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2023年12月16日

ランドリールームは何畳がベスト?検討するポイントと間取り例を解説

ランドリールーム

洗濯物を洗う・干す・たたむの一連の作業に取り組める「ランドリールーム」。

2〜4畳のスペースを確保するのが一般的ですが、「ランドリールームは何畳がベスト?」と疑問を持つ方も多いでしょう。

よく検討せずに広さを決めると、狭すぎて使い勝手が悪いなどの後悔を招く可能性があるので注意が必要です。

そこでこの記事では、ランドリールームの広さを検討するポイントを解説します。

ランドリールームを取り入れるメリット・デメリットや間取り実例についても紹介するので、参考にしてください。

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ランドリールームに最適な広さは何畳?

ランドリールーム

ランドリールームは多くの方が2畳・3畳・4畳を選ぶ傾向にありますが、その中でも3畳が最適な広さだといえます。

具体的な洗濯物の量から、スペースを算出してみましょう。

1日あたり1人分の洗濯物の量は約1.5kgで、4人家族だと合計6kgです。

6kgの洗濯物を干すには2畳程度のスペースが必要となるので、ランドリールームを2畳に設定すると洗濯物で一杯になり、他の作業がやりづらくなる場合があります。

作業スペースの確保はもちろん、家族が増える可能性も含めて3畳を選んでおけば安心でしょう。

また、ランドリールームが洗面室や脱衣所を兼ねるようなケースでは、4畳分の広めのスペースを確保するのもおすすめです。

広すぎると動線が長くなったり、他の間取りが狭くなったりするので、家族構成と間取り全体のバランスを踏まえて設定する必要があります。

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ランドリールームの広さを検討する3つのポイント

ランドリールーム

ランドリールームの広さを検討するポイントは、以下の3つです。

  1. どのような作業をするか
  2. 何を収納するか
  3. ほかのスペースとのバランスはどうか


ライフスタイルと照らし合わせながら、チェックしてみてください。

 

ポイント①:どのような作業をするか

洗濯以外のどのような作業をするか明確にすると、ランドリールームの広さを決められます。

例えば、アイロンを頻繁に使用しないのであれば、アイロンがけのスペースは必要ない可能性もあるでしょう。

また、ランドリールームは以下の用途と兼用する場合が多く、使用目的を明らかにすることも重要です。

  • 洗面室
  • 脱衣所
  • 収納
  • ワークスペース


浴室とランドリールームを横並びに配置して、ランドリールームが
洗面室・脱衣所・収納を兼ねる傾向にあります。

ランドリールームに集約すると、脱衣所から洗濯物を運んだり、お風呂の際に衣類を取りに行ったりする必要がないので、効率よく生活できるのがメリットです。

さらに、ワークスペースを設置して、アイロンがけだけではなく、仕事や読書などマルチに活用するケースも増えています。

 

ポイント②:何を収納するか

ランドリールームに収納するアイテムの範囲や量を決めると、広さを決めやすくなります。

洗濯関連の家電やアイテム例は、以下の通りです。

  • 洗濯機
  • 乾燥機
  • 物干し竿
  • ピンチ・ハンガー
  • 洗剤
  • アイロン・アイロン台
  • 収納棚


洗濯機や洗剤などは必須アイテムですが、
収納棚は収めたい衣類や家族構成によって大きく変化します。

タオルだけではなく、下着やパジャマなどを収納したいのであれば、広いスペースを確保する必要があるでしょう。

また、ランドリールーム付近にファミリークローゼットを設置して、着替えや収納をスムーズにする方法もあります。

 

ポイント③:ほかのスペースとのバランスはどうか

使用目的や収納量をはっきりさせるのと同時に、ランドリールームと間取り全体のバランスをチェックすると後悔するリスクを減らせます。

ランドリールームは1階に設置するのが一般的ですが、広く取りすぎるとリビングやキッチンのスペースが狭くなるので注意してください。

また、ランドリールームの位置も考えておきたいポイントです。

南向きなど日光の入りやすい方角や風通しを確保できる位置に配置すれば、部屋干しでも洗濯物をスピーディーに乾かせます。

キッチンとランドリールームの距離を離すと、家事を同時進行しづらいので、水回りはなるべく集約しましょう。

 

ランドリールームを取り入れるメリット・デメリット

ランドリールーム

ランドリールームを取り入れるメリット・デメリットを解説します。

入居してから「使い勝手が悪い」など後悔を感じるケースがあるため、メリットだけではなくデメリットも踏まえて検討しましょう。

 

ランドリールームを取り入れるメリット

ランドリールームを取り入れるメリットは、以下の通りです。

  • 時間・天候・気温を気にせず洗濯できる
  • 花粉やPM2.5などが衣類に付着するのを予防できる
  • 部屋干しが人目につきにくい
  • 洗濯物が散らかるのを防げる


ランドリールーム内で洗濯物を干せるため、時間・天候・気温を気にせず洗濯できます。

急な天候の変化にも慌てる必要がなく、仕事や買い物などで外出している場合にも安心です。

花粉やPM2.5などが衣類に付着しづらいので、アレルギーが気になる方にも向いています。

ランドリールームで洗濯を完結できることから、来客の目に触れたり、リビングが洗濯物で散らかったりするのも防げるでしょう。

 

ランドリールームを取り入れるデメリット

ランドリールームを取り入れるデメリットは、以下の通りです。

  • リビングなど別のスペースが狭くなる場合がある
  • 湿気対策を講じる必要がある
  • あまり使用しない可能性がある


設備や収納を置くランドリールームには一定の広さが必要となり、リビングなど別のスペースを圧迫する場合があるので注意してください。

湿気によりカビやにおいが発生するケースがあるため、窓やサーキュレーターを設置するなどの対策が必須です。

外干しするスペースがあったり、子どもが成長したりすると、ランドリールームを利用しなくなる可能性もあるでしょう。

【関連記事】建売住宅のおすすめ・人気間取り5選!後悔しないための注意点も解説

 

ランドリールームを取り入れた間取り実例3選

ランドリールームの施工事例

ランドリールームを取り入れた間取りの実例として、以下の3つを紹介します。

  1. 浴室・ランドリールーム・ファミリークローゼットを一列に配置した例
  2. 浴室・洗面室・ランドリールームを一列に配置した例
  3. 浴室・ランドリールーム・ファミリークローゼット・パントリーを一列に配置した例


間取りに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

 

実例①:浴室・ランドリールーム・ファミリークローゼットを一列に配置した例

 

事例①の1階間取り図

事例①の2階間取り図

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この家では浴室・ランドリールーム・ファミリークローゼットを一列に配置しており、以下の2点がポイントです。

  1. 洗濯から収納までスムーズに取り組める
  2. ランドリールームと洗面室を分けている


各スペースを隣接させたことで、
脱ぐ・洗う・干す・収納するの一連の作業に無駄なく取り組めます。

2階にもウォークインクローゼットがあり、たっぷり収納できるのもメリットです。

また、ランドリールームと洗面室を分けているため、朝の忙しい時間帯に混雑する心配もありません。

 

実例②:浴室・洗面室・ランドリールームを一列に配置した例

事例②の1階間取り図

事例②の2階間取り図

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この家では
浴室・洗面室・ランドリールームを一列に配置しており、以下の2点がポイントです。

  1. 洗う・干す・たたむの一連の流れを最短で取り組める
  2. ランドリーカウンターをさまざまな用途で使える


各部屋が一列に配置されていることで、洗う・干す・たたむの一連の作業に最短で取り組めます。

ランドリールームはキッチンからも近く、料理の合間に洗濯をすることも可能です。

洗濯物をたたんだり、アイロンがけをしたりできるランドリーカウンターを設置しており、事務作業や読書などにも幅広く活用できます。

 

実例③:浴室・ランドリールーム・ファミリークローゼット・パントリーを一列に配置した例

事例③の1階間取り図

事例③の2階間取り図

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この家では浴室・ランドリールーム・ファミリークローゼット・パントリーを一列に配置しており、以下の2点がポイントです。

  1. 行き止まりのない回遊動線を採用している
  2. 衣類乾燥機付きで乾きにくい時期も安心できる


キッチンからランドリールームまで、
ぐるりと回遊できる動線となっており、引き返す必要がなくスムーズに移動できます。

ランドリールームとファミリークローゼットが隣接しているため、収納までの工程を短時間に取り組めるのも特徴です。

衣類乾燥機付きなので、梅雨など洗濯物が乾きにくいシーズンでも天候に関係なく乾かせます。

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まとめ:ランドリールームが何畳必要かはライフスタイルから決めよう

ランドリールーム

ランドリールームは2〜4畳が一般的ですが、4人家族が洗濯物を余裕で干せる3畳を選ぶのがおすすめです。

広さを検討するポイントをおさらいしましょう。

  • どのような作業をするか
  • 何を収納するか
  • ほかのスペースとのバランスはどうか


ランドリールームには時間・天候・気温を気にせず洗濯できるメリットがある一方で、湿気対策が必要となるなどのデメリットもあるため注意が必要です。

家族構成や間取り全体のバランスを踏まえながら、ベストなスペースを見極めましょう。

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この記事の監修

足立 克久

保有資格
宅地建物取引士、木造建築士、住宅ローンアドバイザー、FP3級、福祉住環境コーデイネーター3級、三重県被災建築物応急危険度判定士

2005年アサヒグローバルホーム入社
入社後、宅建士、建築士などの資格を取得。
その知識を生かし、分譲住宅、注文住宅の契約を300棟以上担当。
現在は東海三県の土地仕入れ、分譲住宅の開発に携わりながら住宅を販売している。