くしてしまいます。
マイホームを購入する際、大きなソファやダイニングテーブルをリビングに配置したいと考えてしまいがちです。
しかし、大きかったり背が高かったりすると部屋が狭いと感じてしまう原因になります。
23坪の広さに適したサイズにすることで部屋を広く見せられるため、家具は慎重に検討しましょう。
工夫④:勾配天井を取り入れる
23坪の平屋を広く見せる方法には、勾配天井を取り入れるのがおすすめです。
勾配天井とは一定の角度で傾斜している天井のことで、天井が斜めになっているため、視線が上向きに引き伸ばされる点が特徴になります。
縦の空間を有効活用することで部屋に広がりが生まれ、開放的な空間を演出できます。
また、勾配天井は、いずれも採光を確保しやすく、部屋を明るく見せられるため窮屈さを感じにくいでしょう。
勾配天井を取り入れるメリットとデメリットについて知りたい方は、以下の記事をあわせて参考にしてください。
【関連記事】勾配天井とは?新築住宅に取り入れるメリット・デメリットと施工事例を解説
工夫⑤:リビングと屋外をつなげる
23坪の平屋を広く見せる工夫には、リビングと屋外をつなげる方法があります。
部屋の延長線上にテラスやウッドデッキをつなげることで、2つのスペースがつながっているように見えるため視覚的効果により広く見せられます。
大開口の窓に屋外をつなげると、一体感が生まれやすく、より開放感を得られるでしょう。
部屋を広く見せられるのはもちろん、おしゃれな暮らしに近づけられるのが、リビングと屋外を一体化させるメリットです。
アサヒグローバルホームでは、ウッドデッキを取り入れた平屋など、部屋を広く見せる工夫をこらした物件を多数販売しています。
見学予約も随時受け付けておりますので、気になる物件を見つけた際はお気軽にお問い合わせください。
23坪平屋の間取りを考える際のポイント

23坪の平屋で快適に過ごすためには、間取り設計が重要です。
間取りを考える際は、以下3つのポイントを押さえておく必要があります。
- 動線を考慮する
- 家族間のプライバシーを確保する
- 適切な位置に収納スペースを設ける
それぞれ見ていきましょう。
ポイント①:動線を考慮する
23坪の平屋で快適に暮らすためには、広さだけでなく動線設計もポイントです。
動線の良い間取りにすることで、コンパクトな23坪の平屋の良さを発揮できます。
生活の利便性を高められる動線設計例は、以下のとおりです。
- キッチンを中心とした回遊動線を設ける
- 水回りを一箇所にまとめる
- 片付けを楽にできるよう玄関からパントリーやファミリークローゼットへの動線をつくる
利便性の良さを高めるためには、生活動線や家事動線が欠かせません。
23坪の平屋では、動線の優先順位を決めたうえで間取りを考えましょう。
平屋で回遊動線を取り入れるメリットについては、以下の記事をあわせて参考にしてください。
【関連記事】平屋で回遊動線を取り入れるメリットは?快適さが増す間取りアイデアも紹介
ポイント②:家族間のプライバシーを確保する
23坪の平屋はコンパクトゆえに、プライバシー問題が懸念されます。
居室の位置によってはプライバシーの確保が難しく、ストレスを感じてしまう可能性があるため注意が必要です。
リビングと個室の配置は特に重要なため、例えば共同スペースと、プライベート空間をゾーン分けした間取りにするといった対策が必要になります。
23坪の平屋では個室の配置や間取りを慎重に検討することで、家族全員が居心地良く暮らせる住まいを実現できるでしょう。
ポイント③:適切な位置に収納スペースを設ける
23坪平屋で快適な暮らしにつなげるためには、収納スペースを設ける位置選びが大切です。
適切な位置に収納スペースがなければ、家の中がごちゃごちゃしやすくなります。
家に生活感が出ていると空間を広く見せられないため、適材適所に収納スペースを確保する必要があります。
家族がどこでどのようなアイテムを使用するのか考慮すると、収納スペースを適切に配置可能です。
例えば、玄関の近くにファミリークローゼットを設けた場合、帰宅した際にスムーズに荷物を片付けられます。
間取りを検討する際は、家族に適した位置に収納スペースを設置することがポイントです。
広く見せる工夫をこらした23坪平屋の間取り例【3LDK】
こちらは、アサヒグローバルホームが販売している23坪の平屋になります。
23坪平屋の注目ポイントは、以下の2つです。
- LDKを家の中心に設けている
- 子ども室と主寝室を反対側に配置している
LDKを家の中心に配置しているため、個室や洗面室など各部屋の移動がスムーズになっています。
家族が顔を合わせられる間取りになっており、コミュニケーションをとりやすい点も魅力です。
また、子ども室と主寝室を反対側に配置しているので、それぞれのプライベート空間を確保できます。
個々に自分の時間を過ごせることから、快適な空間に近づく間取り例です。
まとめ:23坪平屋の間取りでシンプルかつ機能的な暮らしを実現

23坪の平屋はコンパクトな間取りになるため、2~3人家族に適しています。
快適な空間づくりには、廊下をなくしたり、天井を高くしたりといった広く見せる工夫がポイントです。
また、広く見せるだけではなく、動線設計やプライバシーの確保も考慮のうえ間取りを検討する必要があります。
23坪平屋の広さを理解し、居心地の良い住まいを実現しましょう。
アサヒグローバルホームでは、コンパクトな平屋を広く見せる工夫をこらした物件を多数提供しています。
シンプルかつ機能的な平屋をお探しの方は、「物件を探す」をご覧ください。
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。
