建売住宅の立会いでチェックリストが必要な理由は?確認事項や流れを解説

新築の建売住宅では、引き渡しの直前に立会いをする場合があります。
立会いは、施工不具合がないか確認する目的があるため、見落としがないようにきちんとチェックすることが大切です。
確認漏れがないよう、チェックリストを準備しておくのをおすすめします。
この記事では、立会い時のチェックリストを項目別にまとめました。
チェックリストが必要な理由や不具合が見つかった場合の対応法についても紹介するので、後悔のない建売住宅を実現したい方は、参考にしてください。
目次
建売住宅の引き渡し前に行う立会いとは

建売住宅の引き渡し前に行う立会いに関する基礎知識は、以下の2つです。
- 目的
- 立会いの流れ
それぞれ見ていきましょう。
目的
建売住宅の引き渡し前に行う立会いは、施主・竣工検査や内覧会と呼ばれ、建物の状態を買主が確認するために行われます。
つまり、購入した物件と相違がないか、施工不具合がないかをチェックするのが目的です。
注文住宅であれば、間取りや設備も確認しますが、建売住宅の場合は施工不良の確認が主になります。
もちろん、内覧しながら家具・家電の位置や、カーテンの色を決めるのも問題ありません。
引渡し前に、大切な住まいに不具合がないか、立会いの際にきちんとチェックしましょう。
立会いの流れ
立会いの一般的な流れは、以下のとおりです。
- 内覧会についての工務店から説明
- 外構のチェック
- 内装のチェック
- 修繕・補修場所の確認
- 修繕スケジュールの確認
- 書類の確認
外構と内装のチェックは、水回りや設備など細かいところまで確認しましょう。
立会いの時間は、2時間程度が目安です。
時間が限定されている場合もあるため、漏れがないよう確認すべき点を事前に準備しておく必要があります。
立会い後は不備があっても修繕しない場合もあるため、きちんと確認することが大切です。
建売住宅の引き渡し前に行う立会いでチェックリストが必要な理由

建売住宅の引き渡し前に行う立会いは、スムーズにチェックする必要があるため、事前にチェックリストの準備が必要です。
立会いは引き渡し前に行われるため、不具合や不備があれば引き渡し前に修繕してもらえることがほとんどです。
また、立会いは住宅診断士も同席する場合があるため、時間が限られます。
限られた時間の中で、見落としがないようチェックリストを準備しておけば安心です。
事前のチェックも大切ですが、アフタフォローも同様に重要です。
アサヒグローバルホームでは安心して長く住める家を提供するための、アフターサービスが充実しています。
当社のアフターサポートについて詳しく知りたい方は、「わたしたちのこだわり」をご覧ください。
【項目別】建売住宅の立会いチェックリスト

建売住宅の立会いでは、下記7つの項目をチェックリストに入れ込みましょう。
- 外構
- 玄関・廊下
- 室内
- キッチン
- 洗面室・浴室・トイレ
- バルコニー
- 天井裏・床下
特に、水回りはチェック項目が多くあります。
漏れなくチェックできるよう、シミュレーションも行いましょう。
チェックリスト①:外構
室内に入る前に、住宅の外構をチェックすることがおすすめです。
外構のチェックがあまいと、雨漏りなどの危険性があります。
まずは下記のような点がないか、確認しましょう。
- 外壁:キズ、シミ、汚れ、浮き
- サッシ:シーリングの隙間
- タイル:シーリングの隙間、ひび割れ
キズやひび割れが少しでもあると、広がってしまい腐食や雨漏りの原因になります。
また、サッシ周りのシーリングもきちんと隙間なく埋められているか確認することが大切です。
チェックリスト②:玄関・廊下
玄関・廊下は、下記の項目で順番にチェックすることがおすすめです。
- 玄関ポーチ:キズやシミがないか、ポストや宅配ボックスがついているか
- 玄関ドア:鍵がかかるか、開閉不良がないか
- 玄関収納:キズがないか、棚があるか、使用方法
- 床:キズ、シミ、汚れがないか
- 壁:キズ、シミ、汚れ、クロスのしわがないか
- 天井:キズ、シミ、汚れがないか、電気の有無やスイッチ
- 巾木:キズ、シミ、汚れがないか、ビスの抜けがないか
室内をチェックする際は、基本的にキズや汚れがないか確認します。
扉がある部分は、開閉不良がないか、ドアの向きが合っているかをチェックしましょう。
なお玄関ポーチについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】玄関ポーチとはどこ?おしゃれな間取り例やアプローチとの違いを解説
チェックリスト③:屋内
屋内も玄関や廊下と同様に、基本的にはキズや汚れがないかの確認です。
また、下記のような項目に注目しましょう。
- 床:軋みや床材の浮きがないか
- 天井:クロスの継ぎ目に隙間がないか
- 設備:打ち合わせどおりについているか
チェックする際は、上から順に確認していくと漏れをなくせます。
天井は見落としがちになるため、忘れないようチェックリストに記載しておきましょう。
チェックリスト④:キッチン
キッチンなどの水回りは、少しの隙間で簡単に劣化するため、漏れなくチェックする必要があります。
下記の項目は、最低限チェックしましょう。
- キッチン扉:開閉不良や建付け不良がないか
- キッチン収納:スライドレール動作不良がないか、棚があるか
- 換気扇:異音がしないか
- 水栓:水漏れがないか、出水不良がないか
- 配管:水漏れがないか、取付不良がないか
配管は、見ても取付不良かわからない場合もあります。
実際に水を出してみて、配管付近が濡れていないか確認しましょう。
また、扉やハンドルレバーのような、動かせる場所は実際に動かすことがおすすめです。
使いやすいキッチンのレイアウトについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】使いやすいキッチンレイアウトを考えるコツは?実例や種類別に特徴を解説
チェックリスト⑤:洗面室・浴室・トイレ
洗面室・浴室・トイレも、水回りとなるキッチンと同様のチェック項目です。
それ以外は、下記のような項目を確認しましょう。
- 洗面室:床下漏水がないか、排水口が清掃されているか
- ユニットバス:ぐらつきがないか、コーキングがされているか
- トイレ:手すりやペーパーホルダーの取付不良
また、打ち合わせどおりの設備が取付されているかどうかも、確認する必要があります。
排水口や点検口など開けられる場所は開け、中に置き忘れているものがないか、清掃されているかどうかチェックしましょう。
チェックリスト⑥:バルコニー
バルコニーは、外構と同様のチェック項目で確認することがおすすめです。
- 床:キズやシミ、ひび割れがないか
- 外壁:キズやシミ、ひび割れがないか
- 物干し:取付不良がないか、ぐらつきがないか
ひび割れがあると劣化の原因になるため、実際にバルコニーに出てチェックしましょう。
チェックリスト⑦:天井裏・床下
天井裏や床下も、確認することがおすすめです。
- 水漏れがないか
- 清掃されているか
- 断熱材に気になる箇所はないか
水漏れは、見てもわからない場合がありますが、シミや水たまりができていないか確認しましょう。
少しでも気になる箇所があれば、工務店の営業担当に聞くことが大切です。
建売住宅の購入時に行う立会いで持っておくと便利なもの

建売住宅購入時の立会いでは、次のものを準備すると便利です。
- 筆記用具
- 図面
- メジャー
- マスキングテープ
図面は間取りが分かる平面図だけでなく、設計仕様書や内装仕上げ表も持っておくと良いでしょう。
設計仕様書は設備のメーカーや品番がわかるため、事前に目を通すことがおすすめです。
また、平面図をコピーして、不備があった部分を書き込みましょう。
その際に、不備箇所にはマスキングテープを貼っておくと工務店側もわかりやすく、スムーズに手直しができます。
もし、時間が余れば家具・家電搬入のための計測も可能なため、メジャーも準備しましょう。
建売住宅の立会いで不具合が見つかったときの対応法

建売住宅の立ち会いで不具合が見つかった際は、下記の流れで対応します。
- 工務店の営業担当者に伝える
- 工務店が現地を確認する
- 対応方法や補修日時の確認をする
- 補修工事を行う
- 最終確認を行う
まずは、営業担当に補修希望であることを明確に伝えましょう。
その際に、補修希望箇所を書き込んだ平面図のコピーを渡し、現地にマスキングテープを貼ってあることを伝えます。
スマートフォンやカメラで不具合があった部分を撮影しておくと、やりとりがスムーズになるためおすすめです。
その後、工務店の現地確認があり、補修の日時や対応方法について連絡があります。
営業担当に、どのような対応方法になるかを確認しましょう。
修繕対応をしてもらったあとは、トラブルに発展しないようご自身の目でチェックすることが大切です。
まとめ:建売住宅の立会いではチェックリストを必ず準備しよう

建売住宅の立会いは、施工不良などの確認を漏れなくするため、チェックリストの準備が必須です。
完璧な状態で引き渡しができるよう、事前に準備をしましょう。
立会い時には、マスキングテープや図面を準備し、営業担当や工務店にわかりやすく不備箇所を伝えるとスムーズに補修工事ができます。
住宅は、人生でも大きな買い物の1つです。
後悔のないよう、チェックリストをもとに立会いをしましょう。
アサヒグローバルホームでは、快適に過ごせる建売住宅を多数取り扱っております。
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この記事の監修
足立 克久
2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。